「通勤電車は約1億円、新幹線は約3億円」と、1両当たりの新車価格の相場だそうです。
10両編成に通勤電車は、約10億円ですが、特急電車は、通勤電車より高く、7両編成で10億円を超えると言われています。
新幹線の16両編成で約40億~50億円になります。
と言っても詳細な価格は、一般消費者が買うものではないので、企業秘密になっています。
が、「グッドデザイン賞」を受賞した車両の一部の価格は公表されています。
そこで、新型車両の価格は、次のようです。
1両の価格
JR東日本 E1系 日本初の2階建新幹線車両 3億6000万円
JR西日本 500系 初の営業時速300Km/H 2億9000万円
JR西日本 281系 特急はるかに投入 1億6000万円
JR九州 885系 振り子式電車 かもめなどに投入 1億8000万円
JR東日本 209系 京浜東北線などに投入 9000万円
JR西日本 223系 直流近郊型 1億2000万円
E1系 2階建新幹線車両 500系
1両の価格は上記ですが、それが新幹線のように16両編成ともなれば、40億以上かかり、その編成数ともなれば、それこそ莫大な費用がかかります。
特急 はるか 223系 都市近郊型
ここでも、費用削減に日夜努力しています。
が、一般の家電製品のように劇的に価格が下がっていますが、鉄道車両はそういう訳にはいかないず、ある資料によると、1994年~2003年の平均車両価格は、1億5900万円に対して、2004年以降は、1億4700万円で価格は大きく変わっていません。
(国土交通省鉄道部会資料 調査対象は、大手私鉄)
それでも、「寿命半分、値段半分、重さ半分」を目指してカットに務めているそうです。
例えば、車両と車両の貫通扉の数を減らしたり、ブラインドのカーテンを廃止したりしているのですが、それでも価格は下がりません。
ステンレス製の車両も増えていますが、鋼製に比べ、強度、耐食性、軽量化などで大幅に優れているのですが、価格は高くなります。
あとは維持費の削減ですが、車両の検査コストは、大幅に削減されています。
それは、検査周期が大幅に長くなったからだそうです。
勿論、安全面は維持されながら、部品の強度や消耗品の減少などが大きな要因だそうです。
乗用車の2倍以上の寿命がある鉄道車両は、その分、維持補修費用も大きく、30年間の使用によるそれは、2億円以上にもなり、新車両価格を越えてしまうようです。
長きにわたり、鉄道車両のコスト構造には、大きな変化はありません。
1両1億円以上で、維持補修費用が700万円以上と言われる車両に乗って、日常、通勤・通学や旅行に出かけているのです。
その一方で、車両にかかる費用以外に、電気代とかその他の部署で費用削減に務めています。
その他の鉄道車両1両の値段は、下記を参照してください。
http://www.geocities.co.jp/MotorCity-Race/2520/nedan.htm