2年5ヶ月ぶりのゆら帝のニューアルバムが出た。スリップケース、ジャケット、インレイ、至る所マカロニのような筒状のイラストに溢れている。タワー○コード初回特典は”アナザージャケット”というスリップケースのデザイン違いだが、それはますますマカロニだらけ。今度はひょっとこの大群ではなくて、生きたマカロニに追い回される夢を見るのか?
冗談はさておき、このアルバムについていろんな雑誌が「すべてをあきらめたあとで かすかに響く」(「おはようまだやろう」より)、イキそうでイカないサウンド、と形容している。確かにロックのダイナミズムや強烈なギターソロはない。坂本慎太郎のギターはトレモロを多用している以外ほぼノンエフェクトだ。でもアルバム全編通して聴くとギターの存在の大きさに気づく。のべつまくなしにギターのリフが鳴っているのだ。そしてサックスや尺八など今まで取り入れていなかった生楽器の導入も成功している。メロディに起伏が無い分、それらの楽器がアクセントになっている。
起伏には欠けるが坂本のヴォーカルは今までになく甘美で誘惑的である。またアルバムには確かなハイライトがある。特に後半「まだ生きている」とアヴァンギャルドな「学校へ行ってきます」、そして最後の2曲に至る流れは、ゆら帝の今までの作品同様、意表をつきながらリスナーを引きずり込まずにはおかない不思議なパワーがある。彼らのアルバムの中で最高にロマンティックな作品だと思う。
シングル「美しい」に続いて朝生愛さんがコーラスで全面参加しているのが個人的には嬉しい。
シングル収録曲のアルバムバージョンは、人力リミックスというか、全く別物になっていて面白い。
明日はレコ発ライヴ。これらの曲がライヴでどう料理されるかを確かめてきます。
冗談はさておき、このアルバムについていろんな雑誌が「すべてをあきらめたあとで かすかに響く」(「おはようまだやろう」より)、イキそうでイカないサウンド、と形容している。確かにロックのダイナミズムや強烈なギターソロはない。坂本慎太郎のギターはトレモロを多用している以外ほぼノンエフェクトだ。でもアルバム全編通して聴くとギターの存在の大きさに気づく。のべつまくなしにギターのリフが鳴っているのだ。そしてサックスや尺八など今まで取り入れていなかった生楽器の導入も成功している。メロディに起伏が無い分、それらの楽器がアクセントになっている。
起伏には欠けるが坂本のヴォーカルは今までになく甘美で誘惑的である。またアルバムには確かなハイライトがある。特に後半「まだ生きている」とアヴァンギャルドな「学校へ行ってきます」、そして最後の2曲に至る流れは、ゆら帝の今までの作品同様、意表をつきながらリスナーを引きずり込まずにはおかない不思議なパワーがある。彼らのアルバムの中で最高にロマンティックな作品だと思う。
シングル「美しい」に続いて朝生愛さんがコーラスで全面参加しているのが個人的には嬉しい。
シングル収録曲のアルバムバージョンは、人力リミックスというか、全く別物になっていて面白い。
明日はレコ発ライヴ。これらの曲がライヴでどう料理されるかを確かめてきます。