A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

熱狂のグループ・サウンズ映画「GSワンダーランド」

2008年11月14日 00時18分16秒 | 映画やDVDのこと
今から40年前、1960年代後半に一世を風靡したグループ・サウンズ(GS)をテーマにした映画が公開される。
その試写会に行ってきた。ディスク・ユニオンでこの映画のテーマ曲のCDSを買って試写状をもらったのだ。試写会場が有楽町の日劇ということで、当時のGSの頂点、日劇ウェスタン・カーニバルを連想させる。試写会のタイトルは"一夜限りのGS復活祭"。上映の前に出演した役者さんたちの舞台挨拶があった。
1968年芸能界はGSブームで沸き返っていた。そんな中、演歌専門の弱小レコード会社もGSをデビューさせることになり、急ごしらえのグループをでっち上げる。しかもオルガンは女の子に男装させるという無茶な作戦だ。"ダイヤ(ナ)モンズ"としてリリースしたデビュー盤が23枚しか売れなかった彼等、レコード会社が話題性のある戦略を、と知恵を絞って考え付いたのがタイツ。"タイツ履いてニュー歌謡"のキャッチフレーズでバンド名も安易に"タイツメン"と変え(この辺のバカバカしさが溜まらなくいい)、「ブルーライト・ヨコハマ」の橋本淳作詞・筒見京平作曲の歌謡ポップスで売り出すと、オルガンの子の可愛さがファンの心を捉え、タイツの王子様として大人気になる。本人達はこのタイツ・ルックが恥ずかしくて堪らなかったが、レコード会社の売り込み戦略に乗せられて民謡までやるはめに。
実際のGSもまさにこのような状況だったのだろう。ビートルズのようなロックをやりたくても売り込みのために奇抜な王子様ルックで歌謡曲をやらされてしまう。多分モデルは初期オックスだろう。
そして1970年代に入るとニュー・ロックの台頭でGS熱は急速に醒めていったのである。
かなり史実に忠実な映画である。楽器や衣装、小道具への凝り方はハンパじゃない。実際に橋本淳&筒見京平に書き下ろしの新曲を作らせてしまったのも凄い。懐かしくも、笑いあり涙ありの最高の映画だ。芸能界版「ALWAYS~三丁目の夕日」といったら褒めすぎだろうか。
しかし役者さんたちがグループ・サウンズのことを知らなかったというのも隔世の感があるし、ザ・ゴールデン・カップスのヴォーカルのデイヴ平尾氏が亡くなった直後の公開というのも何か因縁めいたものを感じる。
GSワンダーランド HP

GSに
柄タイツなら
どうでしょう

TKもそうだが流行のサイクルが早くなっている今、40年前を振り返るのは良いことだ。TKもそのうち映画化されるのだろうか。



コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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WE ARE THE BOYS! (MICKEY)
2008-11-14 22:08:28
面白かったですね。
あれからずっと映画の中の住人になっています。
サントラ買おうかなぁ。
そうそう、元ビーバーズの成田賢さんが
巨大なリーゼントで来ていました^^

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GIRLS FOR SUMMER DAYS (miro)
2008-11-15 00:39:21
そう、成田賢さん!
サントラ買ったら貸して下さいね。
返信する

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