極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

エネルギーと環境 117

2025年01月25日 | ネオコンバ-テック

彦根市ひこにゃんイラスト に対する画像結果
彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救ったと
伝えられる招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時代の
井伊軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと)と兜(
かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。

                       
【季語と短歌:1月25日】 

         冬菫友に貰った元気玉 

                 高山 宇 (赤鬼)

🪄
友の頑張りぶりを知り、ひと玉うん億円の元気玉を頂きました。

🎈
世界最大の氷山「A23a」、南大西洋の島に衝突!?
世界最大の氷山「A23a」が今も移動を続けており、南極から北上し
て南大西洋のサウスジョージア島に向かっているのではないかとの懸念。

(CNNより)



A23aは、南極のウェッデル海の海底に接地し30年以上とどまってい
たが、海底との接地が緩むほど縮小したとみられている。海底から分離し
海流に流された後、氷山は再び「テイラー柱」につかまった。テイラー柱
は、海流が海底の山にぶつかることで生じる水の渦を指す。英南極観測局
の物理海洋学者アンドリュー・マイヤーズ氏によると、A23aは何カ月
も海底の山のまわりを回転し「身動きが取れなくなっていた」という。
現在、氷山は海流に乗ってサウスジョージア島に向かって移動していると
みられる。 マイヤーズ氏は23日、CNNに寄せた声明で、「現在、氷
山は海流の蛇行上にあり、島に直接向かっているわけではない」と述べ
た。「しかし、私たちが理解している海流の動きに基づけば、氷山はまた
すぐに島に向かって移動する可能性が高い」という。英南極観測局も、
A23aはサウスジョージア島に到達した時点で崩壊し、最終的には溶け
る可能性が高いと述べる。



【特版:ウイルス解体新書】
「エコーウイルス11」感染の新生児3人死亡

Enterovirus E-11: Dati preoccupanti e implicazioni per l'Italia
(enterovirus; EV)

東京都内で2024年夏から秋にかけ、風邪の原因となる「エコーウイルス
11(E11)」に感染した新生児3人が急性肝不全などで死亡していたこと
が、国立感染症研究所のまとめでわかった。日本小児科学会は、新生児
が重症の肝炎を発症したり、それに伴って死亡したりする例が報告され
ているとして注意を呼びかけている。感染研によると、24年はE11で重
篤になったケースが11月28日までに44例あり、18、19年に次いで多か
った。年齢別には、1カ月未満の新生児が1割で、1カ月~1歳未満が4割
を占めた。死亡例が複数に上るのは珍しいという。  
小児科学会によると、E11は欧州で22年から新生児の重症例や死亡例が
相次いで報告され、急性の肝不全を伴うことが特徴。通常は風邪の症状
を引き起こし、無症状の場合もあるが、新生児の場合には重篤となるリス
クが
ある。

知能とはなにか ヒトとAIのあいだ
【内容】
チャットGPTに代表される生成AIは、機能を限定されることなく、幅広
い学習ができる汎用性を持っている、そのため、将来、AIが何を学ぶか
を人間が制御できなくなってしまう危険は否定できない。しかし、だか
らといって、AIが自我や意識を獲得し、自発的に行動して、人類を排除
したり、抹殺したりするようになるだろうか。この命題については、著
者はそのような恐れはないと主張する。少なくとも、現在の生成AIの延
長線上には、人類に匹敵する知能と自我を持つ人工知能が誕生すること
はない、というのだ。その理由は、知能という言葉で一括りされている
が、人工知能と私たち人類の持つ知能とは似て非なるものである。実は、
私たちは「そもそも知能とはなにか」ということですら満足に答えるこ
とができずにいる。そこで、本書では、曖昧模糊とした「知能」を再定
義し、人工知能と私たち人類が持つ「脳」という臓器が生み出す「ヒト
の知能」との共通点と相違点を整理したうえで、自律的なAIが自己フィ
ードバックによる改良を繰り返すことによって、人間を上回る知能が誕
生するという「シンギュラリティ」(技術的特異点)に達するという仮
説の妥当性を論じていく。
生成AIをめぐる混沌とした状況を物理学者が鮮やかに読み解く
【目次】
はじめに
第0章 生成AI狂騒曲
第1章 過去の知能研究
第2章 深層学習から生成AIへ
第3章 脳の機能としての「知能」
第4章 ニューロンの集合体としての脳
第5章 世界のシミュレーターとしての生成A
第6章 なぜ人間の脳は少ないサンプルで学習できるのか?
第7章 古典力学はまがい物?
第8章 知能研究の今後
【著者概歴
】田口善弘[タグチヨシヒロ]
1961年、東京都生まれ。中央大学理工学部教授。1995年に刊行
した『砂時計の七不思議―粉粒体の動力学』(中公新書)で第12回(
1996年)講談社科学出版賞受賞。その後、機械学習などを応用した
バイオインフォマティクスの研究を行い、最近はテンソル分解というも
ので変数選択する(!)という研究に嵌まっている。

✳️ 「ノーベル賞」をのがした「日本人AI研究者」
「いつの日かAIは自我を持ち、人類を排除するのではないか―」2024年
のノーベル物理学賞を受賞した天才・ヒントンの警告を、物理学者・
口善弘
は真っ向から否定する。(現代ビジネス より 田口 善弘中央大
学理工学部教授)

甘利俊一の先見性、深層学習の先駆け
その1人は甘利俊一(東大学名誉教授)。甘利は生成AIの基幹技術である深
層学習の原型となるニューラルネットワークの研究をヒントンやホップ
フィールドに10年以上先駆けて行っていた。例えば、ホップフィールド
の授賞理由になったホップフィールドモデルは、ほぼ同じものを甘利が
先駆けて研究し、論文まで発表していたので、兼ねてから甘利-ホップフ
ィールドモデルと呼ぶべきだ、という声が高かったが、一度ついた名前
を変えるのは難しくそのままになってしまったという経緯がある。また
ニューラルネットワークの学習に重要な学習則であるバックプロパゲー
ションの原型となる研究も甘利が早かった。こんなに大きな貢献をして
いたのに、受賞を逃してしまったのはなぜだろう?一つはヒントンやホ
ップフィールドが甘利の研究を読んでその続きを行ったというわけでは
ないことだ。ある意味、独立な再発見ということになる。そしてヒント
ンやホップフィールドの研究は、甘利の研究とは異なり、断続的ながら
現在の生成AIへとつながっている。またニューラルネットワークの学習
に重要な学習則であるバックプロパゲーションの原型となる研究も甘利
が早かった。こんなに大きな貢献をしていたのに、受賞を逃してしまっ
たのはなぜだろう?一つはヒントンやホップフィールドが甘利の研究を
読んでその続きを行ったというわけではないことだ。ある意味、独立な
再発見ということになる。そしてヒントンやホップフィールドの研究は、
甘利の研究とは異なり、断続的ながら現在の生成AIへとつながっている。
何より、ニューラルネットワークの研究から離れてしまった甘利と異な
り、ヒントンは人工知能が冬の時代を迎え、ニューラルネットワークの
研究が廃れても一人こつこつと研究を続けて現在の生成AIへの流れを作
った。甘利は他の分野の研究に転じてそこで非常に大きな成果をあげて
いるからニューラルネットワークの研究を続けなかったこと自体が間違
いだったとは言えないが、結果的に最後まで続けたヒントンにノーベル
物理学賞が授与されたので、その流れに直接関係しているホップフィー
ルドが同時受賞したという。

福島邦彦の挑戦、画像認識の先駆け
ノーベル物理学賞を受賞してもおかしくなかったもう1人の日本人は
島邦彦
(一般財団法人ファジィシステム研究所特別研究員)である。福島
はホップフィールドやヒントンに先駆けて、後にヒントンが画像認識で
大きな成果をあげることになるニューラルネットワークの構造と同じも
のを、まさに画像認識のモデルとして提案していたのだ。だが、福島の
モデルには学習則がなく、実際に性能を発揮するには至らなかった。福
島の提案したネオコグニトロンもそのまま現在の研究につながっていた
わけではないので、受賞には至らなかったということなのだろう。 せっ
かく日本で芽吹いた人工知能の研究のタネをそのまま日本で続けること
ができなかったのは残念というしかないという。



さて、トランプが騒げば騒ぐほど、静々とこの「水素物語(私)」を展
開させていこう。
下記1の案件は、(海)水電解糟は装置コンパクト化に関わるもの。

【最新特許事例】
1.特表2023-532634 電気分解槽用の電極構造体 テックウィン  カンパ
 ニー  リミテッド
【特許請求の範囲】
【請求項1】  電極板と、 前記電極板の一面に前記電極板の周面に沿って
具備された流路ガイドと、を含む、電極構造体。
【請求項2】  前記電極板の他面に具備された冷却ジャケットをさらに含
む、請求項1に記載の電極構造体。
【請求項3】  前記電極板及び前記冷却ジャケットは、同一の材質からな
る、請求項2に記載の電極構造体。
【請求項4】  前記電極構造体の下部で前記電極板及び前記流路ガイドを
貫通する下部通孔と、前記流路ガイド及び前記下部通孔を連通させる第1
の流路と、をさらに含む、請求項1に記載の電極構造体。
【請求項5】  前記電極構造体の上部で前記電極板及び前記流路ガイドを
貫通する上部通孔と、前記流路ガイド及び前記上部通孔を連通させる第2
の流路と、をさらに含む、請求項4に記載の電極構造体。
【請求項6】前記電極板の一面の中で前記流路ガイドが具備されない反応
部と、前記流路ガイドを連通させる第3の流路と、をさらに含む、請求項
4に記載の電極構造体。
【請求項7】前記第3の流路は、前記流路ガイドの下部内壁、上部内壁、
及び、側部内壁の中で少なくとも一つに具備される、請求項6に記載の電
極構造体。
【請求項8】  前記流路ガイドの内壁の面積に対する前記第3の流路の面
積の割合は、0.05~0.95である、請求項7に記載の電極構造体。
【請求項9】  前記反応部は、前記反応部に流入した液体状の物質が電気
分解される活性部と、  前記活性部の上部に位置して前記活性部で生成さ
れた気体状の物質が滞留する非活性部と、を含み、  前記反応部の面積に
対する前記活性部の面積の割合は、0.1~0.9である、請求項8に記
載の電極構造体。
【請求項10】  請求項1~9のいずれか一項に記載の前記電極構造体と、
  前記電極板の一面に対向して具備された隔膜と、を含む、電気分解槽。
【図面の簡単な説明】
【符号の説明】1    陰極板(または陰極室)2    隔膜 3    陽極板(また
は陽極室)4    冷却ジャケット 5    流路ガイド 5’  流路ガイドの内壁
6    下部通孔 7    第1の流路 8    上部通孔 9    第2の流路 10、
11、12    第3の流路 13    反応部 14    活性部 15    非活性部
【図1】従来の電気分解槽を示した模式図。

【図2】本発明の一実施形態による電極構造体を示す模式図

【図3】本発明の一実施形態による電極構造体が多段で結合された
形態を示した模式図


【図4】図3(a)のB領域の背面を示した模式図

【図5】図3(a)のC領域の背面を示した模式図

【図6】図6(a)及び図6(b)は、それぞれ図4のD及びE方向から
見た流路ガイドの下部内壁及び側部内壁の平面図

【図7】図6のF方向から見た流路ガイドの上部内壁の平面図

【図8】図8(a)及び図8(b)は、それぞれ本発明の一実施形態によ
る反応部の平面図及び断面図

【発明の効果】
 本発明の一態様による電極構造体は、電極板と、前記電極板の一面に前
記電極板の周面に沿って具備されて電気分解槽に対する物質の流出入経
路を提供する流路ガイドと、を含むことで、電気分解槽及びこれを含む
設備を全体的に簡素化すると同時に、物質を移送及び/または循環させ
るための配管が外部に露出することを最小化してメンテナンス及び管理
が便利
であり、事故、破損による危険を軽減させることができる。
🪄本件は再掲載。

2.特開2024-72226 電解用陽極 有限会社シーエス技術研究所 
【要約】 本発明はチタン又はチタン合金を基材として、その表面に白金
とパラジウムからなる金属合金の被覆とルテニウム及び/又はイリジウ
ム及びチタン及び/又はスズからなる酸化物の被覆を交互に被覆、積層
した主として塩素発生用に使用する電解用陽極である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】チタン又はチタン合金を基材として、その表面に白金とパ
ラジウムからなる金属合金の被覆とルテニウム及び/又はイリジウム及
びチタン及び/又はスズからなる酸化物の被覆を交互に被覆、積層した
主として塩素発生用に使用する電解用陽極。
【請求項2】前記白金とパラジウムの合金は白金塩とパラジウム塩と更
に有機還元物質を含むアルコール液を塗布し、火炎により熱分解を行っ
て形成した金属合金である事を特徴とする請求項1の電解用陽極。
【請求項3】前記白金とパラジウムの合金は、その組成がモル比で白金
が50から90%であり、残部がパラジウムであることを特徴とする請
求項1又は2の電解用陽極。
【請求項4】前記酸化物はルテニウム塩及び/又はイリジウム塩とチタ
ン塩及び/又はスズ塩を溶媒に溶解したコーティング液を塗布し、流通
空気中で熱分解によって形成した複合酸化物であることを特徴とする請
求項1から3のいずれかの電解用陽極。
【請求項5】前記合金の形成と前記酸化物の形成を交互に行う事によっ
てコーティング層内に前記合金と前記酸化物が混合したコーティング層
となっていることを特徴とする請求項1から4のいずれかの電解用陽極。
【請求項6】前記酸化物がイリジウムとルテニウム及びチタンからなる
複合酸化物であり、イリジウムが0から30モル%、ルテニウムが20
から40モル%からなり、残部がチタンである事を特徴とする請求項1,
3,並びに4のいずれかに記載の電解用陽極。
【請求項7】前記酸化物がイリジウムとルテニウム並びにスズからなる
複合酸化物であり、イリジウムが5から30モル%、ルテニウムが20
から50モル%、並びに残部がスズ(Sn)からなる複合3酸化物であ
る事を特徴とする請求項1,3,並びに4のいずれかに記載の電解用陽
極。
【請求項8】あらかじめ前処理にて表面を粗面化すると共にエッチング
処理によって活性化したチタン又はチタン合金基材表面に(1)白金塩
とパラジウム塩及び有機還元剤を含むアルコール溶液を塗布し、火炎に
よって熱分解する事によって白金とパラジウムからなる合金層を形成し
た後、該合金層表面に(2)ルテニウム及び/又はイリジウム金属塩と
チタン及び/又はスズ塩を溶媒に溶解した塗布液を塗布し、流通空気中
で加熱による熱分解を行い酸化物を形成する、並びに(1)および(2)
を繰り返す事によって所定の厚みの被覆を形成する事を特徴とする電解
用電極の製造方法。
【発明の効果】
この様な電極は特にイオン交換膜法食塩電解に使用して、その電解電圧
を低く保持するとともに副反応である酸素発生がきわめて少ないために
優れた電解の効率を得ることが出来るようになった。又希薄塩水電解や
海水電解に使用して高濃度の次亜塩素酸塩を得ることが出来るようにな
った。

000005
表1において、試料No.1は対比例であり、電位から見ると合金層が
パラジウム合金ではなく白金単味になっているために表面が不働体化し
たために電位が上上昇していることがわかる。
試料No.2から試料No.6までは実施例であり、予備電解において
もパラジウムの消耗が殆ど見られず、長期間の安定運転が期待できる。
試料No.7と8は対比例であり、合金組成中でパラジウムが多いため
に、少なくとも一部のパラジウムが安定化されず、その部分に早い段階
から消耗が現れてしまい、安定性が不十分である可能性が見いだされた。
試料No.9は合金層がパラジウム単味であり、予想通り初期にパラジ
ウムが大きく消耗してしまい、実用には耐えられないであろうことが予
想された。
【産業上の利用可能性】
本発明の電解用電極は特にイオン交換膜法食塩電解用の陽極として、従
来から電解中の電極消耗が極めて小さく、それ故電極寿命が極めて長い、
従って広く使用されているイリジウム、ルテニウム、チタン酸化物陽極
で従来問題であった、電解電位が高い事、又電極反応の選択性、つまり
発生する反応ガス中の酸素の問題を解決し、極めて小さい電極消耗速度
を保持しながら、非常に低い電解電位で、しかも極めて低い発生塩素中
の酸素特性が可能となった。さらに本発明による電解電極は陽極として
同じ塩素発生を主としながらも電解方法、条件が異なる海水電解や希薄
塩水電解用の陽極としても極めて優れた電気分解の特性を有すると共に
十分に長寿命有することが確認され、極めて優れた電極を得ることが出
来た。

3. 特開2024-72225 電解用電極 有限会社シーエス技術研究所
【要約】あらかじめ作製した、白金とパラジウムからなる金属合金微粉
末とルテニウム及び/又はイリジウムとチタン及び/又はスズからなる
酸化物の混合物コーティング層をチタン又はチタン合金からなる基材表
面にコーティングした、主反応が塩素発生である電解用陽極。 イオン交
換膜法食塩電解や海水電解のような塩素発生用の陽極において、極めて
低い陽極電位を有し、しかも陽極反応の副反応である塩素中の酸素を極
めて低くなるように抑えるとともに、実用電極として、長期間安定に電
解できる電解用陽極を得る。
000004
   表から見るように
▲1▼1000時間の予備電解で、上記番号(7),(8)では既にパ
ラジウム成分が大きく減っており、合目的ではない。従ってここでは対
比例とした。▲2▼番号(0)は参考ではあるが、パラジウムを入れな
いことで、おそらく白金は不働体化したものと思われ、電位が高くなっ
てしまっている。▲3▼番号(1)はパラジウムの添加効果が不十分な
ために部分的に白金が不働体化しているものと思われパラジウムの割合
が量的に不十分であろうことが推定された。

これらから本願特許請求範囲を規定した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】あらかじめ作製した、白金とパラジウムからなる金属合金

微粉末とルテニウム及び/又はイリジウムとチタン及び/又はスズから
なる酸化物の混合物コーティング層をチタン又はチタン合金からなる基
材表面にコーティングした、主反応が塩素発生である電解用陽極。
【請求項2】前記白金とパラジウムからなる金属合金微粉が前記被覆層
中に3から20質量%含まれてなることを特徴とする請求項1の電解用
陽極。
【請求項3】白金とパラジウムからなる金属合金の微粉末をあらかじめ
作製し、該微粉末をルテニウム及び/又はイリジウムとチタン及び/又
はスズを含む液中に分散させたコーティング液をチタン又はチタン合金
基材表面に塗布し、空気中で熱分解法によりコーティングすることを特
徴とする請求項1又は2の電解用陽極。
【請求項4】白金とパラジウム合金微粉末の組成がパラジウム10モル
%以上、50モル%以下であり、残部が白金であることを特徴とする請
求項1から3のいずれかの電解用陽極。
【請求項5】前記酸化物がイリジウムとルテニウム及びチタンからなる
複合酸化物であり、イリジウムが0から30モル%、ルテニウムが20
から40モルパーセントからなり、残部がチタンである事を特徴とする
請求項1から4のいずれかの電解用陽極。
【請求項6】前記酸化物がルテニウムとスズ及びチタンからなる複合酸
化物でありルテニウムが10から30モル%、スズが10から30モル
%及びチタンが40から70モル%であることを特徴とする請求項1か
ら4のいずれかの電解用陽極。
【請求項7】あらかじめ作製した白金とパラジウムからなる合金の微粉
末をルテニウム塩及び/又はイリジウム塩とチタン塩及び/又はスズ塩
を含有する液中に分散した後、該分散液をチタン又はチタン合金多孔体
基材表面に塗布して空気中で熱分解を行うことによって表面コーティン
グ層を形成したことを特徴とする請求項1の電解用陽極。
【請求項8】白金とパラジウムからなる合金の微粉末を白金塩とパラジ
ウム塩を溶解した混合溶液を作製し、該溶液を乾燥した後に火炎にて加
熱熱分解して合金薄片とし、必要に応じて微粉砕することによって作製
することを特徴とする請求項7に記載の電解用陽極。
【請求項9】前記、分散液を前記基材に塗布し、空気中で熱分解を行う
ことを複数回繰り返して、所望の厚みのコーティング層を得ることを特
徴とする請求項7の電解用陽極。
【請求項10】前記熱分解を空気中460℃以上の温度で行うことを特
徴とする請求項7又は9の電解用陽極。

【産業上の利用可能性】     
本発明の電解用陽極は特にイオン交換膜法食塩電解用の陽極として、従
来から電解中の電極消耗が極めて小さく、それ故電極寿命が極めて長く、
広く使用されているイリジウム、ルテニウム、チタン酸化物コーティン
グからなる陽極で、従来問題であった電解電位が高い事、又電極反応の
選択性、つまり発生塩素ガス中の酸素濃度の問題を解決し、極めて小さ
い電極消耗速度を保持しながら、非常に低い電解電位を有し、しかも極
めて低い発生塩素ガス中の酸素含有量を有することが可能となった。更
に塩素イオン濃度が低い電解液である、希薄食塩水電解や海水電解にお
いては、分解率を高く高濃度の次亜塩素酸塩を得ることが出来、活性塩
素濃度を高く保持することが出来る様になった

4. 特許7519642 タングステン酸化物及び酸素発生反応
 用触媒 株式会社トクヤマ
【請求範囲】
【請求項1】NiFe1-xWO(但し、0<x<1)で表される
ングステン酸化物を含む陽極又は正極に用い
るための酸素発生反応用触
媒。
【請求項2】請求項1記載の酸素発生反応用触媒の製造方法であって、
タングステン酸塩、ニッケル塩及び鉄塩をポ
リオールに溶解させ、前記
各塩が溶解したポリオール溶液
を加熱することによりNiFe1-x
(但し、0<x<1)で表されるタングステン酸化物を合成する、
又は
タングステン酸塩、ニッケル塩及び鉄塩並びに水を耐圧容器中に投
入して加熱することによりNiFe1-xWO(但し、0<x<1)
で表される
タングステン酸化物を合
成する、前記酸素発生反応用触媒
製造方法。

【請求項3】イオン透過性の隔膜によって区画された陽極室及び陰極室
を備え、前記陽極室に陽極が配置され、前記
陰極室に陰極が配置された
電解槽であって、前記陽極にNi
Fe1-xWO(但し、0<x<1)
で表されるタング
ステン酸化物が触媒として担持されている電解槽。
【請求項4】二酸化炭素を陰極に供給するためのガス拡散層を備え、陰
極室において二酸化炭素の還元を行う請求項
記載の電解槽。
【請求項5】陰極室の陽極室に対向する側の反対側に、二酸化炭素を陰
極と接するように導入する二酸化炭素導入部
を備え、前記二酸化炭素導
入部において二酸化炭素の還元
を行う請求項記載の電解槽。
【請求項6】請求項記載の電解槽における陽極室にアルカリを含む塩
水を供給し、陰極室に塩水を供給して塩水を
電解する塩水の電解方法。
【請求項7】請求項記載の電解槽における陽極室にアルカリを含む塩
水を供給し、陰極室に塩水を供給し、二酸化
炭素導入部に二酸化炭素を
導入して、塩水を電解すると共
に二酸化炭素の還元を行う塩水の電解及
び二酸化炭素の還
元方法。
【請求項8】NiFe1-xWO(但し、0<x<1)で表されるタ
ングステン酸化物の製造方法であって、
タングステン酸塩、ニッケル塩
及び鉄塩をポリオールに溶解させ、前記各塩が溶解したポリオール溶液
を加熱することにより前記タングステン酸化物を合成する
前記タングス
テン
酸化物の製造方法。

【発明の詳細な説明】
近年、炭酸ガスの温室効果に起因する地球の温暖化等の問題を解決する
ため、再生可能エネルギーを利用して水素を製造する方法が注目されて
いる。再生可能エネルギーを利用した水素の製造においては、化石燃料
の改質による従来の水素製造方法に匹敵する低コスト化が求められてい
る。この要求に応え得る水素製造方法として、水の電気分解(電解)が
挙げられる。水の電気分解の代表的な方法としてはアルカリ水電解法が
ある。アルカリ水電解の際に電力損失が生じるが、電力損失の主たる要
因としては、陽極の過電圧、陰極の過電圧、イオン透過性隔膜のオーム
損、電解セルユニットを構成する電解セルの構造抵抗によるオーム損等
が挙げられる。これらの電力損失を低減することができれば、電解槽の
電解時の電流密度を高めてシステム全体を小型化し、その結果、設備費
を大幅に削減することが可能になる。そのため、電力損失を低減できる
触媒の開発が望まれている。

従来、酸素発生反応用触媒としては、酸化ルテニウム、酸化イリジウム
等が用いられているが、これらはコストが高く資源量が限られている貴
金属を使用するものであった。そのため、貴金属よりもコストが低く資
源量の多いタングステンを使用したタングステン酸化物を酸素発生反応
用触媒として利用することが検討されている。非特許文献1では、Co
-x
FeWOとカーボンナノチューブ(CNT)との複合体Co1-
FeWO-CNTを酸素発生反応(OER)用触媒とすることが
記載されている。しかし、カーボンナノチューブと複合化することによ
り過電圧を低くしているものの、カーボンナノチューブと複合化しない
Co0.5Fe0.5WOの過電圧は高く、その値は420mVと報告
されている。また、非特許文献2では、Ni-Fe-W水酸化物を酸素
発生反応用触媒として使用することが報告されているが、これもカーボ
ンファイバーと複合化したものである。そのため、ルテニウム、イリジ
ウム等の貴金属を使用せずに高い触媒活性を示す化合物の開発が求めら
れていた。

【発明の効果】
  本発明のタングステン酸化物は、酸素発生反応用触媒として使用すると
優れた触媒活性を示す。本発明の酸素発生反応用触媒は、本発明のタン
グステン酸化物を含むことにより優れた触媒活性を示す。本発明の製造
方法は、本発明のタングステン酸化物を製造することができる。

【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1及び比較例2で得られた試料のXRDパターンを示す図
         以下割愛

🪄海水電解技術の考察で、残件する電極・隔膜・装置の課題の全貌が明
 確にされ、最終目標の『エネルギーフリー社会の電解水素』が担保でき
 た。強いて追記すると「二酸化炭素×水素➡炭化水素合成」の「太陽光
 触媒開発」となる。

  
     太湖と三山

             心に残る曲『無鈴旅情 尾形大作』 
               作詞/作曲:中山大三郎
               ジャンル:演歌/1986年9月21日

 今日の言葉:


          

          春が来ても、鳥たちは姿を消し鳴き声も聞こえない。
                   春だというのに自然は沈黙している。

                            レイチェル・カーソン 『沈黙の春』

                      

 

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