あたりはすっかりと暗くなっています。巡回していると、スタッフのTMCが一人になって足を引きづって一生懸命歩いていました。 聞くと・・・
「TITが、つらくて ひと泣きしていたのですが、突然走り出し・・ついて行けなかった。ちょっと先にいます」とのこと。
車を走らせると・・いました!! 走ってました。
「とまって!」と言っても どうも泣いているようでとまりません。先に車を停めて、抱きとめるようにとめました。
「どうしたの?」
「友達がさきに行って おいてかれちゃった。どこにいるの? TMCが遅くて」
と泣いてます・・
「先に行っている人は、ずっと先だし、後ろの人もずっと後ろだよ・・。TMCと歩いて・・」
「どうする? やめる? そんなにつらいんだったらやめていいんだよ」
「嫌だ・・。海に行きたい・・・、家に帰りたい、みんなのところへいきたい・・・、足が痛い・・・、おこられるかもしれない・・・、ここを動かない・・・」
たいへんすぎて・・・どうしていいのか、わからないのです・・・
いっしょに座って 落ち着くのを待ちました・・・
「どうする?」
自分で決めるのを待ちます・・
しばらくして、決めました。
「車に 乗る・・・」
車に乗って ちょっとすると・・ホッとしたようでした。
よくやった!! よく頑張った!! そして、自分で決めた!!
もう50mで、38Km地点でした。