A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

元気なノイズ~V.A.「The Japanese/American Noise Treaty」

2009年06月12日 00時51分00秒 | 素晴らしき変態音楽
「日米雑音条約」と題された2枚組CD。1995年リリースだから10年近く昔のアルバムだ。CDはそれぞれ日本版とアメリカ版に分かれている。

日本からの参加ミュージシャンはマゾンナ、MSBR、Pain Jerk、C.C.C.C.、Astro、Incapacitants、メルツバウ、非常階段、Solmania等蒼々たるメンツ。対するアメリカ勢はHaters、Taint、Macronympha、Daniel Menche、Cock ESP、Richard Ramirez等渋いながらもアメリカン・ノイズ界の曲者揃い。

音の方は純粋ノイズ中心で"ガーピーグギャギャギャゴー"というものばかり。ノイズが一番エキサイティングだったのは80年代から90年代半ばまでだと思うが、その最後の輝きを刻み込んだアルバムだと思う。勿論ノイズのシーンは現在でも存在し、上記のアーティストも殆ど現役で活動しているのだが、ラップトップ・ノイズが主流になる前のこの頃の音が個人的には好きだ。

当然今の若いノイズ・ミュージシャンにも有能な人がいるには違いないが、残念ながら情報不足で誰を聴いたら良いのか見当がつかない。その意味でも2005年にMSBRの田野幸治氏が逝去されたのは残念でならない。氏の主催していた雑誌「電子雑音」とショップ「デンザツコム」は、そういった若手ノイジシャンの紹介に熱心だった。氏の亡き後、その意志を継ぐ人は出てきていない。全国のノイジシャンよ、今こそ団結の時だ!

日米で
五月蝿さ競った
時代かな

非常階段の30枚組は来週発売だ。



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