【フード・ファントム・メナス(8)】
チキンの抗生物質アレルギーで、日清の「カップヌードル しお」から、サンヨー食品の
「麺の力 中華そば」に切り替えてみて要観察中だ。調理は彼女がしてくれたので、焼豚、
野菜沢山の贅沢即席ラーメンを頂くこととなった。それにしても添加剤のオンパレードで
身元分からず不安だが、兎も角も試食期間に入る。味、食感は申し分ない。これで安全性
が担保されれば間違いなく、日本製即席麺は世界をリードする。また、超十兆円/年規模
の世界市場形成は夢でないだろう(世界人口に対し選択率10%、百円/食、昼食のみとして
計算)。
※鶏肉(チキンエキス)のアレルギーが「麺の力 中華そば」のアレルギー物質に記入さ
れているので、やはり症状が出るかもしれない。発症すれば止める。
ヒラメ・カレイ・スズキ
●小魚をエサにするので放射性物質を濃縮しやすい
ヒラメ・カレイ・スズキは、福島県周辺の各県で非常に高い値が検出されているの
に、岩手県以北、神奈川県以西のデータがほとんどない。小魚をエサにするヒラメ・
カレイ・スズキは、放射性物質を濃縮しやすいので、関東、東北の太平洋産は避ける
のが賢明だ。
ホタテ
●安心して食べていい
ホタテの輸入量は消費量の1%に満たないから、放射能の心配はない。国産の99
%以上が北海道産で、0.5%青森産だから放射能の心配はない。寿司屋でホタテが
出てきても、安心して食べていい。
アサリ・シジミ
●東京湾が汚染されているので千葉県産は食べない
アサリやシジミは、縄文時代の昔から、タンパク質やミネラルの摂取源として、日
本人の健康を支えてきた。
アサリは、1960年代までは、千葉県が日本一の生産量だったが、70年代に入
ると減り始め、熊本県が1位になった。ところが、1980年代に熊本県を含めて日
本全体で生産量が減り、現在は激減してしまった。
シジミやアサリがすんでいる川と海の境や、遠浅の干潟を埋め立てた上、水生生物
に対して毒性の強い合成洗剤の使用が増えたので、減るのは当然である。
アサリは、国産と輸入物がともに3万t程度。2010年代の生産高順位は、愛知
県、福岡県、熊本県、千葉県の順になっている。
東京湾が放射能で汚染されているので、妊婦は千葉県のアサリを食べてはいけない。
また、国産のアサリが減って価格が上がったので、輸人物が増え、今は中国からの
輸入量が多い。中国産は、北朝鮮のアサリが中国を経由して輸入されたケースが多い
といわれる。
そして、輸入アサリを干潟に撒いて、数ヵ月たってから獲る「蓄養」が多くなり、
それが国産として出荷されている。だから、スーパーなどで見かけるときは、国産が
多いように見える。
シジミの生産量は、国内で1万t。島根県の宍道湖、青森県の十三湖で全国シェ
アの七割を占める。
ただ、放射能汚染の心配がある東京都と茨城県のシェアを合計すると1割を超える
ので、子どもや妊婦は、ここで獲れたシジミを食べてはいけない。
シジミも、輸入量が5千tほどあり、中国から輸入されたものを国内で撒いて「蓄養」
し、国内産に化けさせて出回っているケースが多いといわれる。
カキ
●水ぶくれさせた増量カギが多い
宮城県・岩手県産のカキは、津波の被害で獲れなくなった。この地域のカキが安全
かどうかは、放射能のデータがそろって、数年の経過を見てからの判断になる。
三陸の被害に伴い広島県産カキが値上がりしたので、韓国からの輸入量が増えてい
る。韓国産のカキは小さくて昧が濃く、放射能の心配もないから、おすすめだ。
韓国産の特徴の裏には、日本のカキの問題点が潜んでいる。
カキは海水の中で育つ。そのカキを真水に浸けると、浸透圧の影響で水を吸い込み、
大きくなる。
この性質を利用してパック業者は、カキを真水に浸け、できるだけ大きくしてから
パックし、カキが死なないように冷蔵して出荷する。
消費者は、単なる水ぶくれとは知らないから、高くても立派に見える大きなカキを
買う。都会には、カキ臭がすると言ってカキを嫌う消費者がいる。こういう消費者は、
水ぶくれして味が薄くなった増量カキを「美味しい」と言って喜んで買うので、スー
パーやデパートのパックされたカキは、水ぶくれの増量カキばかりになっているのだ。
殼つきのカキも同様で、殼つきのまま真水に浸けて水ふくれさせているから、都会
で美味しいカキを買うのは難しい。
本物のカキを食べるには、魚屋でパックに入っていないカキを探すか、カキ産地の
人が行っていような店で食べるしかないのが実情だ。
冷凍カキフライは、増量した冷凍カキを、表面だけ解凍して粉をまぶし、どろどろ
のバッタ上肢につけて、パン粉をたっぷりまぶしたものだ。
ウニ
●8割が輸入物、国産の半分が北海道産で心配ない
2011年8月に、いわき市で獲れたキタムラサキウニから950ベクレル/㎏の
放射性セシウムが検出されている。
ウニの放射能汚染は、エサの海藻の汚染とともに周辺に広がっていく。関東東の太
平洋産のウニは、データを見ながら、避ける地域を広げていくのがいい。
ウニ消費量の8割は輸入物だから、放射能の心配はない。国産の半分は北海道産な
ので、国産でも気をつけて選べば、ほとんど安心して食べられる。
エビ
●プリプリにする添加物を使用している
●保水効果のある「リン酸塩」
エビは「プリプリ」なのが、当たり前になっている。だが、プリプリなのは鮮度が
いいからではない。保水効果のある重合リン酸塩(以下、リン酸塩)を用いて、エビ
を水で満たしてプリプリにしているのだ。
この食品添加物を用いれば、水を入れた分だけ重くなり、体積も増えるので増量で
きて、食品業者の儲けが多くなる仕組みになっている。
塩、砂糖、化学調味料をエビにしみ込ませているので、味もいい。
「味がしみ込んでいて美味しい」というのは、昔は、じっくり調理したことへのほめ
言葉だったが、今は、添加物による加工技術をほめることになる。
「エビの食感がいい」と言って消費者が支持し、業界も儲けが多くなるリン酸塩だが、
安全性の心配はないのだろうか。
リン酸塩は、毒性がない食品添加物とされている。その理由は、胃腸で吸収されな
いまま素通りして、排出されるからだ。
だが、大きな落とし穴があった。リン酸塩は胃の中でミネラルと結合し、そのまま
ミネラルも一緒に排出し、ミネラル不足にしてしまうのだ。
リン酸塩は毒性がないので、使用量の制限がない。そのため、ありとあらゆる食品
に使われるようになった結果、多くの現代人をミネラル不足に陥れている。
カルシウム、マグネシウムは食品中に多く存在するので、リン酸塩で体外に持ちだ
されても決定的な影響を受けないかもしれない。
だが、亜鉛や鉄より少ない微量ミネラルは、リン酸塩の添加量より、食品中に存在
する量の方がはるかに少ないから、体外に持ちだされると、摂取量がほとんどゼロに
なってしまう。
リン酸塩は、亜鉛の吸収を阻害し、骨粗しょう症や味覚障害を引き起こすと、19
70年代から指摘されてきた。
しかし、実際は、もっと多種類のミネラルを吸収できなくして、心身を異常にし、
この20~30年間、増加を続けている病気の有力原因であることを、私は2010
年に『食事でかかる新型栄養失調』(三五館)で明らかにしている。
増えている「病気」は、実は、ミネラル不足による症状で、新型の栄養失調だった
のを、病気と勘違いしているケースが多いのだ。
●魔法の添加物「リン酸塩」
リン酸塩は魔法のような薬剤で、エビの身をプリプリにするだけでなく、解凍した
ときに身が崩れないようにしたり、透明感を持たせたりする効果もある。
生のむきエビがパックに詰められて売られているが、元は冷凍した生むきエビを輸
入したものだから、ほとんどはリン酸塩が用いられている。
頭を落としたブラックタイガー、バナメイや、東南アジアやインド産の天然エビで
も、冷凍生エビにはリン酸塩を用いているものがある。
ボイルむきエビはリン酸塩を使用していないものがほとんどだが、ときには使用し
ているものもある。生むきエビが売れ残った場合、ゆでてボイルむきエビにして売る
からだ。
尻尾がついたボイルむきエビにも、殼つきのエビにもリン酸塩が使用されているこ
とがある。
背ワタを取り除いてあるバナメイの冷凍生エビに「ポリリン酸ナトリウム」の表示
があったので、殼をむいてミネラルを検査してみると、添加物表示のないバナメイの
ボイルむきエビより、リンは三倍、ナトリウムは二倍多く含まれていた。タンパク質
や脂肪の量に違いはなかったから、添加された「ポリリン酸ナトリウム」のリンとナ
トリウムのために、これはどの差が出たといえる。
●「リン酸塩」の表示
リン酸塩は表示されないことが多いので、使われていても、気づかない人が多い。
食品添加物として認められているリン酸塩は二〇種類ほどあって、数が多すぎるか
ら、「pH調整剤」などと一括名称で表示されるのが普通である。
一括名称を使うときは、使えるリン酸塩に制約があるが、しかし、抜け穴だらけの
規制なので、業者はリン酸塩を使っていることがわからないように表示している。
そのため、本当はリン酸塩が使われているのに、消費者は「無添加」と思って買っ
てしまうのだ。かくいう私も、これまで何度も無添加と思っていた商品にリン酸塩が
使われていたことがある。
エビにリン酸塩が用いられていても、表示がある場合と、ない場合がある。
二種類のエビが売られていて、片方に「リン酸硲」という表示があり、もう一方に
はこの表示がなかったとしても、プリプリした食感が同じなら、リン酸塩が使われて
いる可能性がある。
エビがプリプリしていなければ、リン酸塩が残留していても表示しなくていい。リ
ン酸塩は洗い流されて、最終食品に少ししか残留していないから「加工前剤」の扱い
となり、表示義務がなくなるのだ。
エビがプリプリしていたら、どんなにリン酸塩の残留量が少なくても表示義務はあ
る。ただし、それは建前で、どこから違法になるのか基準が決まっていないので、よ
ほど大量に使っていなければ違反にはならない。
非加熱の冷凍むきエビの原材料表示欄に、「調味料(アミノ酸等)」とあるのは化学
調味料のことだが、「等」がリン酸塩と
いうこともある。
●エビの食べ方
本当に新鮮なエビは高価でめったに売られていないから、生きているエビを調理し
て食べるのでなければ、プリプリしたエビでも新鮮とは思わない方がいい。
冷凍生エビは、ゆでていない自然の素材だから、添加物も使っていないといメージ
があるが、現実はそうなっていない。
エビを食べるときは、ミネラルを補給できるとは思わず、体から持ちだされる方が
多いと考えて、ミネラルの多い、丸ごとの小魚、ゴマ、海藻、種実類などを同時に食
べてミネラルを補給する必要がある。
2012年7月に茨城県沖で獲れた伊勢エビから、放射性セシウムが1㎏当たり、
3.9ベクレル、同年11月に千葉県で獲れた淡水エビから1㎏当たり75ベクレル
検出されている。だが、全体から見ればごく一部で、福島県沖でエビは獲られていな
いから、放射能汚染されたエビを避けるのは簡単である。
小若順一 著 『食べるな危険!』、PP.41-50
ところで、地域生協の理事の経験(「暮らしと環境」担当理事)もあり、いつものように、
短期間ではあるが、食と安全の勉強はさせて頂いた経験があるが、"人工的食品添加物"
全般について拒絶するサイドには立たないことを基本としている。たた、科学の、言い換
えれば、対象意識の意識化の最大欠点は、対象外のものが含まれる誤謬が顕れるというこ
とにある。つまり、エラー発生時のフィードバック(帰還制御)が非常に大切になるとい
うことになる。"ここでは、チキンエキス"とは何か(由来)を、トレーサビリティが取れ
るのかを明らかにすることが大切であると。
【たこ焼き様のフードボール市場】
正月を通して気がついたことがあった。それはお餅の腹持ちの良さを再認識したことで、
素うどんにお餅を1つ入れれば、餅うどんが頂ける。なお、中学生のころは、放課後、狐
うどんか狸うどんを食べて帰っていたが、高校生になると大衆食堂で、この勝ちんうどん
(相撲力士の金星に由来)、餅うどんを食べて帰った記憶があるが、そこから、この日本
お餅を世界展開できないか考えていた。もっとも、かって、"フードボール"、つまり、た
こ焼きについて掲載したことあるが(『進化するお好み焼き』)、外皮は餅米でなくても
小麦やそば粉などなんでもよいが、内包の具材・餡がお好み焼き、たこ焼きでもなんでも
良いのだが、変なことに、鰯のつみれ、鶏のつみれなど考えてみたのだが、同軸ノズルで
二成分あるいは多成分を押し出し→連続カット→後工程で加熱・仕上げ→包装(多くは冷
凍)・出荷する多品種・適量生産するシステムを考えた。これだと、例えば彦根で生産し
無料の高速道路で搬送し、オンボード(海輸・空輸)し、世界中の消費者(顧客)へ届け
るというもの。これは、菓子類でも(例:雪見大福)いける。前述した即席麺ではないが
零からのスタートになるが、成功すれば大きな市場を形成できるだろう。
それで、同じような新規考案が提案されていないか調べてみると、同軸偏芯ポンプメーカ
の兵神装備株式会社から上図の考案が公開されている。ここはポンプだがインジェクショ
ンのようなものであっても構わない。細かいデザイン要点はここではしないが、投入する
具材の粘度(動粘性)の制御が主要因子となる。まぁ、何でもできますねぇ~と感心しな
がらこの件はここまでとした。
【シリーズ:こんなもの欲しいなぁ?!】
省エネ・冬の節電・ウォームビズ対策にワンピースパジャマがあればとネット検索してい
たらヒット、ビンゴー! 片面ファスナーを備えて、着心地がとても良いという。プレミ
アムコットン製だ。羊毛製のロングソックスとウォームスリッパを履けば、股間も蒸れず、
首筋も温められ効果がありそうだ。これど、程良い羊毛様態パジャマというわけだ。