アベノマスクのこと

　報道によると、中国製のマスクが出回り始めているという。しかし、あの不潔で小さい、まったく花粉にもウィルスにも効果のないアベノマスクは、届きそうもない。
　
　先週発売された『週刊文春』には、大量に運び込まれたマスクの検品が行われていることが記されているという。「検品の4割が不良品」だという。

　そもそもマスクというのは、口や鼻を覆うのであるから、不潔なマスクはそもそもつけない。カビが生えていたり変色していたりしたマスクであると報じられた以上、いくら外見に問題がなくても、使用したくはない。わが家は要らない。

　私はいつも興和の純日本製の「三次元マスク」を愛用している。しかし今回のアベノマスクの調達で不潔なものを提供したことから、今後は興和製品は使わないつもりだ。政府からは、「なんでもいい、くっついていればなんでもいいから、とにかく早く欲しい」とせっつかれて、興和はあのような不良品を提供したようだ（『週刊文春』による）。

　このアベノマスク、主導したのは経産省だという。日本の官僚は優秀だと、かつてはいわれていたが、まったくそんなことはない。そんなカネをつかうべきではないと批判されていたにもかかわらず大金をこの事業に投じ、さらにわけのわからない公明党関係の業者に発注したり、不良品が多いからと検品作業にまたまたムダなカネをつかったり、まさに安倍政権の不潔さ、だらしなさ、いいかげんさ、そういうものが凝縮している。

　周知のように、安倍晋三は感情的なものいいは原稿なしでもできるが、それ以外のことについては、官僚が書いた原稿がないとなにも出来ない。プロンプターを使用し、事前に記者から質問事項を聞き出して回答を用意し、それを読む。そうでなければ感情を剥き出しにして恫喝する。
　
　安倍政権をうらで操作しているのは、日本の官僚たちである。その官僚の悪質さが露呈している。

　政治家もダメ、官僚もダメ。とすると、国民が賢明になるしかない。