A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野敬二+鬼怒無月@下北沢 Lady Jane 2007.12.23(sun)

2007年12月24日 00時55分37秒 | 灰野敬二さんのこと
この二人は今まで10回以上共演しているだが、今年は初めて。私は鬼怒さんはCOIL(解散してしまったそうだ)とかKIKI BANDで観たことはあるのだが、灰野さんとのデュオは初体験。鬼怒さん人気なのか、普段は余裕のあるLady Janeが満員の盛況ぶり。しかも女性一人客が目立つ。クリスマス直前だというのにこんなライヴへ来ていていいのか?(余計なお世話)。
今日はアコースティックギター、それもナイロン弦のいわゆるクラシックギター(ガットギター)2本の共演だ。鬼怒さんがアルペジオでコード進行を奏で,そこに灰野さんがアタックの強いフレーズで切り込んでいく、というのが基本パターン。鬼怒さんはプログレ派テクニシャンとして知られているが、確実なテクニックと理論でフリーな即興もこなす。灰野さんとの何度にも亘る共演がいい経験になった筈だ。所々で超絶技巧のギターソロも聴かせる。
前半は完全にインストの即興だった。ガットギター2本のみの即興というのは非常に繊細で、聴く方も結構体力を使う。後半も同じだったらどうしよう、と思っていたところ、後半は灰野さんがヴォーカルを取るスタイルだった。
まずは哀秘謡で「骨まで愛して」と「恋って不思議ね」、そしてオリジナルの歌唱。鬼怒さんも灰野さんと一緒に歌詞カードを見ながら素晴らしいバッキングを繰り出す。オリジナル曲はコードは決まっておらず、灰野さんが主導して展開していくが、歌自体が即興なのでギターもインプロ色が強い。だんだんギターのみになり、荒々しいカッティングのノイズが渦を巻く。ガットギターの通常の弾き方で騒音を産み出すのだから灰野さん、恐るべし。結局ノイズの嵐でライヴは終わり。思っていたよりも面白く(特に後半)2時間たっぷり楽しめた。

ガットギター
弾き手によって
ノイズギター

鬼怒さんとやるといつも疲れるよ、と灰野さん。ステージは相当の神経戦のようだ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« なつかしアニメ~「楽しいム... | トップ | 変態クリスマス~The Residen... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

灰野敬二さんのこと」カテゴリの最新記事