A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【第4回解体的ジャケット交歓大会】ジャケ写界のニューモード『パフューム立ち』Perfume/TG/キッス/モーターヘッド/レジデンツ/オーネット・コールマン/タートルズ/エッジ

2018年02月22日 00時23分00秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


Perfume、New Single『無限未来』2018/3/14 (水) Release 決定!!
2018/3/17 (土) 公開の映画『ちはやふる −結び−』の主題歌、『無限未来』のリリースが決定いたしました!!
今回のジャケット写真は、グアムの大自然の中、海外ロケにて撮影を行いました。ジャケ写界隈に注目。
Perfume公式サイトより)


初の海外ロケで撮影したジャケ写は、非日常のロケーションで何気に自然なポーズを決めるあ〜ちゃん、のっち、かしゆかの立ち姿は、言わば「ジョジョ立ち」ならぬ「パフューム立ち」と呼べるシチュエーション。今後のジャケ写シーンに旋風を巻き起こすこと必至。しかしながら思い返せば、このシチュエーションはパフュームが初めてではない。過去のパフューム立ちの実例を挙げてみた。
注:このテーマは♡天才野郎(..◜ᴗ◝..)@DubTheWorldさんのツイートにインスパイアされたものです。

●Throbbing Gristle『20 Jazz Funk Greats』

Industrial Records ‎– IR0008 / 1979

インダストリアル・ミュージックの提唱者スロッビング・グリッスル(脈動する男根)の1979年のサード・アルバム。自殺の名所の崖の上でポースを決める4人の微笑みが、無機質なインダストリアル・ミュージックと相俟って不気味な恐怖心を誘うが、目のやり場はノイズ/アヴァンギャルド界のピンナップ・スター、紅一点のコージー・ファニ・トゥッティのミニスカワンピのおみ足しかない。

Throbbing Gristle - Hot On The Heels Of Love 1979



●Motörhead『Ace Of Spades』

Bronze ‎– BRON 531 / 1980

極悪レミー率いる英ハードロック/ヘヴィメタル・バンド、モーターヘッドの1980年の5thアルバム。極悪ロッカーと悪役西部劇ファッションは切っても切れない関係があるが、史上最高に魅力的に体現したのがアリゾナ砂漠で撮影されたこのジャケ写であろう。ベルトに親指をかける不良スタイルで睨みを利かす3人の強面を見ると怖さを飛び越えて笑ってしまう。

Motörhead - Ace Of Spades (Official Video)



●The Residents『Eskimo』

Ralph Records ‎– ESK 7906 / Sep 1979

正体不明のまま半世紀活動を続ける前衛音楽グループ、レジデンツの1979年の代表作。トレードマークのアイボールを初めて冠ったジャケ写は、シルクハットにタキシードの正装で北極に立つポートレート。目玉の中の素顔は真剣なのかニヤケてるのか分からないが誰も気にしない。音楽的にも巫山戯てるのかマジなのか聴き手を煙に巻く地下音楽界七不思議のひとつ。

The Residents - Eskimo (the Movie, p. 1)



●Ornette Coleman Trio『At the Golden Circle』

Blue Note ‎– BLP 4224 / 1965

フリージャズの先駆者のひとりオーネット・コールマンの1965年のライヴ・アルバム。ストックホルムの雪原で撮影されたジャケ写の3人のキメキメなカッコ良さは、当時ジャズメンが最高に尖っていたことを証明する。オーネットは音楽の探究は勿論、最後までダンディ・ファッションを追い続けていた。

Ornette Coleman Trio: David, Moffett & Ornette - Paris 1966 (excerpt)



●Turtles『Turtle Soup』

White Whale ‎– WWS-7124 / 1969

アメリカン・60sポップ・シーンロックのバンド、タートルズの1969年の5thアルバム。「Happy Together」などのヒットチャートから創造的アーティストへの転身を図り、荒波の海辺に立つメンバーの表情は笑っていてもどこか虚しい。強風に靡くロングヘアーもでっぷり腹で帳消しか。翌年解散する彼らの最後のポートレート。

The Turtles - Come Over



●Edge『Edge』

Nose Records - NRS-48003 / 1970

アメリカ・ウェストコーストのB級サイケバンドの唯一作。世の中がサイケからハードロックへ変化した70年の時代性を反映した折衷的なサウンドは、近所の山の上で撮った写真にペイントしたコラージュのジャケ写が象徴している。足元に転がるのはキャンプファイアーの残骸だろうか。一晩中酒盛りをしたのかもしれない。メンバーの顔も何処かお疲れ気味。ギタリストは後にSky Saxon′s New Seedsのメンバーになったらしい。blog

Edge - Callin' Out



●Ornette Coleman & Prime Time『Virgin Beauty』

Portrait ‎– OR 44301 / 1988

70年代末にオーネット・コールマンが自らのハーモロディック理論実践のために結成したフリーファンク・バンド、プライム・タイムの1988年作。今回はアフリカの娘さんたちをモデルにした立ちジャケ。民族衣装を着たモデルさんたちとても嬉しそう。それをニコニコ満面の笑顔で見つめていたであろうオーネットの好々爺ぶりも聴こえてくる。

3 Wishes(Ornette Coleman)



●Perfume『無限未来』

Universal Music / 2018

パフュームの新作には別パターンのジャケ写がある。その一つが「パフューム立ち」ならぬ「パフューム跳び」。立てば芍薬座れば牡丹、跳んだ姿は香水華。メンバーのしたり顔が眩しい。

映画『ちはやふる -結び-』主題歌「無限未来」(Perfume)PV


●Kiss『Destroyer』

Casablanca ‎– NBLP 7025 / 1976

70年代アメリカン・ハードロックを代表するキッスの76年の4thスタジオ・アルバム。邦題『地獄の軍団』。間違いなくパフューム跳びのルーツである。燃える街の上空にジャンプする白塗りメイクのロッカーは、デトロイト・ロック・シティの雷神である。

KISS - Detroit Rock City - Live 1976


ジャケ写とは
妄想ゲームの
出発点

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