最近、毎年のように寝台列車は消えていってます。
あの大ブームを起こしたブルートレインは、今では数えるほどしか運行されていません。
それも車両の運用年数も40年を過ぎようとして老朽化が激しくなっています。
この時に、JR九州では、新しく鉄道の旅の概念を変える寝台列車「ななつ星」を来年の10月に第1期として運行します。
第1期の予約は終了していますが、第2期の予約は・・・・
第2期(平成26年1月~3月出発分)の予約受け付けは平成25年1月4日(金)~3月31日(日)
その費用は、1泊2日コースは、15万円~22万円
3泊4日コースは、38万円~55万円
ななつ星は、スイート12部屋とデラックススイート2部屋で構成され、1列車の定員は、28名。
客車7両編成で、1両あたりの定員はわずか4名という贅沢な空間が楽しめるということです。
ちなみに、通勤電車1両の定員は約140名、B寝台1両が約30名。
この寝台列車は、鉄道の概念を変え、新しい旅の形として定着するのでしょうか?
そして、このような極めて豪華な列車、ななつ星は事業として儲かるのでしょうか?
現存の豪華寝台列車として、カシオペアやトワイライトと比較してどうなのでしょうか?
乗車率100%では、当然乗客数の多い方が、売り上げが多いのですが、カシオペアやトワイライトの乗客率を75%とすると、
カシオペアの1日あたりの収益は320万円、トワイライトのそれは220万円となります。
ななつ星の乗車率を90%とすると、1日の収益は、トワイライトの75%と同額になるそうです。
つまり、乗客数は少ないですが、目標値を達成すれば、トワイライト並みの収益を得られるようです。
これだけの旅費を出せる富裕層や海外からの客を取り込めることが出来るかどうか、そしてこのななつ星が子供の夢を与える列車となれるかが、今後の鉄道の旅の発展に繋がるのではないでしょうか?
この記事は、洋泉社 発行 「最新鉄道ビジネス」鉄道ジャーナリスト中嶋茂夫氏からの文中を参考にさせていただきました。