ケロッピー前田 presents『The Third Mind』
2021.8.21.Sat
at ZUBAR http://www.zubar.jp
LIVE
ケロッピー前田 & 剛田武(盤魔殿)
DJ
Rie Fukuda
DJ Athmodeus a.k.a. 持田保
DJ TKD
脳BRAIN
タイムテーブル
16:00 - Rie Fukuda
16:20 - DJ Athmodeus a.k.a. 持田保
16:40 - DJ TKD
17:30 - ケロッピー前田 & 剛田武
18:00 - Rie Fukuda
18:30 - DJ Athmodeus a.k.a. 持田保
19:00 - 脳BRAIN
身体改造ジャーナリストとして活躍するとともに、ツァイトリッヒ ・ベルゲルター のドラマーを務めた過去を持つケロッピー前田が主宰し、渋谷・頭バーで開催されているイベント。『The Third Mind』とは、ウィリアム・バロウズとブライオン・ガイシンの共著によるカットアップ・メソッドについての解説書のタイトルだ。朗読、DJ、演奏をフィーチャーし、手法的にも斬新な音表現の極北を目指す。ラインナップは盤魔殿でもお馴染みRie Fukuda、DJ Athmodeus a.k.a. 持田保をはじめ、80年代後半からDJとして活躍するTKD、そして2019年度「第一回盤魔殿レコード大賞」を受賞した脳BRAINをスペシャルゲストとして迎えている。ラインナップとコンセプト的には『盤魔殿』に近いが、比較的広めのクラブ向け音響システムを備えた会場なので、踊れないDJに特化した盤魔殿よりダンサブルな選曲が多いような印象がある。
夏休み最後の週末で第5次感染でロックダウンの声も上がる状況の中、地下クラブに足を運んでくれたお客さんには感謝しかない。地下音楽、インダストリアル、アヴァンギャルドを求める求道者の熱気渦巻く3時間は、リアルでしか体験できない心と魂と第三精神のメルトダウンであった。
●Rie Fukuda
始めはオシャレセット、次はダークサイドセットと言うコンセプト。オシャレセットはロマンチックに、ダークサイドセットはブラックメタルを際立たせる選曲を目指し、最後はレトロにチルアウトした。
☆オシャレセット
狩赤夢/ Rie fukuda
黒のクレール/ 大貫妙子
cool jazz/ Arthur H
k¨oniginnen / Holger Hiller
Cerebral Phenomenon/ DISSECTING TABLE
穴底から恋/ たたらの目
忘却の川を渡る/ 福田理恵+田畑満
☆ダークサイドセット
Too shy/ KAJAGOOGOO
Miss Me Blind/ Culture Club
in the studio/ 直江実樹
Fucking you ghost in chains of ice/Leviathan
Death-pierce me/ Silencer
the boiling cauldrons of the seventh circle/Black communion
Cry from the Sanatrium/ SPK
Baby Blue eyes/ SPK
preparation for death/ DISSECTING TABLE
bloody overture(I am the way...)/ UNDER the SOLAR SIGN
jesu dod/UNDER the SOLAR SIGN
何処へ/ ジャックス
時計を止めて/ Wink
●DJ Athmodeus a.k.a. 持田保
前半はズッカレリとオカルティズムに捧ぐフォロフォニック・スタイルで中沢新一や出口王仁三郎を。後半は80年代の自分が高校時代にエアチェックした音源をズタズタに加工したシンナー・ハイスクール・ララバイ・スタイルで、スティックスやイエスをプレイ。自分はノイズとかには甘いけどロックに対しては厳しいからね!という普段のステイトメントを実行したDJだったという。
前半
出口王仁三郎/天津祝詞
ヘンリー川原/原始の愛
中沢新一/翳人見空中華
サイキックTV/ファイナル
後半
アジムス/フライ・オーヴァー・ザ・ホライズン
ホール&オーツ/アイ・キャント・フォー・ザット
イエス/ロンリー・ハート
ザ・スティックス/ミスター・ロボット
ディス・ヒート/24トラック・ループ
ザ・フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド/リラックス
ザ・カーズ/ドライブ
●DJ TKD
インダストリアル/ボディ選曲。アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンTシャツに相応しく、ノイエ・ドイチェ・ヴェレの金属臭が漂うが、突然流れたネクロ魔「Psychopomp」がすべてを暗黒に染め上げた。
DJ TKDでサイコポンプ pic.twitter.com/DBUxLcFtFs
— Kyohei (@kyohei_hpl) August 21, 2021
●DJ TKD & ケロッピー前田
最後2曲でケロッピー前田がコラボ。ウィリアム・バロウズ、ブライオン・ガイシン、ジェネシス・P・オリッジなどが登場するテキストリーディングとインダストリアルビートが第六感(The Sixth Sense)に刺激を与えた。
●ケロッピー前田 & 剛田武
2月に故・近藤等則のスタジオで『Electric Tjurunga(エレクトリック・チューリンガ)』をレコーディングしてから3回目のコラボ・ライヴ。『Electric Tjurunga』のフォルムを踏襲しつつ、より自由度の高い即興演奏をするコツが掴めてきた。進化する即興デュオの今後に期待してほしい。
Keroppy Maeda × Takeshi Goda / ケロッピー前田×剛田武 @ The Third Mind 渋谷・頭バー 2021.8.21 sat
●脳BRAIN
目まぐるしくカットアップされ爆走するブラストビートと歌謡曲が、莫大な情報量を処理できずにシナプスが焼き切れた後に残される白痴状態の桃源郷を疑似体験させるアルタードステイツ。みんな恍惚の人となって頭バーから渋谷の夜に消えて行った。
頭バー"The Third Mind"無事終了しました。自分はスティックやホール&オーツやフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドなどグシャグシャにしたのかけてイキってました。調子楽しかったです!動画は脳ブレインさんのプレイ。日本でNWWに対抗できる存在がこの人ですね pic.twitter.com/OYfljLLvgh
— 持田保 (@clearbody) August 21, 2021
音楽の
濃度の高さで
頭蓋惚(コツ)