#わたしを作った展覧会5選

三菱一号館美術館の公式アカウント(@ichigokan_PR)などからはじまった「#わたしを作った展覧会5選」が、Twitterにて話題になっています。


いわゆる「ベスト5」ではなく「わたしを作った」との観点がユニークで、美術鑑賞の原点やその後の価値観などに影響を与えた展覧会などがリストアップされているようです。



私が美術に接したのは、このブログをはじめる少し前にあたる2000年の頃でしたが、ブログを開始して以降、過去をさかのぼって「#わたしを作った展覧会5選」を挙げてみました。(コメントはTwitterにて書いたものと同じです。)

・「RIMPA展」 東京国立近代美術館(2004年)
おそらく本格的に琳派に接した初めての展覧会だったと思います。これまた名も知らないまま抱一の「夏秋草図屏風」を初めて見て大感動したんですよね…琳派といえば東博の大琳派も質量ともに圧倒的な内容でした。

・「ザオ・ウーキー展」 ブリヂストン美術館(2004~2005年)
初めてブリヂストン美術館へ行って、作家の名も知らないまま見て、とても心引かれた展覧会。この頃、近美のライプ、川村のライマンなどを見て、現代美術の面白さにのめり込んだような気がします。

・「李禹煥展 余白の芸術」 横浜美術館(2005年)
この夏に国立新美術館で個展を控える李禹煥。振り返るとなぜにはまったのかあまりよく分かりませんが、ご本人のレクチャーや菅さんとの対談を聞いたり、何度も見に行った展覧会でした。あんなに横浜美術館へ通ったのはこれ以来ないかも…

・「北斎展」 東京国立博物館(2005年)
言わずとしれた北斎の大回顧展。全500点の作品にて北斎の画業を辿っていく。天才、超人、凄まじい創作世界にひたすら圧倒されました。あれから15年以上も経ちますが、これを超える北斎展ってもうないかも…

・「ヴォルフガング・ティルマンス」 国立国際美術館(2015年)
これまた言葉にするのが難しいですが、なんて自由なんだろう…と至極感心した展覧会でした。答えもなく、出口も見えないあらゆる現象やイメージの中に放り込まれるような体験。写真だとグルスキーやデマンドもすごく印象に残りましたが、「作った」の観点よりこちらを選びました。

やはりどうしても美術に接したはじめた頃が中心となりましたが、皆さんの「#わたしを作った展覧会」はどのような展覧会が挙げられるでしょうか。


これまでの展覧会や美術、また作品との出会いを振り返りつつ、「#わたしを作った展覧会」を考えるのも楽しいかもしれません。
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