くまモンと一緒に見る「モダンアート ニッポン!ウッドワン美術館名品選」

熊本県立美術館
「モダンアート ニッポン!ウッドワン美術館名品選」
2020/3/20~5/15 *開催延期。5/7より開館。



新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休館中の熊本県立美術館が、開催延期となった「モダンアート ニッポン!」展の一部の様子を動画で配信しています。

それが「おうちで美術館」で、熊本県立美術館や熊本城周辺の魅力をSNSなどで発信している熊本県立大学の学生チーム、「Artract(アートラクト)」(@artract16)のWEBサイトから視聴出来ました。



「Artract」(熊本県立大学津曲研究室 学生チーム)
https://artract16.wixsite.com/home

まず「熊本県立美術館展示紹介動画集」では、展示作品を解説を交えて紹介していて、橋本関雪の「片岡山のほとり」や上村松園の「舞支度」、それに川合玉堂の「冬嶺孤鹿」などを、引きとアップのアングルの映像で見られました。



出展中最大の藤田嗣治の「大地」では、学芸員の方が作品の横で手を挙げていて、サイズを体感的に知ることが出来ました。なお「大地」は、銀座聖書館のブラジルコーヒー陳列所を飾るために制作され、当初、横幅15メートルだったものの、後に依頼主の邸宅に移された際に切り取られたことから、現在は幅10メートルほどになっているそうです。



続く「モダンアートニッポン展 くまモン編」では、誰もが知る熊本県PRマスコットキャラクターのくまモンが登場し、会場内で学芸員の解説を聞きながら、下村観山や岸田劉生の作品を鑑賞していました。そのうち劉生では、チラシ表紙を飾った「毛糸肩掛せる麗子肖像」が引用されていて、麗子と同じモチーフの肩掛けをくまモンも着ていました。なかなか面白い演出ではないでしょうか。



おうちで美術館―ステイホームで楽しんでね―

それに「毛糸肩掛せる麗子肖像」では、「レイコでファッションショー」とし、自由に服を描ける塗り絵もPDFでダウンロード可能でした。さらに同館のコレクションであるルノワールの「胸に花を飾る少女」の塗り絵も公開されていて、今後も増えていくとのことでした。


この他、熊本県立美術館の公式Twitterアカウントでは、「学芸員のイッピン!」として、学芸員のおすすめの作品を画像をテキストで紹介していました。

ちなみにTwitter上で「#おうちで美術館」を検索すると、全国各地の休館中の美術館や博物館の様々なSNSでの取り組みが出てきます。それらを追いかけるのも楽しいかもしれません。

*5月6日追記

5月7日(木)からの開館が決まりました。当初会期の10日までを延長し、15日(金)まで開館します。また7日以降の休館日はありません。

「モダンアート ニッポン!ウッドワン美術館名品選」 熊本県立美術館@kumamoto_kenbi
会期:2020年3月20日(金・祝)~5月15日(金) *開催延期。5月7日より開館し、当初会期(10日まで)を延長して、15日(金)まで開館。
休館:月曜日(月曜祝日の場合は開館し、翌日休館)。5月7日以降は会期終了まで無休。
時間:9:30~17:15
 *入館は閉館の30分前まで。
料金:一般1100(900)円、大学生800(600)円、高校生以下無料。
 *( )内は20名以上の団体料金。
場所:熊本市中央区二の丸2
交通:市電「熊本城・市役所前」または「花畑町」下車、徒歩15分。熊本駅より熊本城周遊バス「しろめぐりん」にて「熊本城・二の丸駐車場」下車、徒歩3分。
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