極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

恋する辻占煎餅

2013年10月29日 | 現代歌謡

 

 

 

   恋するフォーチュンクッキー
   未来は
   そんな悪くないよ
   Hey!Hey!Hey!
   ツキを呼ぶには
   笑顔を見せること
   ハートのフォーチュンクッキー
   運勢
   今日よりもよくしよう
   Hey!Hey!Hey!
   Hey!Hey!Hey! 
   人生捨てたもんじゃないよね
   あっと驚く奇跡が起きる
   あなたとどこかで愛し合える予感

 

                               『恋するフォーチュンクッキー』

                                      作詞 秋本康
                                     作曲 伊藤晋太郎
                                     編曲 武藤星児

 


♪ 恋するフォーチュン~~ と、彼女が歌うがフォーチュン?運勢・未来・運勢?なんなの?AKB48が
歌っていることはCMで知っているがよくわかっていない。歌詞も悪くないし、テクノポップを取り入れた?
曲も。それに、元気がもらえる応援歌でもある。フォーチュンクッキーって、二つ折りにして中に短い言葉を
表記した紙を入れた形状は、日本の北陸地方において新年の祝いに神社で配られていた辻占煎餅(つじうらせ
んべい:Japanese fortune-telling cookie)のことだって。そうなんだ、この歌のキーワードだと今夜そのことに気
付く。それにしても軽妙で、絶妙で、職場のリフレッシュ体操としても使えそうだ。


 

  

  


元ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド (The Velvet Underground) メンバーのルー・リード(Lou Reed,
1942年3月2日~2013年10月27日)が亡くなっている。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドと名乗るだけあっ
て人間の暗部を深く鋭くえぐった歌詞は、デヴィッド・ボウイやセックス・ピストルズをはじめとする後進の
アーティストに多大な影響を与え、ロックの芸術性向上に貢献し、1996年にロックの殿堂入りを果たしている
という。ルー・リードの音楽や芸術活動を知るのはミレニアムに入ってからの“Perfect Day”と極めて浅いの
だが、知れば知るほど、その魅力に惹かれるのを感じ、才能の成せる技かと思うようになる。そのことは、本
名をルイス・アレン・リード (Lewis Allen Reed) 。ユダヤ系の血を引いており、父の代にラビノヴィッツ
(Rabinowitz) からの改姓だとか。シラキューズ大学在学中にデルモア・シュワルツ(Delmore Schwarz)に師事し
詩作を学んだという経歴や、米国はニューヨーク州ブルックリン出身のミュージシャンという環境からくるの
だろう。その挑戦的な音楽性と陰翳と知性に富むヴォーカル・ポエトリーリーディング(詩を音読する朗読の
書き文字と違って感情やアクセントを込めたり、音韻的なリズムを強調する特徴をもつ)、人間の暗部を深く
鋭く見つめる独特の詩世界は、後のパンク・ロック、オルタナティヴ・ロックに大きな影響を与え、ボブ・デ
ィラン、ドアーズのジム・モリソン、パティ・スミスなどと並び、ロック界における芸術性、文学性の向上に
大きな足跡を残したと評されていることからも伺えると。 

 

   Just a perfect day
   drink Sangria in the park
   And then later
   when it gets dark, we go home

   Just a perfect day
   feed animals in the zoo
   Then later
   a movie, too, and then home

   Oh, it's such a perfect day
   I'm glad I spend it with you
   Oh, such a perfect day
   You just keep me hanging on
   You just keep me hanging on

   Just a perfect day

   problems all left alone
   Weekenders on our own
   it's such fun

   Just a perfect day

   you made me forget myself
   I thought I was
   someone else, someone good

   Oh, it's such a perfect day
   I'm glad I spent it with you
   Oh, such a perfect day
   You just keep me hanging on
   You just keep me hanging on



                                              “Perfect Day
                                                                   
                                                                     Songwriters; James, Tim/ Armato, Antonina

 

 

 

    Sunday mornin', praise the dawnin'
    It's just a restless feelin', by my side
    Early dawnin', Sunday mornin'
    It's just the wasted years so close behind

    Watch out, the world's behind you
    There's always someone around you, who will call
    It's nothin' at all

    Sunday mornin' and I'm fallin'
    I've got a feelin', I don't want to know
    Early dawnin', Sunday mornin'
    (Early dawnin')
    It's all the streets you crossed, not so long ago


                                                                             “Sunday Morning
 
                  
                                              Songwriters;Reed, Lou / Cale, John Davies / Lang, David

 




詩人、翻訳家で作詞家の岩谷時子も逝った。1952年に越路が出演していたシャンソンショー「巴里の唄」の劇
中歌として『愛の讃歌』で時子自身初めて訳詞をした。ザ・ピーナッツ『恋のバカンス』や加山雄三『君とい
つまでも』、ピンキーとキラーズ『恋の季節』、園まり『逢いたくて逢いたくて』など数多くのヒット曲を生
み出してきた。一方、オリジナルの詞にとらわれず独自の解釈で詞を当てることもある。例としては、エディ
ット・ピアフが歌った『愛の讃歌』は元の歌詞が「愛のためなら盗みでもなんでもする」という背徳的な内容
であるのに対し、時子訳詞では一途な愛を貫くという讃歌になっているという。その岩谷時子を知ったのは、
弾厚作こと加山雄三作曲/岩谷時子作詞の『蒼い星くず』のソノシート(朝日ソノラマの商標では、フォノシ
ートと呼ばれる)で、1965年前後だったと記憶しているが、暑い夏の日ころ、自室でシートが擦り切れいるく
らい?レコードプレーヤーで何度も聴き直していた記憶が残っている。ヒットするのは映画『アルプスの若大
将』の挿入歌に使われていたと記憶しているので、それより前(~1965年)に創作されているはずだ。

 

しかし、何でも書きゃ~えぇっというものではないが、全作1,400曲というのはこれまた天分のなせる技とい
うことか。そういえば文学部の同人誌主宰の朝倉くの十八番は越路吹雪の『愛の賛歌』であったことも思い
させる。山崎豊子が文学界の戦後の女流巨匠だったのに対し、岩谷時子は作詞家の女性天神(松任谷由実談
と戦中派の精力的な活躍ぶりに改めて感心させられた。

                                      
       合掌 

 

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