映画「黄金を抱いて翔べ」を見てきました。
大阪の町が映っているということと、金庫破りを日本の映画はどのように撮っているのかに興味がありました。
この映画のキャッチフレーズ「札束より欲しいもの、お前にはあるか?」
それに対して、映画での答えは「札束は信用できないが、金塊は永遠だ」ということでした。
大阪に20年ぶりに故郷の地を訪れた幸田弘之(妻夫木聡)は、学生時代からの友人で運送会社のトラック運転手をする北川浩二(浅野忠信)に、仕事と家を用意され、大手銀行本店の地下にある240億円の金塊強奪計画を持ち掛けられることから、この物語が始まります。
銀行担当システムエンジニアの野田(桐谷健太)、元エレベータ技師で、今は公園掃除をしている斎藤順三(西田敏行)、以前、幸田が東京で出会った爆弾のエキスパートのチョウ・リヨファン(チャンミン)、
さらに、北川の弟の春樹(溝端淳平)が加わり、この6人の男たちが大胆不敵な金塊強奪計画を実行に移してゆきます。
金庫爆破とカモフラジュの為、銀行の近くの変電所を爆破するための、まずダイナマイトを強奪したり、吹田の豆腐屋でアルバイトしているチョウは、元・北朝鮮のスパイということで、裏切り者として追われていることなどの話が、加わり、計画を進展してゆきます。
でも、見終わって、なにか物足りなさを感じてしまうのは、なぜなのでしょうか?
僕が期待した大阪での話でありながら大阪弁がなく、大阪の町らしさがなかったのが残念でした。
別にコテコテの大阪弁を期待しているのではないのですが、なにもこの物語は大阪でなくてもよかったのでは・・・・・
それと、金塊強奪事件ともなれば、もっとハラハラドキドキが欲しかったのですが・・・・
爆破して金庫までたどり着きますが、その金庫が貧弱に見えました。
一流銀行の地下金庫のイメージとはほど遠いものでした。
幸田が胸を撃たれ、モリヒネを打ちながらの動きが、少し不自然に感じました。
せめてかすり傷ぐらいにした方が良かったのでは・・・・
原作は、1990年 高村 薫の作品で、日本推理サスペンス賞受賞の作品です。
僕は、本を読んでいないので、詳しくは言えませんが、ストーリーは、良く出来ているのですが、映画とすれば、迫力に乏しく思われました。
ダメ出しをしましたが、個人の期待というのは、勝手なのでしょうが、これも映画なのでしょうかね。