このブログを読んでいる人なら、ロサンゼルス・フリー・ミュージック・ソサエティ Los Angeles Free Music Society、略してL.A.F.M.S.(ラフムス)の事を聞いたことのある人も多いだろう。
1970年代中期にカリフォルニアに住む学生達の中から生まれた組織で、既存のロックやポップスに飽き足らず、自らの手で自由に音楽および芸術をクリエイトしようというものだった。中心人物はリック・ポッツ、ジョセフ・サマー、スティーヴ・トムセン、トム・レッシオンなど。数年前に「The Lowest Forms of Music(音楽の最低形態)」というタイトルの10枚組回顧Box Setがリリースされ好事家の間で話題となった。また当時の中心メンバーが来日ツアーも行なった。残念ながら私は観なかったが。
L.A.F.M.S.の基本はアンチ・ミュージシャン、アンチ・アーティストである。というと誤解を招きそうだが、兎に角上手い下手は別にして何か新しいものを創造してやろうという気概にあふれていた。
彼らの機関誌「I.D. Art」にはそんな非アーティストによる稚拙ながら妙竹林な作品に満ちていた。
このLPは、その第2弾で、15秒を2ドルで販売することにより誰でも参加出来、参加者は2ドルにつきLPを1枚貰える、というコンセプチュアルな作品だ。全部で45トラック収録。気の抜けたインプロや詩の朗読や騒音のような音楽以前の音が収められており、正に"最低の音楽形態"である。どうせお金を払うのならもう少しましな音源を提供すればいいのに。。。
しかしここに収められた屑のような音群には、ポスト・ヒッピーイズムのアメリカ西海岸の新たな息吹が溢れており、私には溜まらなく魅惑的に感じられるのである。
面白いのはロサンゼルスを名乗っておきながら中心メンバーの誰もLA在住ではなかったことだ。
好きなこと
勝手にやれば
いいんだよ
当時の日本のアングラ・シーン、特に吉祥寺マイナー系と交流があり、灰野さんはL.A.F.M.S.のアーティストとの共演CD「Free Rock」をリリースしている。
1970年代中期にカリフォルニアに住む学生達の中から生まれた組織で、既存のロックやポップスに飽き足らず、自らの手で自由に音楽および芸術をクリエイトしようというものだった。中心人物はリック・ポッツ、ジョセフ・サマー、スティーヴ・トムセン、トム・レッシオンなど。数年前に「The Lowest Forms of Music(音楽の最低形態)」というタイトルの10枚組回顧Box Setがリリースされ好事家の間で話題となった。また当時の中心メンバーが来日ツアーも行なった。残念ながら私は観なかったが。
L.A.F.M.S.の基本はアンチ・ミュージシャン、アンチ・アーティストである。というと誤解を招きそうだが、兎に角上手い下手は別にして何か新しいものを創造してやろうという気概にあふれていた。
彼らの機関誌「I.D. Art」にはそんな非アーティストによる稚拙ながら妙竹林な作品に満ちていた。
このLPは、その第2弾で、15秒を2ドルで販売することにより誰でも参加出来、参加者は2ドルにつきLPを1枚貰える、というコンセプチュアルな作品だ。全部で45トラック収録。気の抜けたインプロや詩の朗読や騒音のような音楽以前の音が収められており、正に"最低の音楽形態"である。どうせお金を払うのならもう少しましな音源を提供すればいいのに。。。
しかしここに収められた屑のような音群には、ポスト・ヒッピーイズムのアメリカ西海岸の新たな息吹が溢れており、私には溜まらなく魅惑的に感じられるのである。
面白いのはロサンゼルスを名乗っておきながら中心メンバーの誰もLA在住ではなかったことだ。
好きなこと
勝手にやれば
いいんだよ
当時の日本のアングラ・シーン、特に吉祥寺マイナー系と交流があり、灰野さんはL.A.F.M.S.のアーティストとの共演CD「Free Rock」をリリースしている。