税収入の55.5%で460万人の公務員を世界一高い給与で雇用する限り消費税30%
でも国の借金は増え続ける!
素朴な疑問シリーズ
(1)【デフレ脱却】を名目に安倍晋三首相と黒田日銀総裁が2013年-2015年の3年
間に強行してきた【アベノミックス】(三つの矢①【機動 的な財政支出:10兆円景
気対策予算】②【異次元の金融緩和:350兆円増刷→メガバンク供給】③【規制緩和
による成長戦略】によって、国民生活は本当によくなっているのか?
【答え】
1%の利権・特権階層(メガバンク、輸出大企業、公務員、ゼネコン、富裕層)は
【アベノミックス】の恩恵を受けてより豊かになっているが、99%の国民の生活
は次のように破壊されている。
①8年間毎年5-10万円の所得が減少
②円安誘導による物価高騰、
③2000万人以上の非正規労働者は年収200万円以下の収入
④労働環境の悪化
⑤社会福祉切り捨て政策
(2)安倍晋三首相が昨年5月1日に強行した消費税増税(5%から8%)によって国の借
金は減ったのか?
【答え】
国の借金残高はこの一年で28.4兆増えている。
2014年3月末の残高:1,024.9兆円
2015年3月末の残高: 1,053.3兆円
______________________________
増加額 28.4兆円
(3)なぜ国の借金残高(2015年3月31時点で1,053兆円)は増え続けるのか?
国の借金残高1,053兆円の内訳は以下の通り。
①赤字国債残高 524兆円 (毎年の赤字国債発行額30兆円-40兆円)
→利益享受者:国と地方の収入の55.5%を使って雇用される公務員とメガバンク
(金融機関)
②建設国債残高 250兆円 (毎年の建設国債発行額25兆円)
→利益享受者:ゼネコン(建設・土木業界)
③財投債(金融機関への融資財源用国債) 99.0兆円
→利益享受者:メガバンク(金融機関)
④政府保証短期証券(資金繰り) 116.8兆円
⑤借入金(銀行借入) 55.0兆円
→利益享受者:メガバンク(金融機関)
⑥その他(原子力損害賠償。廃炉等支援機構国債4.2兆円など) 8.4兆円
→利益享受者:原発マフィア(東電、ゼネコンなど)
【答え】
国の収入の55.5%を使って460万人の公務員を世界一高い給与(国民所得の2.5倍)
と世界一の優遇労働条件で雇用し続ける限り、消費税をたとえ30%に引き上げよ
うが国の借金は絶対に増え続ける。
なぜならば、国の借金を意図に増大させ毎年赤字国債を30兆円-40兆円発行する
ことによって、この国の支配層(政治家、官僚、メガバンク、公務 員、ゼネコ
ン、大企業など)は莫大な利益を享受する構造が出来上がっているからだ。
すなわち、国民資産を横領して国民を貧しくして自分たちだけが肥え太る構造が
すでに出来上がっているのだ!
【解決方法】
我々国民はこの【支配と搾取の構造】を理解し以下の事を実行すれば解決出来る
のだ!
①政府・財務省から赤字国債と建設国債などの国債発行権限(信用創造特権)を剥
奪すること。
②米国のように、全ての予算に関する権限を政府・財務省から国会に移すこと。
③日銀から紙幣印刷とメガバンクへの供給権限(信用創造特権)を剥奪し日銀の運
営・監視 権限を国会に移すこと → 中央銀行の国民化(国有化で はない)
④国の借金残高1053兆円を積み重ねてきた歴代財務省官僚と歴代自民党政権の責
任者全員 を【国民反逆罪】で逮捕・起訴し刑事罰を課すこと。
⑤必要であれば、EUのように財政赤字制限(GDPの3%以内)と政府債務残高制限(GDP
の60%以 内)を決めること。
⑥預金者の預金(現金)の1%を日銀に預託する瞬間、預金額の100倍の【信用創造】
がメガバンク(民間銀行)に与えられる現在の【信用創造特 権】を剥奪して、実
体のない【通帳マネー】を廃止しすべての取引を現金ベースの【実物経済】に変
換させること。
【関連情報1】
▲国の借金最大、6月末1039兆円に
2014/8/8 日経新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF08010_Y4A800C1EE8000/
財務省は8日、国債や借入金、政府短期証券をあわせた「国の借金」の残高が6
月末時点で1039兆4132億円となり、過去最大を更 新したと発表した。国の借金
は昨年6月末に1000兆円を超え、推計では借金の総額は14年度末には1143兆円に
到達する。
今年7月1日時点の総務省の人口推計(1億2710万人)をもとに単純計算する
と、国民1人当たりの借金は約818万円。3月末から 約12万円増えた。
3月末時点から6月末時点にかけて借金は14兆4563億円増えた。その前の3カ月
の増え幅(7兆110億円)に比べて拡大した。東 京電力を支援している原子力損
害賠償支援機構に交付する国債の残高が3兆5429億円増えたことなどが影響した。
残高の内訳は国債が10兆1243億円増の863兆8880億円。一時的な資金不足を補う
政府短期証券が5兆2201億円増え、 120兆9085億円となった。
【関連情報2】
▲最近5年間の国債及び借入金並びに政府保証債務現在高の推移
財務省HP 統計表一覧
http://www.mof.go.jp/jgbs/reference/gbb/data.htm