ここ2,3年、行かなかったのですが、久しぶりに、昨晩行ってきました。
平日にも拘わらず、相変わらず、多くの人出ですが、警備でがっちり固められており、一方通行を誘導され、大きな混乱はないようです。
元々、ルミナリエとは、イタリア語で”小電球などによる光の装飾(イルミネーション)”の事です。
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災後の阪神地区にて「復興神戸に明りを灯そう」という意図で1995年12月15日~25日に初めて開催されました。
しかし、何時からか、クリスマスイブを外し、かなり繰り上げた日程で行われています。
それは、何故なのでしょうか?
1995年の初回、245万人が訪れたのですが、その後毎年、訪問者が増え、1998年の4回目には500万人を越えました。
クリスマス時の開催には60万人という多くの人出が、短時間に訪れるため、警備に莫大な費用がかかるという資金的な問題を抱えました。
もう一つの原因は、ルミナリエに人が流れて、地元の商店街の売り上げが落ち、それに配慮したということですが、それによる効果の程は不明だそうです。
窓に映ったイルミネイションもまた、趣が変わって奇麗なものです。
2005年から、開催日をクリスマス時を外され、2005年は12月9日~22日まででしたが、今年は12月2日から13日までとドンドン繰り上げられています。
また2007年から14日間の会期が12日間に減少し、2005年以降は400万人台に減少、2008年には375万人、昨年は365万人と減少傾向にあります。
警備も年々増強され、特に1998年から警備員が倍増され、会場内や周辺道路で歩行者を含め通行制限が徹底され、現在もより警備が強化されています。
これは2001年に発生した明石花火大会歩道橋事故の影響もあったようです。
ちなみに、昨年の収支報告によると収入は5億2900万円に対して支出は5億5000万円で、差額は昨年お繰り越しが充てられています。
収入の47.8%は企業協賛金、29%が県や市などから、残りが一般の寄付金なのです。
そのため、会場内のあちこちに募金箱がおかれ、募金の収集にやっきとなっています。
これも、多くの観客を動員するにも拘わらず、資金不足は、その対価を支払わない客層に原因があるのですが・・・・・
支出の42.5%が製作費ですが、警備費は26%の1億4300万円も掛っているそうです。
2005年に震災復興関連の補助金が切れ、資金集めが、存続のカギを握っています。
その上、1997年から露店が出店されるようになり、ゴミの問題や露店は、震災犠牲者の鎮魂にそぐわないという批判が出ています。
今年の露店は、2,3年前より、増えているようでした。
もう一度、イベントの意義と安定的な資金を今一度見直す必要があるようです。