A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ガセネタだけGIG 「ガセネタ」(他なし)@新宿LOFT 2017.3.7 (tue)〜1979年3月30日の思い出

2017年03月09日 03時10分56秒 | 素晴らしき変態音楽


2017年3月7日(火) 新宿ロフト
ガセネタだけGIG 「ガセネタ」(他なし)
OPEN 19:00 / START 20:00
ADV¥2500 / DOOR¥3000
ガセネタ:山崎春美(Vo) / 成田宗弘(G) / 田畑満(B) / 乾純(Dr)



入場時に配布されたA4の挨拶文によれは、オリジナルのガセネタの解散は1979年3月30日だという。その日、高校生だった筆者は8日間のヨーロッパ旅行の最終日でロンドンからインドのボンベイに着陸した。「ユネスコ青少年国際人養成講座」と題された中高生向けの海外旅行で3月22日に成田空港を出発し、延べ24時間の南回り航路でローマ〜パリ〜ロンドンと周り、ボンベイ経由で4月1日に帰国するツアーだった。多感な10代男女が10数人のグループで親元を離れて旅行するのだから、旅先での観光や食事だけでなく、グループ内の人間関係もスリリングだった。幼い色恋沙汰や痴話げんかも経験した(ファーストキスもこの時)。しかしそんな浮ついた旅は乗り継ぎの為に半日過ごしたボンベイで粉砕されることとなった。市内へ移動するバスの行き先は高級ホテルが並ぶ高層ビル街。その周りを茶色い廃墟のような貧民街が囲み、バスから降りると浮浪児の群れが痩せた腕を延ばして物乞いをする。「決して食べ物を与えてはいけない。取り囲まれて身動きが出来なくなくなり服まで毟り取られてしまうから」とガイドから注意された。高級ホテルのプールではしゃいで旅の最終日を過ごしながらも、心の一部はヤシの木が並ぶ道路の向こうの貧民窟に飛んでいた。日本でもヨーロッパでも見たことのない貧富の格差に夢から冷めてゆくのを止められなかった。


(Twitter投稿より転載)

日本へ戻ってからジルベールという渾名の元になった肩まで伸びた長髪を自分でハサミで散切りにして、石けんの泡を乾かしてパンクヘアにした。父親のお古のワイシャツに赤いスプレーで「HATE」「TERRORIST」「NOISE」とペイントし、自転車のチェーンをバラしてブラックジーンズから下げて、サイクリング車を吉祥寺駅前に路駐してマイナーや荻窪ロフトへライヴを観に行った。同級生とバンドを結成して記念祭(文化祭)でライヴをした。ピストルズ、クラッシュ,ジェネレーションX、スキッズ、シーナ&ザ・ロケッツに加えSYZE(元SEX)の「TVイージー」を演奏した。観客は少なかったが、他人に理解されないのがパンクだと嘯いていた。ライヴが終わりマラソンの後のように汗をかいて教室に戻ったら、コードに足を引っかけて映画上映中の8ミリ映写機を床に落として壊してしまった。ごめんごめんと誤りながらも、破壊こそがアナーキストの証だと心の中でほくそ笑んだ。



Set List
1父ちゃんのポーが聞こえる
2社会復帰
3雨上がりのバラード
4宇宙人の春
アンコール
5社会復帰
6雨上がりのバラード
7宇宙人の春
アンコール
8雨上がりのバラード
9宇宙人の春
10宇宙人の春
アンコール
11父ちゃんのポーが聞こえる


Togetterまとめ:2017/3/7(火) 新宿ロフト ガセネタ単独ライブ 【予習編】

1979年16歳高校2年性、地下音楽を知らない頃の話である。


1980年の回想はコチラ⇒【回想独白】TACO、ガセネタ/A-MUSIK@新宿LOFT 2015.11.17(tue)に想う



しかし
レジデンツは
聴いていた

The Residents - Third Reich

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする