MO’SOME TONEBENDER "no evil ONE MAN night"
モーサムを前回観たのは昨年2月のベスト盤リリース記念無料ライヴだったからちょうど1年ぶりになる。年イチのペースでこのバンドのライヴに通っている。昨年のベスト盤以降新たなリリースはない。しかしその間にバンドの編成にひとつの変化があった。ドラムにSpank Pageの水野雅昭氏を迎え本来ドラムの藤田勇氏がフロントでギターを弾くようになったのである。今回のステージで藤田氏がギターを弾くのを初めて観たので、いつの間に4人組になったのかと驚いた。
20代中心で客層は若い。男女半々。結成15年の中堅バンドとしてはこれだけ若い客を惹きつけているのは珍しい。この日のワンマン・ライヴは久々だったらしく「いつも3~40分のライヴだったからこういう(長い)ライヴはいいなぁ」と武井氏。ギターが2本になってこれまでの一斉掃射爆撃サウンドがますます分厚くなった。結成当時のインディーズ時代の曲から一昨日作ったという新曲まで幅広い選曲。朝練してきてよかった、と百々氏がMCで笑わせる。アップ・テンポのロッケンロールが身上のモーサムだが、静かなアルペジオで始まり徐々に盛り上がるバラード・ナンバーも素晴らしい。クロマニヨンズともギターウルフともシャーベッツとも違った独特のロッケンロールだが、モーサムならではの祝祭に満ちた熱狂がたっぷり味わえた。
恒例の“アレ”がでないな、封印かな、と思ったらアンコールで炸裂。”アレ”とは武井氏得意のライトセーバー・ダンス。今回は何と武井氏そっくりのダンサーがふたり登場し、最初は武井氏が何人もいるかのようなイリュージョンに騙されてしまった。そしてフリクションのカヴァー「BIG-S」で♪ス!ス!スイサーイド!♪の大合唱。2度目のアンコールでは「モーサムの今後を占う」(百々氏)新曲で締め。100分に亘る濃厚なロッケンロールの宴だった。それにしてもモーサムのステージは照明全開の眩しいほどのライティングが良く似合う。天国の光に包まれているようだ、と思った。
モーサムの
奇跡の光に
包まれて
5月25日新代田Feverを皮切りに「Stupid & Idiot Tour」がスタート。新代田公演はライヴ・レコーディングされるとのこと。
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