A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

中原昌也出演~青山真治監督「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」

2009年03月30日 00時01分26秒 | 映画やDVDのこと
遅まきながら2006年公開映画「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」のDVDをTSUTAYAで借りてきて観た。

青山真治監督、浅野忠信氏、宮崎あおいちゃん、筒井康隆氏に加え、中原昌也氏の映画初出演作である。中原氏はミュージシャン役ということで無難にこなしている。

2015年"レミング病"という自殺の病が全世界を恐怖に陥れる中、唯一の治療法が、ミズタニ(浅野)とアスハラ(中原)の奏でる強烈なノイズ・ミュージックを聴くことだった。富豪(筒井)がレミング病に感染した孫娘(宮崎)を治癒するために、今は田舎で悠々自適の音楽活動をおこなう二人の元を尋ねる、というストーリー。

浅野氏と中原氏の生演奏による音楽が兎に角カッコいい。これは映画の体裁を取ったプロモーション・ビデオである。
電子楽器、エフェクター、コンピューター、海岸で拾ったゴミがところ狭しと散乱するスタジオは中原昌也氏の実際の制作現場を彷彿させるものだ。
ハイライトの、自殺したアスハラの追悼を兼ねて広大な野原にスピーカーを重ねギターを演奏するミズタニの姿が涙が出る程素晴らしい。
珍しく2度も観てしまった。

「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」とは「神よ何ゆえに我を見捨てたもうや」というキリストが十字架に架けられた時に口にした最後の言葉だという。
エリ・エリ・レマ・サバクタニ HP

騒音が
人類救う
近未来

前衛音楽好きの青山監督ならではの傑作。他の作品も観てみよう。

コメント
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