A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

激しすぎるギターウルフ「デッドロック」

2007年02月26日 22時06分49秒 | 素晴らしき変態音楽
音楽には一曲聴いて好き嫌いがハッキリ分かれるモノがある。灰野さんもそうだろう。少年ナイフもそうだったし、渋さ知らズもそうだろう。世界的な評価を集めるアーティストはそういうモノである場合が多いような気がする。ギターウルフもまさに好き嫌いの分かれるバンドです。割れまくって歌詞も単純な彼らのサウンドは一曲聴いて気に入れば全曲好きだろうし、一曲聴いてダメなら何曲聴いてもダメでしょう。
例えばジミヘンのギターソロの最もノイジーな部分のみを拡大し抽出したのが非常階段やメルツバウ等のノイジシャンだとすれば、ジミヘンのヴォーカルとギターの最もロックっぽい部分(例えば「Fire」とか)を拡大したのがギターウルフだと思う。
今年で結成20周年を迎えるという。初めて彼らのライヴを観たのが98年のFuji Rockだからそのときすでに10年選手だったわけだ。去年も渋谷AXで観たが、爆音の嵐の中「ロッケンロール!」と叫ぶステージは今でも変わっていない。途中でギターを弾けない観客ギターを預け、スピーカーの上に這い上がり飛び降りる、というvo.gのセイジのパフォーマンスもそのまま。そんな彼らがbのビリーの急逝を乗り越え、ベース初心者のUG(ユージ)を迎えて作り上げたのが新作の「DEAD ROCK」。アンプのメーターが振り切れる爆音は相変わらずだが、ギターの音やヴォーカルが(彼らとしては)とてもメロディアスで、聴きやすい(?)世界に誇れるR&Rアルバムになった。どの曲が好きか考えてみたが、全てカッコいい。オープニングの「DEAD ROCK」から、"S.E.X."を叫ぶ「SEXナポレオン」、高校の頃の爆発しそうな思いを音にした「高校生アクション」、ライヴでのめちゃくちゃなギターソロをフィーチャーしたエンディングの「口笛シャドウ」まで全曲甲乙付けがたい名曲ばかり。ジャケットも今まで通りカッコいい。永遠のR&R青年の音は、出勤時に聴くとよく効くぞ!(トホホ。。。)
コメント
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