A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【JazzTokyo#311更新】『クリス・ピッツィオコス / 無理数リズムとシフトする極性』『アノード/カソード / パンクアナクロック』『EXPLOSION GIG vol.2』

2024年03月03日 22時45分35秒 | 素晴らしき変態音楽

(Chris Pitsiokosが制作したシーケンサーのパッチ図)

音楽情報サイト「JazzTokyo Jazz and Far Beyond」の最新号が公開された。剛田武は以下の記事を寄稿した。

●Chris Pitsiokos / Irrational Rhythms and Shifting Poles

#2304『Chris Pitsiokos / Irrational Rhythms and Shifting Poles』『クリス・ピッツィオコス / 無理数リズムとシフトする極性』

“マッドサクソフォニスト”クリス・ピッツィオコスによるサックス+電子音響の進化形
今まで経験したことのない異次元の聴覚体験による甘美なカタルシスの快感に溺れていく。




●Anode/Cathode / Punkanachrock

#2303 『Anode/Cathode / Punkanachrock』『アノード/カソード / パンクアナクロック』

名状し難き地下音楽の謎の解明
Anode/Cathodeがでっち上げだったお陰で、日本地下音楽の深淵に人知れず輝く第五列と金野 “onnyk” 吉晃という宝石を再発見する幸運に巡り合えたわけだから、これこそ「嘘から出た真実(まこと)」であろう。




齊藤聡さんが2/9『EXPLOSION GIG vol.2~出演:森田潤 / グンジョーガクレヨン / CANNONBALL EXPLOSION ENSEMBLE』の素晴らしいレビューを書いてくださいました!

●EXPLOSION GIG vol.2

#1291 EXPLOSION GIG vol.2

2024年2月9日(金) 高円寺ShowBoat EXPLOSION GIG vol.2
森田潤、グンジョーガクレヨン、Cannonball Explosion Ensemble。それぞれがスタイリッシュですばらしく野蛮な演奏をみせた。


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【モグモグ主催イベント】4/11(木)吉祥寺NEPO『DIVE DEEP vol.11~Electronic Meditation』Miya/Risaripa/沖縄電子少女彩 with morota

2024年02月27日 00時20分40秒 | 素晴らしき変態音楽



2024年4月11日(木) 吉祥寺NEPO 
MOGRE MOGRU presents
DIVE DEEP vol.11~Electronic Meditation


open 19:00 / start 19:30
adv/door 2500yen + 1 order 

詳細・チケット予約:https://nepo.co.jp/schedules/view/2318

配信チケット購入ページ:https://twitcasting.tv/c:nepo/shopcart/303108

出演:
MOGRE MOGRU
Miya
Risaripa
沖縄電子少女彩 with morota

即興アンビエントユニットMOGRE MOGRUが贈る企画イベント『DIVE DEEP vol.11』はモジュラーシンセや電子楽器を駆使する個性派アーティストを集めて『電子瞑想=Electronic Meditation』の世界へ誘います。
★モジュラーシンセとヴォイスでダーク&ゴシック&ノイジーなエレクトロサウンドを展開するRisaripaさん
★即興フルートの名手でありながらモジュラーシンセを導入し未知の音楽表現を追求するMiyaさん
★プログレポッププロジェクトre-in.Carnationのリーダーであり、日本のオルタナロック/シューゲイザーの草分けCOALTAR OF THE DEEPERSからプログレッシヴアイドルXOXO EXTREMEまで幅広いアーティストをサポートするシンセ奏者のmorotaさんと、MOGRE MOGRUとコラボもしているエレクトリック・フィメール・シンガー沖縄電子少女彩さんによるスペシャルユニット。
MOGRE MOGRUもいつもよりエレクトロニクス成分マシマシな電脳アンビエントミュージックを聴かせます。

電子音楽、プログレ、ノイズ、即興、エスニック、アンビエント、クラウトロック、エレポップ。ひとつでも興味のある方なら絶対楽しめること保証します。
是非ともお越しください!

【出演者プロフィール】
●Risaripa


モジュラーシンセと声を用いた即興演奏、ダークでストレンジな New Wave / Industrial サウンドを構築し異空間を創造する。
ライブ活動に加えて自宅録音音源のリリース多数。不定期に自主企画イベントも開催している。
すべてに於いてテーマは歪/異形。オブスキュアでありたいと常に考えている。
a.k.a. Risa Reaper。ドラマー。



●Miya (Modular Flute)


フルート/モジュラー奏者・音楽家。ジャズ→即興→生楽器+電子音楽。ものごとや世界の境界に存在する中間的な空間を探検し、生命の息吹と情報的身体の拡張で神聖な音の場を生み出す人。



●沖縄電子少女彩 (vo, electronics)


沖縄県出身2000年8月生まれ。
現在東京を中心に活動中。沖縄音楽を基礎にポップス、ダンスミュージック、民族音楽、アンビエント、ノイズ、テクノなど幅広い楽曲を制作。
2023年現在4枚のアルバムと3枚のコラボアルバムをリリース。

●morota


作曲・編曲・作詞・キーボーディスト。12月21日 生まれ。
財団法人ヤマハ音楽院卒業、小川文明、NARASAKIの両氏に師事
2008年に自身のプロジェクト re-in.Carnation でメジャーデビュー。
ギターをフィーチャーしたサウンドが好評を博し、以降、ハードロックやプログレといった硬派なフィールドのミュージシャンから支持を受ける。
DAWを巧みに操った打ち込みサウンドから、バンドサウンド、歌謡曲まで幅広く対応できるスキルは多くの各方面から信頼を得ている。
日本シンセサイザープロフェッショナルアーツ(JSPA)正会員。




●MOGRE MOGRU(モグレモグル)


黒い瞳 Aura Noir : voice, musical saw, recorder, toy instruments, PC, etc.
剛田武 Takeshi Goda : flute, violin, percussion, electronics, etc.
Tanao : guitar
2021年7月結成。レトロなアコースティック楽器とディープなエレクトロニクス&ギターによるインプロ・アンビエントユニット。愛称:モグモグ。都内を中心に「DIVE DEEP!/深く潜れ!」を合言葉にライヴ活動を行っている。これまで沖縄電子少女彩、ポーランドのポストフォークデュオKeirszenbaum、園田游(舞踏家/元グンジョーガクレヨン)、内田静男(ベーシスト/Hasegawa-Shizuo、albedo gravitas etc.)、Orienatal Love(モジュラーシンセ奏者)などスタイルの異なるアーティストとのコラボレーションも多数あり。



電脳箱
電子瞑想
環境電波

【参考音源】

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【おすすめライヴ情報】2/25(日)高円寺Oriental Force『Southern Cross』沖縄電子少女彩 × gloptin/EDIT-LIGHT/MOGRE MOGRE

2024年02月17日 23時48分34秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


2月25日(日) 高円寺Oriental Force
「Southern Cross」Presented by 剛田武 & Oriental Force
18:30 Open / 19:00 Start
Entrance 2,000 yen + 1 drink

出演
沖縄電子少女彩 × gloptin
EDIT-LIGHT (Momose Yasunaga×Tatsuhiko Takimoto)
MOGRE MOGRU

Oriental Forceに沖縄電子少女彩さんが登場!さらにgloptinさんとの共演です!
さらにMomose Yasunagaさんのユニット、EDIT-LIGHT、剛田さん率いるMOGRE MOGRUと色鮮やかな一夜となります!


TIME TABLE
19:00~19:40 MOGRE MOGRU
20:00~20:40 EDIT-LIGHT
21:00~21:40 沖縄電子少女彩 + gloptin


●EDIT-LIGHT (Momose Yasunaga×Tatsuhiko Takimoto)
作家にしてトラックメイカーの滝本竜彦と、モジュラーアイドルのMomose Yasunagaによって結成された文学的電子音楽ユニット。滝本が作る高揚感あふれるトラックとMomoseが紡ぐ甘く繊細な歌声が本ユニットの持ち味。



●沖縄電子少女彩
沖縄県出身2000年8月生まれ。
現在東京を中心に活動中。沖縄音楽を基礎にポップス、ダンスミュージック、民族音楽、アンビエント、ノイズ、テクノなど幅広い楽曲を制作。
2023年現在4枚のアルバムと3枚のコラボアルバムをリリース。

●gloptin
孤高の音求道者。暗闇の変人。
フロアタム、キッチンメタル、自作電子ボックス、改造エフェクター、ストロボを使ったライブパフォーマンスをしている。
暗闇と閃光 個と集団
太鼓と叫びと騒音とストロボとフライパンがアトラクション的に五感と本能を刺激するソロユニット。



●MOGRE MOGRU(モグレモグル)
黒い瞳 Aura Noir : voice, musical saw, recorder, toy instruments, PC, etc.
剛田武 Takeshi Goda : flute, violin, percussion, electronics, etc.
Tanao : guitar

2021年7月結成。レトロなアコースティック楽器とディープなエレクトロニクス&ギターによるインプロ・アンビエントユニット。愛称:モグモグ。都内を中心に「DIVE DEEP!/深く潜れ!」を合言葉にライヴ活動を行っている。これまで沖縄電子少女彩、ポーランドのポストフォークデュオKeirszenbaum、園田游(舞踏家/元グンジョーガクレヨン)、内田静男(ベーシスト/Hasegawa-Shizuo、albedo gravitas etc.)、Orienatal Love(モジュラーシンセ奏者)などスタイルの異なるアーティストとのコラボレーションも多数あり。



春近し
南十字の
星三つ

世界中のアンビエントミュージックを特集しているYouTubeチャンネル「RADIO AMBIENT」でMOGRE MOGRUの「Garakutic Galaxy」が紹介されました(1:51:03から)。他のアーティストも面白いのでBGMとしても最高です。ぜひお聴きください。



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【剛田武&MOGRE MOGRUスケジュール2月~5月】2/16 頭バー、2/25 Oriental Force、3/2 mogu mogu、3/6 神楽音、4/11 吉祥寺NEPO

2024年02月16日 00時41分30秒 | 素晴らしき変態音楽

Photo by Noriko Akiyama


2月16日(金) 渋谷 頭バー*恐山Vibrationで出演
“Triple New Albums!!!! Joint Release Party!!!! by DJ TKD!!!!”
18:00-23:00
1000 yen w/1d

DJ
DJ TKD
Rie Fukuda
MYZK
NGT(DIP) 
SUGIURUMN

LIVE
DJ TKD 
Future on Fire(ケロッピー前田+DJ TKD+川崎レジデンツ)
恐山Vibration(持田保+DJ TKD+剛田武+ケロッピー前田)



2月25日(日) 高円寺Oriental Force*MOGRE MOGRUで出演
Southern Cross
18:30 Open / 19:00 Start
Entrance 2,000 yen + 1 drink

MOGRE MOGRU
EDIT-LIGHT (Momose Yasunaga×Tatsuhiko Takimoto)
沖縄電子少女彩 × gloptin



3月2日(土) 阿佐ヶ谷mogu mogu*MOGRE MOGRUで出演
mogumogu一周年記念コンサート
Start 15:30~
予約 2500 / 当日 3000 + 1 ドリンク 、
ご予約はmogumogu若しくはミュージシャンまでお願い致します

MOGRE MOGRUは17:00から出演予定



3月6日(水) 神楽坂 神楽音 Kagurane*MOGRE MOGRUで出演
MERGE vol.3 presented by Kagurane × musit
open 19:00 / start 19:30
adv ¥2,800 / door ¥3,300 (+1D)

[LIVE]
バラナンブ
MOGRE MOGRU
ACM:::
YOKUJITSU

[SHOP]
ヨムキクノム



3月16日(土) 高円寺Oriental Force*ソロでコラボ出演
『Sound of BURST DAYS』
OPEN 18:30 START 19:00 END 22:00
¥1500+ドリンク代

ピスケン (ポエトリー)
TSOUSIE (ポエトリー DJ)
ケロッピー前田 (ディジュリドゥ 打楽器 他)
剛田武 (リードフルート ノイズドール 他)



3月31日(日) 高円寺Oriental Force*ソロで出演
奔馬
18:00 Open / 19:00 Start
1,500yen + 1d

宮本隆+NRYY
剛田武
阿呆船
Vajuwaju



4月11日(木) 吉祥寺NEPO*MOGRE MOGRU で出演
MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.11~Electronic Meditation
open 19:00 / start 19:30
adv/door 2500yen + 1 order 
streaming 1000yen

出演:
MOGRE MOGRU
Miya
Risaripa
沖縄電子少女彩 with morota


4月13日(土) 江古田 Cafe Flying Teapot*ソロでコラボ出演
"Welcome Gig for Yann from France"
OP 14:30 ST 15:00
入場料¥千円+別途ドリンク代 

ブルーカーボンサウンド
マグマトロン
Yann Joussein + Kunichiro Bueno + 剛田武
Yann + 希望者(出演者、楽器持参のお客様)大セッション


5月3日(金祝) 乃木坂CLUB CACTUS*MOGRE MOGRU で出演
汗と熱気 29
entrance free:投げ銭(要2オーダー)
詳細後日


5月5日(日祝) 高円寺Oriental Force*出演形態未定
JOY OF A TOY(おもちゃの歓び)2024
詳細後日


5月13日(月) 四谷三丁目CON TON TON VIVO*MOGRE MOGRUで出演
Delphine Dora Japan Tour
19:00 open / 19:30 start(予定)
Charge 2500yen + 1 order

Delphine Dora
MOGRE MOGRU
Archeus


もうすぐね
モグレモグルの
春が来る

MOGRE MOGRUニューアルバム、BandcampとLos Apson?とpianola recordsにて発売中!!!


『MOGRE MOGRU / Garakutic Galaxy』
Les Disques Du Daemonium CD-R : 盤魔-013 / 1,000 Yen (tax incl)
Now On Sale

我楽多なるアンビエントの銀河系
星屑のようなメタル・ガジェットの騒めきで幕を開ける音の星間旅行。静謐なスペース・ギターの上に数々の弦・管・打・玩具楽器が木霊する中、天空の巫女の詩句が響き渡り、次第に目くるめくエレクトリック・ノイズの咆哮が空間を歪めていく。
ドローン、ミニマル、インプロからクラウトロック、アヴァン・アンビエントへ拡がる壮大なサウンド・スケープを描き出す野心作。進化するモグモグ・ワールドが体験できる。
2023年11月15日(水)吉祥寺NEPOでの主催イベント“MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.7~Garakutic Galaxy”に於けるライブ録音。
マスタリングは極上音楽作家・aBiSyEikAh⊆(アビシェイカー)。

MOGRE MOGRU
黒い瞳 Aura Noir : voice, musical saw, recorder, toy instruments, PC, etc.
剛田武 Takeshi Goda : flute, violin, percussion, electronics, etc.
Tanao : guitar

Recorded Live: Wed. November 15th, 2023 Kichijoji NEPO
MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.10~Garakutic Galaxy
Mastered by Katsumasa Motoki(aBiSyEikAh⊆)
©2024 Les Disques Du Daemonium 盤魔-013

▼pianola recordsではAnode/Cathodeと並べて販売中!
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【ライヴレポ】EXPLOSION GIG Vol.2~CANNONBALL EXPLOSION ENSEMBLE/グンジョーガクレヨン/森田潤@高円寺ShowBoat 24.2.9fri

2024年02月13日 00時31分55秒 | 素晴らしき変態音楽


写真撮影:秋山典子
動画撮影:福岡林嗣

2024年2月9日(金) 東京 高円寺ShowBoat
砲弾爆発合奏団 presents EXPLOSION GIG vol.2

【出演】
森田潤
グンジョーガクレヨン
CANNONBALL EXPLOSION ENSEMBLE

「EXPLOSION=爆発」とは衝突を意味してはいない。「芸術は爆発だ」と岡本太郎は言ったが、「(地下)音楽は爆発だ」と言いたいわけでもない。誰とも異なる自分だけの表現を生み出そうとする内なる衝動が外へ向かったとき解き放たれる動き movement - 律動 rhythm - 音 sound - 波動 pulseが、他の表現者の衝動と出会ったときに生まれる驚きと感動が、Big Bang Theory (爆発宇宙論)のように新たな音楽表現の宇宙を生み出す原動力となるに違いない、という仮説に基づいた、いわば<Explosion Theory(爆発音楽論)>と呼べばわかりやすいかもしれない。

そして「理論よりも実践」を座右の銘とする砲弾爆発合奏団が主催した第2回目のEXPLOSION GIG(爆発ギグ)は、音と音が衝突するような演奏の核心にある心の調和と慈しみを詳らかにしてExplosion Theoryの有効性を証明する貴重な機会となった。つまりわかりやすく言えば、出演者もスタッフも観客もみな笑顔で帰途に就くことができる楽しいイベントとなったというわけである。



●森田潤


モジュラーシンセの魔術師と呼ばれる森田潤が紡ぎ出すエレクトロニクスとサンプル音の奔流は、情報量の多さで聴き手を圧倒するのではなく、一音一音が無数の鍼(ハリ)のように聴く者の知覚を治癒する音響療法と呼びたくなる。芳醇な音楽や芸術の知識を惜しげもなく分け与える慈愛が会場をポジティヴなパワーで満たした。

●グンジョーガクレヨン


2020年からのコロナ禍で3年以上人前に姿を現さなかったグンジョーガクレヨンが、昨年8月の蔦木栄一 (突然段ボール) 没後20年追悼ライヴ以来、コロナ後2回目のライヴ出演。4年ぶりに会った組原正がとても元気そうで安心した。組原、前田隆、宮川篤志、中尾勘二の4人が揃ったグンジョーガクレヨンを観るのは何年ぶりだろうか。最初から最後まで楽器演奏の常識を覆す異様なプレイを繰り広げる緊張感に満ちた演奏は、デビュー45周年を迎えたポストパンクの雄の面目躍如だった。かつてはアウトサイダー的に捉えられた即興演奏オンリーのスタイルは、ポストロックや音響系を通過した現在のシーンとの親和性が高いに違いない。もっと多くの若い音楽ファンに聴いてほしい。

●CANNONBALL EXPLOSION ENSEMBLE


2023年4月23日にMachine Gun Explosion Ensembleとして初ライヴをした後にCannonball Explosion Ensemble(CBEE)と改名してからのライヴは9月14日のEXPLOSION GIG、11月25日悠雅彦さん追悼ライヴの2回。今回のイベントが4回目となる。10カ月に4回というペースは多くはない。メンバーそれぞれ別のバンドやソロで活動しているのでスケジュールが合いにくいことも理由のひとつだが、即興演奏/フリー・インプロヴィゼーションを同じメンバーで何度もやるとマンネリに陥る恐れがあることも理由のひとつかもしれない。その意味で今回の演奏は、各メンバーの持ち味が今まで以上に発揮されバンドとしての自由度が増す一方で、グルーヴ感のあるビートやメンバー同士の自然な掛け合いが生まれるなど、フリージャズの伝統への精神的シンパシーを強く感じさせるものになったと思う。これからはもうマンネリに陥ることなくいつでも演奏できる、という手ごたえを感じるステージだった。



●EXPLOSION SESSION


EXPLOSION GIG恒例の爆発セッションは、CBEEの4人と森田潤(electronics)、組原正(g)、中尾勘二(sopranino sax)の総勢7名が15分にわたる即興演奏を繰り広げた。組原の感想が素晴らしいので引用したい。「音というより、それぞれ7人のそれぞれの問題を各自誰に相談することもなく解決してる様が面白かった」。まさにその通り。誰かに合わせたり、共感性を生んだりすることが「集団即興」の本質ではないことを明らかにする演奏ではなかったか。これこそ<Explosion Theory(爆発音楽論)>の証明といえるだろう。



予想以上に多くの方に来場いただき嬉しい限りであった。また、前回同様にShowBoatのPAのすばらしさを実感するとともに、会場スタッフのご協力にも心から感謝したい。
年内にもう1回は開催してほしい、というリクエストもいただいたので、次回開催を楽しみにしていてください。

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【明日緊急開催】地下音楽最大の謎『Anode / Cathode - Punkanachrock』リリース記念イベント 、2/11(日)下北沢 pianola recordsにて開催

2024年02月10日 22時34分24秒 | 素晴らしき変態音楽


1981年に日本の自主制作レーベルの草分けピナコテカレコードから三角形のジャケットでリリースされた7インチEP『Anode/Cathode ‎– Punkanachrock』。33回転のEPに他に、おまけとして日本の歌謡曲のシングル盤が同封されていた。アメリカ西海岸の知られざるアンダーグラウンドバンドの70年代半ばの極秘セッション音源と紹介され、ライナーノーツ(これも三角形)にはそのバンドとの出会いや音源入手の逸話が衒学的な文章でまことしやかに書かれていたが、実は『第五列』と呼ばれる日本のアート集団?組織?非組織?によるでっち上げ作品であった。

まさに日本地下音楽の金字塔と呼べる本作がリリースから43年の時を経てリイシュー。オリジナル盤では短縮版となった曲もフル・バージョンで収録、さらに未発表曲を追加した7インチ2枚組という新たな装丁で蘇る。リイシューを記念して第五列の中心メンバーの一人で、本作制作のキーパーソンのOnnykこと金野吉晃氏を迎えてトーク&ライヴパフォーマンス・イベントを開催する。インタビュアーは『地下音楽への招待』の著者であり、金野氏も寄稿する音楽サイトJazzTokyoのコントリビューターでもある剛田武。

Anode / Cathode - Punkanachrockリリース記念イベント at pianola records
2024年2月11日(日)
開演: 15時 ~
入場料: 2500円 (現金のみ)

出演: Onnyk (トーク&ライヴパフォーマンス)
トークインタビュアー: 剛田武

要予約(定員10名)
contact@pianola-records.com
*若干席に余裕あり。お気軽にお問い合わせください。



参考記事
百鬼夜行の回想録~80'sインディーズ特集 第8回「第五列と阿部怪異」編
第五列:JOJO広重+GESO@渋谷UPLINK 2013.5.15(wed)

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【剛田武&MOGRE MOGRUスケジュール2月~5月】4月11日(木)吉祥寺NEPO にて主催イベント『DIVE DEEP vol.11』も決定(詳細後日)‼‼‼‼

2024年02月02日 01時06分57秒 | 素晴らしき変態音楽



2月2日(金) 東京・乃木坂CLUB CACTUS*ソロでコラボ出演
〜汗と熱気 27〜
open/start 19:30/20:00
chargefree/投げ銭(要2オーダー)

①20:00〜20:30
みっく(ba)
くにたちダンサーズ(dance)
②20:40〜21:10
梅澤妃美(dousa)
佐伯武昇(perc)
③21:20〜21:50
火炎瓶テツ(vo.noise)
BEKATAROU(electronics)
ryota(electronics)
Kenjiii with Spliffa(gt)
④22:00〜終電頃まで
剛田武(fl.vn.perc)
吉村政信(gt.vo)

飛び入り参加者、、。



2月8日(木) 東京・中野MOON STEP*ソロでコラボ出演
出張⁉︎音圖太場
Open 19:00
Fee1400yen+1drink order 600yen

John Hawkwood's Blackfoot Sun
ゴーレム佐藤+ 剛田武+Kenjiii
イノーチヅ 
Yajika
First Brew

19:30 ① イノーチヅ 
20:10 ② ゴーレム佐藤/剛田武/ Kenjiii
20:50 ③ yajika
21:30 ④ First Brew
22:10 ⑤ John Hawkwood's Blackfoot Sun
22:40 chill



2月9日(金) 高円寺ShowBoat*CANNONBALL EXPLOSION ENSEMBLEで出演
EXPLOSION GIG vol.2
19:00 open / 19:30 start
Ticket: 前売/予約 ¥2,500+1d / 当日 ¥2,800+1d

爆裂フリージャズバンドCANNONBALL EXPLOSION ENSEMBLE(砲弾爆発合奏団)の主催イベント第2弾。今回は日本のポストパンクの先駆者であり、前衛ロックの伝説的存在グンジョーガクレヨンと、モジュラー・シンセの自動演奏に即興を組み合わせたパフォーマンスで異彩を放つエレクトロニクス奏者・森田潤が出演。前回以上に強力なEXPLOSIONとCHAOSを生み出すに違いない。
https://blog.goo.ne.jp/googoogoo2005_01/e/fa2770da364de2dd80b5ac3bd05717a3
出演:
CANNONBALL EXPLOSION ENSEMBLE(山澤輝人:ts、剛田武:vln,fl、ルイス稲毛:b、南部輝久:ds)
グンジョーガクレヨン
森田潤
+EXPLOSION SESSION(出演メンバーによるフリーセッション)

19:30 - 20:00 森田潤
20:10 - 20:50 グンジョーガクレヨン
21:00 - 21:40 Cannonball Explosion Ensemble
21:45 - 22:00 Explosion Session



2月16日(金) 渋谷 頭バー*恐山Vibrationで出演
“Triple New Albums!!!! Joint Release Party!!!! by DJ TKD!!!!”
18:00-23:00
1000 yen w/1d

DJ
DJ TKD
Rie Fukuda
MYZK
NGT(DIP) 
SUGIURUMN

LIVE
DJ TKD 
Future on Fire(ケロッピー前田+DJ TKD+川崎レジデンツ)
恐山Vibration(持田保+DJ TKD+剛田武+ケロッピー前田)



2月25日(日) 高円寺Oriental Force*MOGRE MOGRUで出演
Southern Cross
18:30 Open / 19:00 Start
Entrance 2,000 yen + 1 drink

MOGRE MOGRU
EDIT-LIGHT (Momose Yasunaga×Tatsuhiko Takimoto)
沖縄電子少女彩 × gloptin



3月2日(土) 阿佐ヶ谷mogu mogu*MOGRE MOGRUで出演
mogumogu 2024年一周年纪念公演
詳細後日



3月6日(水) 神楽坂 神楽音 Kagurane*MOGRE MOGRUで出演
MERGE vol.3 presented by Kagurane × musit
open 19:00 / start 19:30
adv ¥2,800 / door ¥3,300 (+1D)

[LIVE]
バラナンブ
MOGRE MOGRU
ACM:::
YOKUJITSU

[SHOP]
ヨムキクノム


3月16日(土) 高円寺Oriental Force*ソロでコラボ出演
詳細後日



3月31日(日) 高円寺Oriental Force*ソロで出演
奔馬
18:00 Open / 19:00 Start
1,500yen + 1d

宮本隆+NRYY
剛田武
阿呆船
Vajuwaju

4月11日(木) 吉祥寺NEPO*MOGRE MOGRU で出演
MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.11~Electronic Meditation
open 19:00 / start 19:30
adv/door 2500yen + 1 order 
streaming 1000yen

出演:
MOGRE MOGRU他
近日発表‼‼‼

4月13日(土) 江古田 Cafe Flying Teapot*ソロでコラボ出演
詳細後日

5月3日(金祝) 乃木坂CLUB CACTUS*MOGRE MOGRU で出演
汗と熱気 29
entrance free:投げ銭(要2オーダー)
詳細後日

5月5日(日祝) 高円寺Oriental Force*出演形態未定
JOY OF A TOY(おもちゃの歓び)2024
詳細後日

5月13日(月) 四谷三丁目CON TON TON VIVO*MOGRE MOGRUで出演
詳細後日


MOGRE MOGRUニューアルバム、BandcampとLos Apson?にて発売中!!!

『MOGRE MOGRU / Garakutic Galaxy』
Les Disques Du Daemonium CD-R : 盤魔-013 / 1,000 Yen (tax incl)
2024.1.20 Release

我楽多なるアンビエントの銀河系
星屑のようなメタル・ガジェットの騒めきで幕を開ける音の星間旅行。静謐なスペース・ギターの上に数々の弦・管・打・玩具楽器が木霊する中、天空の巫女の詩句が響き渡り、次第に目くるめくエレクトリック・ノイズの咆哮が空間を歪めていく。
ドローン、ミニマル、インプロからクラウトロック、アヴァン・アンビエントへ拡がる壮大なサウンド・スケープを描き出す野心作。進化するモグモグ・ワールドが体験できる。
2023年11月15日(水)吉祥寺NEPOでの主催イベント“MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.7~Garakutic Galaxy”に於けるライブ録音。
マスタリングは極上音楽作家・aBiSyEikAh⊆(アビシェイカー)。

MOGRE MOGRU
黒い瞳 Aura Noir : voice, musical saw, recorder, toy instruments, PC, etc.
剛田武 Takeshi Goda : flute, violin, percussion, electronics, etc.
Tanao : guitar

Recorded Live: Wed. November 15th, 2023 Kichijoji NEPO
MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.10~Garakutic Galaxy
Mastered by Katsumasa Motoki(aBiSyEikAh⊆)
©2024 Les Disques Du Daemonium 盤魔-013

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【ノミネート作品発表】1/27(土)阿佐ヶ谷TABASAにて開催『第4回 輝く、盤魔殿レコード大賞!!!~2023バンマーキング決定戦』

2024年01月23日 00時43分50秒 | 素晴らしき変態音楽


2024年1月27日(土)  阿佐ヶ谷TABASA
盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.50
第4回 輝く、盤魔殿レコード大賞!!!~2023バンマーキング決定戦

開場・開演18:00
入場料1,000円+1ドリンク別
予約はこちら

盤魔殿DJ総出演!年に一度の異端音楽総決算イベント。
当日DJのプレゼン&試聴のあと、最後にお客さんとDJ&スタッフの投票で盤魔王(バンマーキング)を決定します。
ぜひご来場のうえ投票にご参加ください。

参加DJ *出演順は当日くじ引きで決定します。
DJ Hells Hamster a.k.a. Rie Fukuda
DJ Bothis a.k.a.山田遼
DJ Manticore a.k.a.剛田武
DJ Athmodeus a.k.a.持田保
DJ Silence a.k.a.宇田川岳夫
DJ Vaby a.k.a.大場弘規
DJ BEKATAROU a.k.a.伊藤元

【ノミネート作品】
●DJ Hells Hamster a.k.a. Rie Fukuda
Monster's Ball/Arthur Brown

1968年"Fire"のヒットにより、異形のパフォーマンスに世界中が刮目したアーサー・ブラウン。当時から異論を一切受け付けないカリスマ性を放っていたが、未だ現役、ステージアクションも衰えがない。碌に動けずギターも弾けない状態のロッキーよりも彼を招聘すべきでは無かったのか.....煌めく名作"Crazy world of Auther Brown"以降、プログレッシブなグループを結成したりアランパーソンズプロジェクトのアルバムに参加したり、と所謂サイケからアートロックへ歩んだ方であるが、結局の所、本人がカテゴリそのものとなった色褪せぬ存在である。
後に連なる影響力は測り知れない。元祖コープスペイント!!

Continuous Hole / Drew Daniel / John Wiese

ノイズグラインドSissy Spacekのジョン・ウィーズのデュオ作品。先日の来日公演で、お勧めはどれか?と訊いたらこれだそうなので購入して来たもの。非常にアヴァンギャルドで適度な軽やかさがあり、とても好い。

Nakibembe Embaire Group / Nakibembe Embaire Group (LP)

ウガンダの巨大木琴“embaire”を演奏するNakibembe Embaire Groupの23年作。
素朴な楽器を大勢で叩くグループの録音作品。ガムランとの競演もありプリミティブな高揚感が堪らない。


●DJ Bothis a.k.a.山田遼
Vasilisk – Musick For Liberation And Ecstasy 4×LP BOX 2014 (Steinklang Industries)

Vasiliskは1980年代に活動していた日本のノイズ・インダストリアルバンドWhiteHospitalのメンバーであるTomo Kuwahara氏がWhiteHospital解散後にギタリストの名越由貴夫氏らと共に新たに結成したリチュアル・トライバル・インダストリアルユニットであり、現在進行形で精力的に活動中の同じ元WhiteHospitalメンバーである小長谷淳氏によるリチュアル・インダストリアル・プロジェクトGrimと共に、決して忘れてはいけない歴史的な最重要アーティスト。
本作はVasiliskが1987年から1989年までに残した3枚の作品『Whirling Dervishes』『Mkwaju』『Acqua』に加え、1992年と1993年に東京・高円寺の20000Vで行われたライブの音源『LIVE BLOOD』と、さらに護符ネックレス(アーティスト手製)、T-shirt (限定box用)、お香が入った世界限定50セットの木箱仕様。

TI-THO - Freuziel LP+7" 2015 (Vinyl-on-demand)

1980年代のドイツはハンブルグにて、当時13歳だったクリスティーナ・マリーザ・カルカーノが10歳年上のギター教師のトマス・シュテルターと出会い結成した男女ジャーマンニューウェーブ・デュオ「ティ・トー」。
1982年にドイツの名門インデペンデントNeue Deutsche Welle=N.D.WレーベルであるZickzackから1982年に衝撃のデビューシングル『Traumtänzer』(1982)を発表後は大手レコード会社に移籍したのち、解散までに合計4枚のシングルを残した。本作は、それらのシングル盤に収録の曲や別バージョン、そしてメンバーのトマスの自宅に眠っていた未発表曲らを編集したLPであり、さらに1985年発表のシングル『L.C.B.A.P. (Love Can Be A Pain)』に未発表曲を追加した7インチ付きで、ドイツのVinyl-on-demandより2015年出版のバージョン。

Gezan With Million Wish Collective - あのち LP 2023 (13th Records)

2023年に発表された数多の音楽作品の中で、最も衝撃的だったのが本作。2009年に大阪で結成され、現在は東京を拠点に活動中の日本のロックバンドGEZANのメンバー4人に加え、トロンボーン+パーカッション+総勢15名のコーラス隊Million Wish Collectiveによる、GEZANとしては通算6枚目となるアルバム。とにかくもう、メジャーとかアングラとかの境なく、コロナ禍という閉塞があったからこそ誕生したとも言える、圧倒的に突き抜けた傑作。本物のアーティストはそのような苦境の中でこそ、このような魔法のような芸術作品を作るのだと再確認させられた。


●DJ Manticore a.k.a.剛田武
うすらび / Outside Of The World

90年代末からDOODLES、あみのめで活動してきたシンガー&ギタリスト利光暁子、New Rock Syndicate/The Hardy Rocksの川口雅巳(b)、Overhang Party/魔術の庭の諸橋茂樹(ds)により2019年に結成されたギターロックトリオの2ndLP。ガレージロックで聴かせるヘヴンリーなヴォーカルは、森田童子、工藤礼子(マヘル・シャラル・ハシュ・バズ)、竹田雅子(渚にて)などの流れをくむジャパニーズ・フィメール・サイケの新たな王道である。

機関銃爆発合奏団(Machinegun Explosion Ensemble) / 悲歌慷慨

コロナ末期に実現した日英地下ジャズのリモート・コラボ。60年代前衛ジャズのスピリットが半世紀経ってロンドンと高円寺の間に蘇った奇跡が、想定外の”Betrayal Takes Two(裏切)”と”Reality Asylum(現実逃避)”の結果、CANNONBALL EXPLOSION ENSEMBLE(砲弾爆発合奏団)として”The Shape of Free Jazz to Come(フリージャズ来るべきもの)”を追求する存在へと発展した。これこそ真の奇跡として語り継いでいきたいものである。

松本清治 / 松本清治作品集 1975

謎に満ちたアウトサイダー・ピアニスト松本清治の出発点となる1stアルバムをついに入手。当時20代半ばで作りあげた非調性の鍵盤演奏に、その後の10年間に23作もの異端音盤を自費出版する運命となる孤独な魂の秘密がにじみ溢れる異形作。譜面の存在しない自らの演奏作品を世の中に知らしめようとした松本氏の覚悟と決意が辿る変遷と挫折の行方を知る我々は、このあまりにも純真かつ確信的なピアノプレイに魂の震えと落涙を禁じ得ない。いまこそ全世界に知らしめるべき純粋異端音楽の真の伝説である。


●DJ Athmodeus a.k.a.持田保
GRIM / White Mountain Face

伊ノイズ・レーベル老舗オールド・ヨーロッパ・カフェよりの第二弾アルバム。ソロ名義作品にも通じるメランコリック世界を軸としつつアブストラクトなインダストリアル世界はもはや貫禄。ノイズうんぬんでは語りつくせない唯一無二世界。独自の世界観を描いたコラージュ・アートが堪能できるブックレットも素晴らしい。

サイケアウツG / Do What Thou Wilt Shall Be The Whole Of The Dharma

日本ハードコア・テクノ注目レーベル“マーダーチャンネル”より大阪ブレイクビーツ大ベテランの新作。アレイスター・クロウリー思想“汝の欲することをなせ”をテーマにホワイトハウスからロッキーのサントラまでをサンプリング・コラージュしダンス・ミュージック化してしまうイリーガルっぷりがヤバい。マジで盤魔殿に呼びたい存在。

恐山Vibration / 恐山Vibration

日本におけるペイガン・ミュージックとは?をテーマにダンス・ミュージックとしての思想戦を(誰もやらないから)実施する恐山Vibrationの歴史的1stCD。姫神せんせいしょんがメタンフェタミン多めのMDMA食ったらこうなる?的な世界はもっと世界に知られるべき注目しかない一枚。


●DJ Silence a.k.a.宇田川岳夫
The Last One 〈Poésies : Les Rallizes Dénudés〉裸のラリーズ詩集
著者: 水谷孝 / 写真: 中村趫 / 解説・編者: 市田良彦 / 寄稿:鈴木創士 / 「イビスキュスの花」(1969年録音/完全未発表音源 20分19秒 収録CD付) / 造本装幀: 宇治晶

“これをもって私の祈りの最終章としたい (ロートレアモン / 水谷孝)”
収録曲は「導きの天使」として知られている曲の初期ヴァージョンと思われる。「夜、暗殺者の夜」の歌詞も素晴らしい。水墨画を思わせる中村趫の写真による装丁。天からエコーがかかったうなヴォーカルとゆがんだギターの演奏、歌詞と共鳴して独自の文学空間を作り出す。単なるミュージシャンを越えた詩人としての水谷孝、いやラリーズは水谷孝の活動のすべてであることを認識させてくれる。

PLJ BAND / ARMAGEDDON(COBALT MUSIC 2023)

旧約聖書のエゼキエル書をモチーフに世界最終戦争を描いたコンセプト・アルバム。ギリシャ民族音楽の旋律に呪術的なサウンドが展開するプログレの名盤。1982年発表で原盤はギリシャVertigoレーベル。その歌詞の内容に「神を冒瀆する」一節があるとして、作品発表後まもなく回収されたため高価格で取引されていた。P.L.Jバンドはギリシャのアテネで1976年に結成。メンバーはパヴロス・キクリリス(ギター)、ラヴレンティス・マハイリツァス(ヴォーカル、ギター、キーボード)、ディミトリス・ヴァサラキス(ベース)の3人が中心であり、パヴロスの「P」、ラヴレンティスの「L」、ジミーというニックネームだったディミトリスの「J」に由来するP.L.Jバンドとしている。アテネを中心にライヴを行い、1978年に英語歌詞による4トラック入りシングル『Gasper』を自主制作し、1,000枚ほどプレスしてライヴ上で販売をしている。しかし、そのシングルは誰も興味を示す者はなく、全くと言っていいほど売れなかった。彼らはこのことに愕然するどころか、さらに芸術性と創造力を高めた自分たちの音楽を広く推し進めようと奮起した。そのために新たなギタリストとしてアントニス・ミツェロス、ドラムスにトリス・カマツォラスを加入させ、5人編成で本アルバムに着手。作曲を終えてスタジオ入りするが、予算の関係で録音方法はスタジオライヴとなった。完成したデモテープを片手に海外での成功を夢見た彼らは、フランス、アメリカなどのレーベルに打診するが実現せず、最終的に1982年にギリシャのヴァーティゴから発表。アリストメニス・ツォラキスの手によるテーマに沿ったカヴァーデザインが起用され、本アルバムがリリースされた。

England’s Hidden Reverse, revised and expanded edition : A Secret History of the Esoteric Underground
Author: David Keenan, Publisher: Strange Attractor Press, Year: 2023/08/08, 528p

第3版にあたるこの新しく拡張された版は、コイル、カレント93、ナース・ウィズ・ワウンドの最初で唯一の伝記を含む、英国の難解な地下音楽の古典ともいえる探究書であり、独占インタビューと3つのバンドすべての詳細な評伝で構成されている。
ジャンルにとらわれないこれらのバンドとその周辺に形成された人脈は、文化的、芸術的、性的多様性のすべてにおいて、英国のアンダーグラウンドを代表している。40年以上にわたり複雑な関係性を持ったこれら3つのグループは、大衆文化の主流と共生的でありながら不安定な関係を維持してきた。彼らの音楽、信念、実践は彼らを大衆文化の周辺へと遠ざけてきた。彼らの作品は、アレイスター・クロウリー、アーサー・マッケン、ジョー・オートン、シャーリー・コリンズ、ビョーク、マーク・アーモンドなど、さまざまな個性と交流し、何世代にもわたるアウトサイダーとしてイギリス大衆文化の地下水脈として多くのオカルト的な特異性を際立たせる秘密のシーンを形成していた。この隠された逆転の地下水脈は、これまでは必然的に秘密のままであったが、本書の出版によって明らかになりつつある。
この新巻には、バンドのキャリアと交差したミュージシャンやアーティストへのインタビューを集めた『Furfur』から抜粋した約100ページのエキストラ素材が収録されており、当初はストレンジ・アトラクターの初回限定版と並行して出版された。ただし初版と第2版、第3版では収録写真が大幅に入れ替わっているうえに、初版に付属の音源CDは第2版と第3版には付属していない。また、第2版付属の初回限定版別冊『Furfur』の内容がすべて第3版に収録されているわけではないので、全貌を知ろうと思う読者は、初版と第2版、第3版をすべて入手し、比較対象しながら読まなければならないこともつく加えておこう。


●DJ Vaby a.k.a.大場弘規
良作が多かったので今回はオール2023年リリースでチョイスしました!中でも今年は本隊となる「あぶらだこ」の再発が続いた事もあり、積極的に活動しているオリジナルメンバーで構成された2つのバンドをノミネート!
D・O・T / BOKU NO TOMODACHI (CD)

最初はヒロシさん、マルさんの「あぶらだこ」オリジナルメンバー2名に加え、これまた80年代ハードコア「NURSE」のNEKOさんからなるギターレス3ピースバンド「D・O・T(Desert Of Tomorrow)」の4枚目のアルバムです。テーマは一言で言えば「共生・共に生きる」ノーマライゼーションといった、あらゆる差別に反対、障がい、幼児虐待……等。「人みな平等、同じ命、一緒に行こうよと」、全ては"BOKU NO TOMODACHI (僕の友達) "と深い人類愛に根ざす差別反対への抗議とピースフルな祈りが込められいるコンセプチュアル・アルバムなのです。

Kito mizukumi rouber / MIE NAK NAR KMR (LP+CD)

次は長谷川さん、大國さんの「あぶらだこ」メンバーに加え、多才なアーティストでもあり現「あぶらだこ」マネージャーの内田さん、そして新たに鍵盤奏者として加入したKingg Vanilla嬢の4ピースとなった「Kito Mizukumi Rouber」の6枚目。LPとCDには夫々異なるMIXが収録されており、そのサウンドは「ガレージロックの洗礼を受けたほぶらきん」または「芯を抜いた裸のラリーズ」とも評すべき前代未聞・摩訶不思議な全13曲を収録しています。。

Daisuke Suzuki & Andrew Chalk / Drifting (CD)

ラストは盤魔殿らしいマテリアルをチョイス。私の古い友人でもあるSirenRecords主宰の鈴木大介氏と我が心の師匠Andrew Chalkとのコラボ作品。リリースは2023年ですが1996年に制作され、そのまま埋もれた音源となっていたものです。この作品はローファイ録音となりますが、そこには2人が生み出す特別な雰囲気と質感の完璧な調和がるのです。リマスタリングは、エンジニアリング界の巨匠 Denis Blackham が行い、作品に新たな息吹を注ぎ込んでいます。


●DJ BEKATAROU a.k.a.伊藤元
La prisonnière / La prisonnière

フランスの地下音楽レーベル"Scum Yr Earth"から2019年に出版された微睡に誘う呪術的ドローン作品です。

CARL STONE & KEN IKEDA / DAM LP

2023年に出版されたカール・ストーン氏と池田謙氏による"内の倉ダム"での無限の音響共鳴実験。

終古のオミット / 秘密の回顧録

分水嶺での活動や向井千恵らとの共演などで知られる宮岡永樹のギターとヴォーカル、杉森大樹のベース、大石悠風也のドラム…三者からの情感、激情が真っ直ぐに表出された作品。
本作2021年に出版されたLP作品のCD版になります。

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【本日リリース‼‼】試聴動画あり。MOGRE MOGRU最新作『Garakutic Galaxy(ガラクティック・ギャラクシー』

2024年01月20日 01時24分25秒 | 素晴らしき変態音楽


『MOGRE MOGRU / Garakutic Galaxy』
Les Disques Du Daemonium CD-R : 盤魔-013 / 1,000 Yen (tax incl)

収録曲:
1. Garakutic Galaxy (29’00”)

Recorded Live: Wed. November 15th, 2023 Kichijoji NEPO
MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.10~Garakutic Galaxy
Mastered by Katsumasa Motoki(aBiSyEikAh⊆)
©2024 Les Disques Du Daemonium 盤魔-013

我楽多なるアンビエントの銀河系
2023年11月15日(水)吉祥寺NEPOでの主催イベント“MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.7~Garakutic Galaxy”に於けるライブ録音。
星屑のようなメタル・ガジェットの騒めきで幕を開ける音の星間旅行。静謐なスペース・ギターの上に数々の弦・管・打・玩具楽器が木霊する中、天空の巫女の詩句が響き渡り、次第に目くるめくエレクトリック・ノイズの咆哮が空間を歪めていく。
ドローン、ミニマル、インプロからクラウトロック、アヴァン・アンビエントへ拡がる壮大なサウンド・スケープを描き出す野心作。進化するモグモグ・ワールドが体験できる。
*マスタリングは極上音楽作家・aBiSyEikAh⊆(アビシェイカー)。

Symbiotic Galaxy of Ambient Garakutic(=flotsam)
New live album by Japanese Improv-Ambient Trio, MOGRE MOGRU.
Opening with the noise of metal gadgets like stardust, this is an interstellar journey of sound. Strings, winds, percussion, and toy instruments echo over a serene atmosphere of space guitars, while celestial maidens' poetic verses resonate and the space is gradually distorted by a howling, dizzying roar of electric noise.
An ambitious epic soundscape that expands from drone, minimal, and improv to krautrock and avant-ambient. Let’s dive deep into the evolutional Mog-Mog universe.



Bandcampリンク:https://lesdisquesdudaemonium.bandcamp.com/album/mogre-mogru-garakutic-galaxy

MOGRE MOGRU(モグレモグル)


黒い瞳 Aura Noir : voice, musical saw, recorder, toy instruments, PC, etc.
剛田武 Takeshi Goda : flute, violin, percussion, electronics, etc.
Tanao : guitar

2021年7月結成。レトロなアコースティック楽器とディープなエレクトロニクス&ギターによるインプロ・アンビエントユニット。愛称:モグモグ。都内を中心に「DIVE DEEP!/深く潜れ!」を合言葉にライヴ活動を行っている。これまで沖縄電子少女彩、ポーランドのポストフォークデュオKeirszenbaum、園田游(舞踏家/元グンジョーガクレヨン)、内田静男(ベーシスト/Hasegawa-Shizuo、albedo gravitas etc.)、Orienatal Love(モジュラーシンセ奏者)などスタイルの異なるアーティストとのコラボレーションも多数あり。

The trio, formed in July 2021, consists of Takeshi Goda, an improviser / underground musician who manipulates woodwinds, violin, accordion, etc. ; Tanao, who began his musical activities in the 1990s and currently presides over the noise-based ambient unit "INIBURA"; and Aura Noir (Black Eyes), a solo ambient and environmental musician who also participates in INIBURA with musical saws, percussions, toy instruments, and poetry readings.
Their performance with acoustic instruments and deep electronic guitars, to be called "Avant-Improv-Ambient", opens up new sonic horizons in contemporary music scene.
Collaborated with wide-ranged musicians/performers such as Okinawa Electric Girl Saya (female singer/electric artist), Keirszenbaum (post-folk duo from Poland), Yu Sonoda (butoh-dancer, ex-Gunjogacrayon), Shizuo Uchida (bassist / Hasegawa-Shizuo、albedo gravitas etc.)、Orienatal Love(Modular synth)etc.
Let's Dive Deep with MogMog!
https://twitter.com/MogreMogru

ガラクタの
宇宙を漂う
モグモグと

▼高円寺LOS APSON?さんでもご購入いただけます!
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【本日1/18のイベント】『謎のしめころしfestival Vol.4』しめころし/viddelazz2unplugged/モリモトアリオミ/MOGRE MOGRU@高円寺Oriental Force

2024年01月18日 00時13分40秒 | 素晴らしき変態音楽


2024年1月18日(木)高円寺oriental force
謎のしめころしfestival Vol.4
新春special “Civilization Crisis"

Open 19:00 / Start 19:30
¥1,500+1drink

しめころし
 miki(うた)
 佐伯武昇(perc)
 忘八門土(gt)
viddelazz2unplugged
モリモトアリオミ
MOGRE MOGRU: 
 黒い瞳 Aura Noir : voice, musical saw, recorder, toy instruments, PC, etc.
 剛田武 Takeshi Goda : flute, violin, percussion, electronics, etc.
 Tanao : guitar

TIME TABLE
19:30-20:00 しめころし
20:10-20:40 viddekazz2unplugged
20:50-21:20 モリモトアリオミ
21:30-22:00 MOGRE MOGRU


★MOGRE MOGRU 新作CD-R『Garakutic Galaxy』
会場にて先行販売!会場特別価格¥500 (ワンコイン)


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