徒然なるまま”僕の趣味と遊ぶ”

タイガース、水彩画、鉄道などの、僕の気ままな”独り言”

九州新幹線 問題残し出発進行・・・

2010年12月12日 14時41分46秒 | 鉄道のよもやま話

JR九州は10日、2011年3月12日に全線開業する九州新幹線鹿児島ルートの普通運賃と特急料金を国土交通省に申請しました。

かなり遅れての発表となったのも、飛行機との競争力を考えてのことです。
新大阪と鹿児島中央駅との新幹線と飛行機の運賃は下記のとおり  ただし、飛行機は、伊丹・鹿  
                                                   児島間

           新幹線料金  航空機料金     新幹線所要時間   航空機所要時間
  新大阪・
  鹿児島間    21600円   26800円       3時間45分      1時間15分

時間的には、当然ながら飛行機の方が2時間30分も速く(但し、飛行時間以上にかかる時間を考慮する必要がありますが・・・)、費用が5000円安くつくのとどちらを選択するかは、利用者の目的によるのでしょう。

これでJR西日本は、山陽新幹線の収益向上につながると期待していますが、果たしてどうなることでしょうか?

 
   N700系  さくら                       ツバメ    

JR西日本にとって、山陽新幹線は京阪神地区の在来線とならんで収益の柱となっており、新幹線は客単価も高く、年間売上高の40%を占めています。

そこでJR西日本は、個人向け旅行商品の売り上げを伸ばすのに躍起となっており、運賃が決まったことで、JTBなどの旅行会社の商品企画が、今後の売り上げを左右することとなります。
(ただし、JTBなどの旅行会社には、どれだけの割引運賃を提示するかにも掛っているのですが・・・)

航空機も格安時代に入っており、ビジネス客は、完全に飛行機に奪われるものと思われます。
従って、個人利用者やツアー客が、この新幹線の命運を握っていると言っても過言ではないでしょう。

もう一つの問題は、この列車名が不評ということです。
これらの名前に、新しいというインパクトに欠けており、その名前「さくら」「みずほ」「つばめ」に新鮮さがない上に、それぞれの列車の「格」に相応しくないというものです。

現在の東海道新幹線には、最速列車に「のぞみ」があり、その他に「ひかり」「こだま」があります。

JR西日本では、新大阪駅から鹿児島中央駅までの直通列車名を公募して、「さくら」を決めました。
わざわざ公募までして決めた「さくら」より、それよりも格上とされ、停車駅も少なく、より早いとされる列車名を「みずほ」と決めました。

「さくら」も「みずほ」も以前に走っていた列車名です。
「さくら」は、日本で初めて愛称がついた特急で、東京ー長崎間を結ばれた寝台特急に使われていました。

「みずほ」は、東京から熊本や長崎間の寝台特急で、「さくら」より後発の列車で、脇役的に走っていました。

ある鉄道評論家は、「列車にも格があり、その格は歴史の古さやその役割などで決まる。「さくら」の方が歴史が古く、「みずほ」より格上、それなのにさくらより速い列車がみずほというのは、違和感があり、多くの鉄道ファンも同様に考えているはず」・・・・と。

 この「みずほ」の命名は、地域の人とも相談せずに決められ、熊本知事や鹿児島知事も不快感を示しています。
これが、以後、鉄道会社と不協和音として残り、沿線開発やその他地域開発に支障が出ないことを祈っています。

     

なお、「つばめ」は、九州内での走行列車に付けられます。
ちなみに、最速列車とされる「みずほ」の停車駅は
   新大阪ー新神戸ー岡山ー広島ー小倉ー博多ー熊本ー鹿児島中央 で朝夕4往復のみで、その合間に「さくら」が運行し、ほぼ九州内停車します。

 

 

  
                                                


映画「武士の家計簿」・・・

2010年12月10日 16時15分52秒 | 映画・社会

映画「武士の家計簿」を見てきました。
テレビなどでかなり前から宣伝しており、コメディタッチと思っていたのですが、どうやらホームドラマのようでした。

なにしろ、武士が剣術ではなく、”そろばん”で身を立てるということ事態が以外であり、借金返済のため家財道具を売り、日ごろから節約、倹約に苦心している様は、現在に通じるものがあり、その点どのように表すのか興味がありました。

   
  ポスター                  経費節減で、料理の鯛は絵を描いて出されました

しかし、当たり前のことですが、一国の組織には、経理処理する武士が居てもおかしくはないのですが、その経理担当の武士が、教室に机を並べているように、多くの武士がかしこまってそろばんをはじき、その音が一斉に鳴る様は、少々驚きでした。
これらの人たちは、下級武士が多く、算用者と呼ばれていました。

この映画のプロローグは、明治に入り、海軍主計大監となった猪山成之(伊藤祐輝)が、父直之についての思い出を語るところから始まります。

 

直之(堺 雅人)が、父信之(中村雅俊)や母 常(松阪慶子)おばばさま(草笛光子)らに囲まれて食事する様子から、思い出は始まります。

猪山家は、信之ー直之ー成之と続きますが、ヒラの信之が切米40俵であったものが、直之の代になり「御次執筆」や「婚礼御用」を務め、目覚ましい出世をします。

猪山家は、その主家、前田家に婚礼があるたびに加増されました。

しかし、そこに行くまでには、色々な出来ごとがありました。
上司の不正を暴くことや城主の婚礼にも色々と工夫し、お城の経費節減につなげます。
加増があるたびに、付き合いなどの費用がかかり、知らぬ間に多くの借金が出来ます。
特に借金の整理は、この時代としては、武士としては、当たり前のことなのだったのでしょうか?

江戸時代の武士が借金を抱えていたことは、よく知られています。
大名や旗本も裕福な町人から借金し、権威を喪失してゆきました。
では、普通の武士はどうだったのでしょうか?

この映画の元となった磯田道史著の「武士の家計簿」によると、当時の普通の武士の借金は、町人からもあったのですが、同僚の武士や親戚からも借りているようです。

猪山家の借金は、その時、年収の2倍だったそうです。
借金整理は、計画的にしなくてはならず、家族の協力が大事です。
その点、家族が一つの問題を共有し、お互いに協力する様は、現代の家族にはないものがあるのではないでしょうか?

「二度と借金を背負わないように計画的に家計を管理しよう」と直之の言葉で、以後完璧な家計簿をつけ始めたようです。

これが、廻りまわって神田の古本屋に並んでいたのを、この原作者が購入しました。
これも、直之の決断のお陰といえます。

 この決断に、家族全員が協力します。
直之の父母やおばばさま、それに一番積極的なのが嫁の駒(仲間由紀恵)で、彼女の明るさがこの映画に、一服の清涼剤的な役目がありました。

体面を重んじる武士の世に、世間の嘲笑を浴びながらも知恵と工夫で日々の暮らしを前向きに乗り越えようとしている様子がこの映画で良く分かりましたが、これは原作のごく一部です。
今までの時代劇のようにチャンバラもなく、一般的に知らなかったごく普通の武士の生活 が、淡々と話が進みます。

映画では、まだあらわされなかった部分が、原作にはまだまだあります。
次回には、映画ではない部分を追々書いてみたいと思います。


ルミナリエとは・・・その問題点

2010年12月07日 14時45分58秒 | 独り言・社会・ニュース

ここ2,3年、行かなかったのですが、久しぶりに、昨晩行ってきました。
平日にも拘わらず、相変わらず、多くの人出ですが、警備でがっちり固められており、一方通行を誘導され、大きな混乱はないようです。

元々、ルミナリエとは、イタリア語で”小電球などによる光の装飾(イルミネーション)”の事です。

 

1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災後の阪神地区にて「復興神戸に明りを灯そう」という意図で1995年12月15日~25日に初めて開催されました。

しかし、何時からか、クリスマスイブを外し、かなり繰り上げた日程で行われています。
それは、何故なのでしょうか?

1995年の初回、245万人が訪れたのですが、その後毎年、訪問者が増え、1998年の4回目には500万人を越えました。

クリスマス時の開催には60万人という多くの人出が、短時間に訪れるため、警備に莫大な費用がかかるという資金的な問題を抱えました。

もう一つの原因は、ルミナリエに人が流れて、地元の商店街の売り上げが落ち、それに配慮したということですが、それによる効果の程は不明だそうです。

   
  窓に映ったイルミネイションもまた、趣が変わって奇麗なものです。

2005年から、開催日をクリスマス時を外され、2005年は12月9日~22日まででしたが、今年は12月2日から13日までとドンドン繰り上げられています。

また2007年から14日間の会期が12日間に減少し、2005年以降は400万人台に減少、2008年には375万人、昨年は365万人と減少傾向にあります。

警備も年々増強され、特に1998年から警備員が倍増され、会場内や周辺道路で歩行者を含め通行制限が徹底され、現在もより警備が強化されています。
これは2001年に発生した明石花火大会歩道橋事故の影響もあったようです。

ちなみに、昨年の収支報告によると収入は5億2900万円に対して支出は5億5000万円で、差額は昨年お繰り越しが充てられています。

  

収入の47.8%は企業協賛金、29%が県や市などから、残りが一般の寄付金なのです。
そのため、会場内のあちこちに募金箱がおかれ、募金の収集にやっきとなっています。
これも、多くの観客を動員するにも拘わらず、資金不足は、その対価を支払わない客層に原因があるのですが・・・・・

支出の42.5%が製作費ですが、警備費は26%の1億4300万円も掛っているそうです。

2005年に震災復興関連の補助金が切れ、資金集めが、存続のカギを握っています。
その上、1997年から露店が出店されるようになり、ゴミの問題や露店は、震災犠牲者の鎮魂にそぐわないという批判が出ています。
今年の露店は、2,3年前より、増えているようでした。

もう一度、イベントの意義と安定的な資金を今一度見直す必要があるようです。


大阪駅はどのように変わるのか・・・・④

2010年12月05日 17時02分51秒 | 独り言・社会・ニュース

”脱駅ビル”を目指しているそうです。
「駅ビル」じゃない「フアッションビル」をつくるため一から考えよう」と、JR西日本SC開発の社長は檄を飛ばしたそうです。

 今まで、このシリーズで、大阪駅を世界一の駅に、そのために混雑緩和を計っていることを述べました。

 

最近の傾向として列車の乗降や乗り換えだけではなく、百貨店やショッピングセンターが併設され、集客性をあげ、本来の鉄道以外に収益性を挙げてきました。

大阪駅には、その上に、映画館(シネコン12スクリーン)やスポーツクラブ、最上階(28階)にはレストランが入ります。

フアッションビルとしての目玉は、ノーストゲートビル東側部分に「ルクア」が誕生します。
この「ルクア」は、専門店196店が入り、その売り場面積は約3万平方メートルと難波のマルイ(約1万7千平方メートル)をはるかに凌ぐ大きさです。

  
   ノーストゲートビルの完成図           建設中のノーストゲートビル

その「ルクア」がターゲットとするのが20~30代の女性で、売り場面積の8割は女性向けで関西初、大阪初のブランドが集結するものと言われています。

また、ノーストゲートビル西側には、「JR大阪駅三越伊勢丹」が入ります。
この「JR大阪駅三越伊勢丹」の売り場面積は、約5万平方メートルです。
JR大阪駅周辺の百貨店を比較すると
                      売り場面積(㎡)    開業・増設完予定
     JR大阪三越伊勢丹     5万          平成23年5月     
     大丸梅田店          6.4万(4万)    平成23年春
     阪急百貨店梅田本店    8.4万(6.1万)  平成24年       
     阪神百貨店梅田本店    5.4万
                     (  )内は、増床前の面積

各店とも2011年問題への対応に躍起となっています。
フアッションの伊勢丹として、東京では圧倒的な存在感があります。

大丸梅田店は、百貨店初の人気キャラクター「ポケモン」の公式店として、集客を30~40代の家族層をターゲットに取り込んでいます。

阪急百貨店も阪神百貨店も、梅田地区での昔からのブランド力を上げる計画ですが、ここ一番のターゲットを絞り込むのに苦慮しているようです。

どちらにしても、今までの顧客だけではなく、駅前の利点を生かし、広域から人が来る取り込みが必要になるようです。     


地上デジタル放送の必要性は・・・・

2010年12月04日 10時06分17秒 | 独り言・社会・ニュース

昨日、デジタル化が産業界にとって世界に乗り遅れないために必要である旨を述べました。
では、なぜ、世界は、デジタル化に積極的なのでしょうか?

一般的に言われている地上デジタル放送のメリットとは・・・

1、高画質・高音質な映像・音声
  ハイビジョンの臨場感ある画面やCD並みの高音質が楽しめる。

2、マルチ編成で多チャンネル放送が可能・
  1つの放送局が同時間帯に異なる複数の番組が放送出来る。
  今もNHKなどでは野球放送時間が過ぎれば、もう一つのチャンネルに移行してます。

3、データ放送が出来る
  地域情報や天気予報といった情報を知りたい時にいつでも見ることが出来ます。
  野球放送などでも、試合経過や選手のテーブル記録などが、タイムリーに見れます。

4、高度な双方向サービスが出来る
  テレビに電話回線などをつないで、テレビ放送事業者と双方向に情報のやりとりが出来
  る。
  つまり、これでクイズ番組やアンケートに参加したり、ショッピングも出来ます。

5、電子番組ガイド(EPG)で録画予約が簡単に出来る。
  いわゆる電子番組表をリモコンでテレビ画面に、放送番組や出演者などの内容や知りたい情報を表示させ、番組予約を行うことができます。

         
 
以上、テレビ放送をデジタル化に至った理由ですが、それをまとめると

① 家庭の情報化の進展
   一番身近で、普及しているメディア媒体である

② 電波周波数の有効利用
   従来のアナログ放送には、周波数に空きがなくなってきているので、デジタル化によっ
   て、空いた帯域を他の通信に使用することが可能となる。

③ 記録媒体等のデジタル化
   地上テレビ放送以外、様々なものがデジタル化している。
   音楽、映画、書籍などがデジタル化されています。
   ビデオテープからDVDへ、カセットテープからCDといった具合。

これにより、新しい取り組みを行えば、必ず得をする企業も出てきますが、視聴者も将来的には、特をすることになるのでしょうか?


あと233日・・・地上デジタル放送

2010年12月03日 11時10分07秒 | 独り言・社会・ニュース

アナログ放送終了まで、233日。
エコポイント制度の影響で11月には、デジタルテレビが大量に売れたそうです。
そのお陰なのかどうかは分かりませんが、テレビのデジタル化の普及率は、90%になったようです。

現在のアナログ放送は、来年7月24日に打ち切られ、地上デジタル放送に全面移行され、そのためにデジタルの対応機器の普及が課題となっているのです。

では、そのデジタル化は、なぜ必要なのでしょうか?
地上デジタル放送の特徴って・・・・?

           

地デジ放送は、イギリスで1998年に開始され、今では、アメリカ、イタリア、ドイツ、中国、韓国、ベトナムなど20を超える国や地域で始まっており、世界中で広がっています。

まず、産業界、経済面から見てみます。
日本の主要輸出産業である家電が、日本でもデジタル化しないと、輸出出来なくなります。
家電業界や情報通信産業が衰退してゆき、デジタル化は技術的にハードルが高く、一旦立ち遅れると、追いつくのは容易ではないのです。

と言うことでは、業界保護、育成といえますが、極端な例として、韓国は国策で、わざわざデジタル化の放送方式をアメリカと同じ方式にし、国内用をそのままアメリカに輸出出来るという利点があるようにしました。

世界のアナログ放送は大きく分けて3つに分かれています。
日本、アメリカが採用しているNTSC方式、英国、ドイツなどのPAL方式、ロシア、東欧諸国が採用しているSECAM方式がありますが、これらの諸外国もデジタル化となれば、方式は一本化されていくことになります。
日本だけの問題ではないのです。

導入を、最初につまずくと、その後は、主導権を他国に奪われ、日本の産業力が落ちてしまう危機感があるのです。

では、なぜ、このように世界の兆候が、デジタル化に向いているのでしょうか?
地上デジタル化放送のメリットについては、明日にでも掲載します。


乙訓寺と長岡天神に・・・・

2010年12月02日 11時20分37秒 | 旅行・観光

先日、光明寺の帰りに、阪急長岡京駅まで歩きました。
これを掲載している今日は、既に12月2日になり、紅葉の季節から雪が相応しい師走になりました。

光明寺な周りは、まだまだ田んぼや畑が残っており、その合間に、新築の家が建っており、昔の風景がドンドン変わってゆくのではと、少々残念な気持ちです。

 
 春には 手前に、牡丹が・・・・

    
                乙訓寺でも 紅葉が楽しめました。 

乙訓寺は、牡丹の寺として有名ですが、残念ながら、シーズンが外れており、牡丹の樹だけが、寂しげに立っていました。
その牡丹の季節には、入山料を払って、多くの人が訪れたのでしょうが、今は、誰でも入ることが出来ます。
その牡丹は、総本山の奈良の長谷寺より2000株の牡丹を移植されており、見ごろは4月下旬から5月上旬だそうです。

 

 駅名は、長岡天神なのですが、本来は長岡天満宮が正式名のようです。
天神さん、天満宮といえば、菅原道真公を祀ってありますが、ここの天満宮は、道真公が生前に在原業平らと共に、しばしば遊んで詩歌管弦を楽しまれたところだそうです。

大宰府に左遷された時、この地に立ち寄り、名乗りを惜しまれ歌を詠まれた縁により、道真公自作の木像をお祀りしたのが、建立のいわれだそうです。

以来、皇室から度々寄進を受け、寛永15年(1638年)には、「八条が池」が築造されました。
そこには、樹齢百数十年と言われている”きりしまつつじ”が有名です。

 
  4月下旬には 左右に ”きりしまつつじ”が・・・・・

乙訓寺といい、ここ長岡天満宮といい、それぞれの花の季節には、再び訪れたいものと思っています。