”脱駅ビル”を目指しているそうです。
「駅ビル」じゃない「フアッションビル」をつくるため一から考えよう」と、JR西日本SC開発の社長は檄を飛ばしたそうです。
今まで、このシリーズで、大阪駅を世界一の駅に、そのために混雑緩和を計っていることを述べました。
最近の傾向として列車の乗降や乗り換えだけではなく、百貨店やショッピングセンターが併設され、集客性をあげ、本来の鉄道以外に収益性を挙げてきました。
大阪駅には、その上に、映画館(シネコン12スクリーン)やスポーツクラブ、最上階(28階)にはレストランが入ります。
フアッションビルとしての目玉は、ノーストゲートビル東側部分に「ルクア」が誕生します。
この「ルクア」は、専門店196店が入り、その売り場面積は約3万平方メートルと難波のマルイ(約1万7千平方メートル)をはるかに凌ぐ大きさです。
ノーストゲートビルの完成図 建設中のノーストゲートビル
その「ルクア」がターゲットとするのが20~30代の女性で、売り場面積の8割は女性向けで関西初、大阪初のブランドが集結するものと言われています。
また、ノーストゲートビル西側には、「JR大阪駅三越伊勢丹」が入ります。
この「JR大阪駅三越伊勢丹」の売り場面積は、約5万平方メートルです。
JR大阪駅周辺の百貨店を比較すると
売り場面積(㎡) 開業・増設完予定
JR大阪三越伊勢丹 5万 平成23年5月
大丸梅田店 6.4万(4万) 平成23年春
阪急百貨店梅田本店 8.4万(6.1万) 平成24年
阪神百貨店梅田本店 5.4万
( )内は、増床前の面積
各店とも2011年問題への対応に躍起となっています。
フアッションの伊勢丹として、東京では圧倒的な存在感があります。
大丸梅田店は、百貨店初の人気キャラクター「ポケモン」の公式店として、集客を30~40代の家族層をターゲットに取り込んでいます。
阪急百貨店も阪神百貨店も、梅田地区での昔からのブランド力を上げる計画ですが、ここ一番のターゲットを絞り込むのに苦慮しているようです。
どちらにしても、今までの顧客だけではなく、駅前の利点を生かし、広域から人が来る取り込みが必要になるようです。