A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

上原ひろみ@東京 国際フォーラム ホールA 2007.12.9(sun)

2007年12月10日 22時20分51秒 | 素晴らしき変態音楽
若手ジャズ・ピアニスト上原ひろみの新ユニット Hiromi's Sonicbloomの「タイム・コントロール日本ツアー2007」ファイナルは満員の国際フォーラム・ホールAで開催された。
私は4年前デビュー直後の彼女のライヴを渋谷のJ'z Bratで目撃している。たった150人を前に披露された超絶技巧のピアノ・テクニックに驚愕した覚えがある。しかしこの高度過ぎるテクニックと友人の表現によると偏差値の高い音楽性ゆえに、マニアックな人気を得る存在以上にはなり得ないとタカを括っていた。それがテレビでアメリカで一人キーボードを抱えてツアーをする姿が特集され一躍お茶の間の人気者に。デビュー・アルバム「アナザー・マインド」はオリコンにチャートインするほどの大ヒットを記録した。彼女の人気の秘密は前向きな明るさと、確かなテクニックに裏打ちされた女性らしい叙情性たっぷりのロマンティシズムだろう。技巧一辺倒じゃないところが大衆受けする基本だ。
最新作の「タイム・コントロール」はP,B,DsのトリオにGを加えたカルテットで、ソフト・マシーン、ブラッフォード、UK等を思わせるジャズ・ロックを展開している。こんなマニアックなサウンドを聴きに5000人が集まる。上原ひろみの存在は、ジャズシーンの革命なのかもしれない。
ピアノの前におとなしく座っているのはほんの一瞬で、椅子の上で飛び跳ねたり、身体を激しく前後に揺すったり(ヘッドバンギング?)、洋輔さん張りの肘打ちやピアノ線を直接手で弾いたり、ピアノを叩いたり、観ていて爽快になるアクション。それも始終笑顔。Gはダブルネックギターで特にフレットレス・ギターの変態プレイが印象的。B,Dsも超絶テクニックだし、このグループは一体どこまで進化するのだろう。

ひろみちゃん
熱い感動
ありがとう!

彼女のファイヴァリット・アルバムはフランク・ザッパ&マザーズのライヴ盤「Roxy & Elsewhere」。やっぱり変態だ。
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2 コメント

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いい (MICKEY)
2007-12-11 02:09:36
音楽評もさることながら、今夜の一句に惹かれました。
ストレートでよどみのない、イイ句ですねー。
彼女の超絶テクのキャッチーさを言い得てます。
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師匠! (miro)
2007-12-11 23:15:26
お誉めいただきありがとうございます。
当日アンコールで感極まって涙をこらえながらひろみちゃんが何度も「ありがとう!」と言っていたことへの素直なお返しなのです。
イイ句というのは意図的にはなかなか生まれないものですね。
返信する

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