都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
『特別展 鯨』 千葉県立中央博物館
千葉県立中央博物館
『特別展 鯨』
2022/7/16~9/25

千葉県立中央博物館で開催中の『特別展 鯨』を見てきました。

約5000万年前に4本脚で地上を歩いていたクジラは、1000万年をかけて川や海などの水中生活に適応し、現在のようなすがたとなって人間の暮らしにも深く関わってきました。

そのクジラの進化や生態について探るのが『特別展 鯨』で、会場にはクジラの骨格をはじめ、さまざまな標本資料が公開されていました。

まず冒頭ではクジラの長い歴史をたどっていて、クジラの進化がわかる1/25の模型などが展示されていました。

それに続くのが現在のクジラの生態で、ハクジラとヒゲクジラの一生がパネルや資料にて紹介されていました。そのうちのハクジラは世界に76種生息していて、体長4メートル以下の種が多いものの、中にはマッコウクジラのオスのように16メートルに及ぶものもいました。

一方のヒゲクジラは約14種が生息していて、いずれも寿命が極めて長く、大型のシロナガスクジラでは100歳を超える個体も確認されました。シロナガスクジラの背骨やアカボウクジラの胃といった標本も興味深いかもしれません。

海に囲まれた千葉県には多くのクジラが生息していて、これまでに全国最多の35種ものクジラの存在が記録されてきました。そして縄文時代にまでさかのぼるほどクジラと人間の関係は古く、千葉に残る漁法や食文化、また信仰といった生活、文化遺産についても紹介されていました。

このほかではマッコウクジラなどの大型標本も目立っていたのではないでしょうか。また研究の結果、ニタリクジラから分けられた新たな種の存在など、最新の知見についても触れていました。

最後に千葉県中央博物館へのアクセスの情報です。最寄駅は京成千原線の千葉寺駅ですが、歩くと青葉の森公園を経由して約20分ほどかかります。
よってバス停「中央博物館」から少し歩くものの、千葉駅東口からの京成バスが便利かもしれません。また近くには千葉市美術館も位置していて、バスはもちろん、シェアサイクルなどを利用すると比較的スムーズに行き来することができます。

第一、第二の企画展示室だけでなく、常設展示のスペースでも標本資料が公開されていました。お見逃しなきようにご注意ください。

一部資料の撮影も出来ました。9月25日まで開催されています。
『特別展 鯨』 千葉県立中央博物館(@chiba_chuohaku)
会期:2022年7月16日(土)~9月25日(日)
休室:月曜日(月曜日が休日の場合は開館し、次の平日が休館。)8月8日、15日は開館。
時間:9:00~16:30
*最終入館は16:00
料金:一般800(640)円、高校・大学生400(320)円、中学生以下無料。
*( )内は団体料金。
住所:千葉市中央区青葉町955-2
交通:京成千原線千葉寺駅より徒歩20分。JR千葉駅東口より7番乗り場から京成バス「千葉大学病院」、「南矢作」行きに乗り、「中央博物館」で下車。バス停より徒歩約7分。
『特別展 鯨』
2022/7/16~9/25

千葉県立中央博物館で開催中の『特別展 鯨』を見てきました。

約5000万年前に4本脚で地上を歩いていたクジラは、1000万年をかけて川や海などの水中生活に適応し、現在のようなすがたとなって人間の暮らしにも深く関わってきました。

そのクジラの進化や生態について探るのが『特別展 鯨』で、会場にはクジラの骨格をはじめ、さまざまな標本資料が公開されていました。

まず冒頭ではクジラの長い歴史をたどっていて、クジラの進化がわかる1/25の模型などが展示されていました。

それに続くのが現在のクジラの生態で、ハクジラとヒゲクジラの一生がパネルや資料にて紹介されていました。そのうちのハクジラは世界に76種生息していて、体長4メートル以下の種が多いものの、中にはマッコウクジラのオスのように16メートルに及ぶものもいました。

一方のヒゲクジラは約14種が生息していて、いずれも寿命が極めて長く、大型のシロナガスクジラでは100歳を超える個体も確認されました。シロナガスクジラの背骨やアカボウクジラの胃といった標本も興味深いかもしれません。

海に囲まれた千葉県には多くのクジラが生息していて、これまでに全国最多の35種ものクジラの存在が記録されてきました。そして縄文時代にまでさかのぼるほどクジラと人間の関係は古く、千葉に残る漁法や食文化、また信仰といった生活、文化遺産についても紹介されていました。

このほかではマッコウクジラなどの大型標本も目立っていたのではないでしょうか。また研究の結果、ニタリクジラから分けられた新たな種の存在など、最新の知見についても触れていました。

最後に千葉県中央博物館へのアクセスの情報です。最寄駅は京成千原線の千葉寺駅ですが、歩くと青葉の森公園を経由して約20分ほどかかります。
【#鯨展】世界のクジラ全種リストを公開しました‼️#デジタルミュージアム で全91種の #クジラ のリストを公開しました。和名、学名、英名の参照、分類群ごとに検索が可能で、千葉県で記録されている種の検索もできます。ぜひご覧ください🐳https://t.co/XrD7YM6uzu#千葉県立中央博物館 #鯨 pic.twitter.com/oIvqbjUDaF
— 千葉県立中央博物館 🐳7/16〜9/25 特別展「鯨」開催!🐋 (@chiba_chuohaku) July 21, 2022
よってバス停「中央博物館」から少し歩くものの、千葉駅東口からの京成バスが便利かもしれません。また近くには千葉市美術館も位置していて、バスはもちろん、シェアサイクルなどを利用すると比較的スムーズに行き来することができます。

第一、第二の企画展示室だけでなく、常設展示のスペースでも標本資料が公開されていました。お見逃しなきようにご注意ください。

一部資料の撮影も出来ました。9月25日まで開催されています。
『特別展 鯨』 千葉県立中央博物館(@chiba_chuohaku)
会期:2022年7月16日(土)~9月25日(日)
休室:月曜日(月曜日が休日の場合は開館し、次の平日が休館。)8月8日、15日は開館。
時間:9:00~16:30
*最終入館は16:00
料金:一般800(640)円、高校・大学生400(320)円、中学生以下無料。
*( )内は団体料金。
住所:千葉市中央区青葉町955-2
交通:京成千原線千葉寺駅より徒歩20分。JR千葉駅東口より7番乗り場から京成バス「千葉大学病院」、「南矢作」行きに乗り、「中央博物館」で下車。バス停より徒歩約7分。
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