A Challenge To Fate

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【ライヴレポート】キルシェンバウム日本ツアー最終公演:Kirszenbaum&MOGRE MOGRU@阿佐ヶ谷mogumogu 2023.10.11 wed

2023年10月15日 00時57分04秒 | 素晴らしき変態音楽


10月11日(水) 阿佐ヶ谷 mogumogu
Kirszenbaum Japan Tour 2023 - Tour Final-
OPEN 19:00 / START 20:00 
出演:
Kirszenbaum (from Poland)
MOGRE MOGRU



10月3日からスタートしたポーランドのポストフォークデュオKirszenbaum(キルシェンバウム)の9日間で7公演という精力的なスケジュールの日本ツアーも最終公演を迎えた。新スポットとして注目されている阿佐ヶ谷の中国音楽専門レコードショップ&カフェmogumoguのアットホームな空間に、東京公演で共演したミュージシャンを含め多くのお客さんが集まりツアー・ファイナルを盛り上げた。

●MOGRE MOGRU


MOGRE MOGRU(モグモグ)にとって偶然同じ名前を発見したことに端を発する阿佐ヶ谷mogumoguでのライヴは3回目。いつも通りのメロディもリズムもないアンビエント演奏を40分。黒い瞳の朗読は昔ひとり芝居で使った台本からの引用だった。お客さんの反応「アンビエント系のライブを見たのは初めてで普段はながら作業で聴くことが多いので怪談のような語りと様々な楽器を駆使して構築していく音の空間にじっくり耳を傾けながら聴くのはとても新鮮でした」(Twitterより)。Kirszenbaumのマネージャーは「映像と組み合わせたら絶対に面白い」と言ってくれたので、ロマン・ポランスキー監督を紹介してくれるように頼んでおいた(笑)。



●Kirszenbaum


バックのカラフルなアートがKirszenbaumの東欧フォーク・サウンドにマッチして異国情緒たっぷりのステージ。ギターのヤコブが足で踏むバスドラムパッドのリズムが響き渡り、フォークダンスのルーツが民俗音楽であることを再認識させる。様々なエフェクターを使いわけるヴァイオリンのカクペルのプレイも素晴らしい。二人のヴォーカル・ハーモニーによる哀感のあるメロディが心に強く訴えかける。日本人とスラブ民族には同じ血が流れているかもしれない。



●Kirszenbaum + MOGRE MOGRU


最後にKireszenbaumとMOGRE MOGRUのコラボレーション。2ndアルバム『SIĘ』から「SIĘ」と「DŻIN」で共演。基本的にワンコードで展開する曲調なのでモグモグのドローン演奏と見事に絡み合う。「DŻIN」ではヴォーカルのメロディにフルートでオブリガートを入れて、波蘭(ポーランド)と和が溶け合ったフォークロックを生み出した。



日本では無名のポーランドの二人組は今回のツアーで様々な日本のアーティストと交流し東ヨーロッパの新しい音楽の魅力を日本の観客に印象付けた。これをきっかけに日本とポーランドの音楽の交流が深まればうれしい。「また来年日本へ来るよ」と言っているので、次回を楽しみにしていたい。


L to R: Jakub Wiśniewski、Kacper Szpyrka、Naarva (guest vocal)、Piotr Maślanka (manager)、黒い瞳、剛田武、Tanao

相性抜群
ポストフォークと
ポストアンビエント

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