都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「国本泰英 展」 BASE GALLERY
BASE GALLERY(中央区日本橋茅場町1-1-6)
「国本泰英 展」
11/11-12/26
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群像を虚無感の漂うシルエット状にして表します。1984年生まれの画家、国本泰英の東京初個展へ行ってきました。
国本泰英のプロフィールについては作家HPをご覧下さい。
略歴@yasuhide KUNIMOTO web site
ともかく目を惹くのは、例えば水泳をする少年たちなどの光景を、あたかも影絵のようにして描く表現のスタイルです。人は完全に個性を失い、その輪郭だけをぼんやりと浮き上がらせながら、強く輝く白い光に覆われた虚空へと投影されています。水泳の他、相撲をとる力士、さらには並んで座るサラリーマンなど、その全てが群像となって登場していました。またアクリルの素材、それにほぼモノクロームの色彩感など、その技法は至ってシンプルです。
それにしてもどこか物悲しい気配を感じるのは、その何れもが表情も伺い知れない幻影であるからかもしれません。個を喪失した群衆の姿は、都会をすれ違う人々同士の希薄な存在感に近いものがあります。そう捉えると国本の描く世界は非常に現実的でした。
12月26日まで開催されています。
「国本泰英 展」
11/11-12/26
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群像を虚無感の漂うシルエット状にして表します。1984年生まれの画家、国本泰英の東京初個展へ行ってきました。
国本泰英のプロフィールについては作家HPをご覧下さい。
略歴@yasuhide KUNIMOTO web site
ともかく目を惹くのは、例えば水泳をする少年たちなどの光景を、あたかも影絵のようにして描く表現のスタイルです。人は完全に個性を失い、その輪郭だけをぼんやりと浮き上がらせながら、強く輝く白い光に覆われた虚空へと投影されています。水泳の他、相撲をとる力士、さらには並んで座るサラリーマンなど、その全てが群像となって登場していました。またアクリルの素材、それにほぼモノクロームの色彩感など、その技法は至ってシンプルです。
それにしてもどこか物悲しい気配を感じるのは、その何れもが表情も伺い知れない幻影であるからかもしれません。個を喪失した群衆の姿は、都会をすれ違う人々同士の希薄な存在感に近いものがあります。そう捉えると国本の描く世界は非常に現実的でした。
12月26日まで開催されています。
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