音楽情報サイト『JazzTokyo - Jazz and Far Beyond』最新号が更新された。カバー・ストーリーは「マージナル・コンソート」、特集「My Pick 2021」。剛田武は以下の記事を寄稿した。
●マージナル・コンソート『空間と戯れる音たち』
Live Review:#1191 マージナル・コンソート『空間と戯れる音たち』
即興ミュージサーカスの楽しみ方
即興演奏の粋を極めた4人のミュージシャンによる同時多発演奏であるマージナル・コンソートのパフォーマンスは、不定形な即興音楽のアクロバットを演者と観客が一緒になって楽しむサーカスと言えるだろう。
●『渡邉浩一郎 / マルコはかなしい ー 渡邉浩一郎のアンチ・クライマックス音群』
Disc Review:#2151 『渡邉浩一郎 / マルコはかなしい ー 渡邉浩一郎のアンチ・クライマックス音群』
地下音楽にこだわる者の特権
このアルバムがジョン・コルトレーンの未発表音源に匹敵する、などと言うつもりはないが、どこでも聴けるコルトレーンよりも、誰も知らない異能ミュージシャンの未知の音楽との出会いに喜びを見出す音楽ファンも少なくないに違いない。
●【このディスク 2021(国内編)】『マヘル・シャラル・ハシュ・バズ / maher shalal hash baz 第1集』
My Pick 2021:#01 『マヘル・シャラル・ハシュ・バズ / maher shalal hash baz 第1集』
便利一辺倒の時代こそ、面倒臭い音楽体験をしたい。
カセットテープ特有のヒスノイズが、時代の証人として「便利」一辺倒のリスニングを拒否する。
●【このディスク(海外編) 2021】『Stefan Goldmann & .es / At A Moment’s Notice』
My Pick 2021:#01 『Stefan Goldmann & .es / At A Moment’s Notice』『シュテファン・ゴルドマン&ドットエス / 一瞬の知らせ』
彼世から此世へ一瞬で伝わるリアル・ミュージックの置き土産
異端音楽家の魂が「盤」という形で未来永劫に生き続ける証である。
●【このパフォーマンス(国内編)2021】 “Breeze Blow” ~ sara (.es ドットエス) + 建畠晢 @白楽Bitches Brew
My Pick 2021:#01 “Breeze Blow” ~ sara (.es ドットエス) + 建畠晢 @白楽Bitches Brew
コンテンポラリー・ミュージック・ピアニストの指先が描く愛の道
sara=.esドットエスの行くべき道が荊の道や蛇の道ではなく、創造の神の祝福を受けた愛の道であることを予感させるコンサートであった。
新年の
異端音楽
事始め
渡邉浩一郎 / まだ "やんやややん" 〜 [禿げ山の一夜]1987年3月9日 キッド・アイラック・ホール