流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

TVアニメ『平家物語』に関する所感 を語る

2021-09-03 19:32:29 | ■アニメレビューとか

第一報をTwitterで見かけたとき仰天した方も多いかと思います。
私もその1人です。

山田尚子さんが京アニではなくサイエンスSARUで新作を、しかも平家物語という古典を高野文子キャラデ原案(これだけでビッグニュース)でやると。しかも9月からFODで先行配信が始まると。

多くの方が京アニで新作を作ってくれるだろうと期待する中で、京アニに山田尚子がいないということを知るのは正直ショックを隠しきれません。

しかし山田さんがアニメーション制作に関わっているのか今の京アニの活動の中からは見えていなかったため、もしかしたら辞めてしまわれたのではないか、と考えたりもしていました。それほどショックな事件でしたし、京アニの山田尚子に期待する声が上がるのも、絶望的な状況に一縷の望みを託すような希望があったはずです。それを否定することはできません。私もそんなことばかりを考えておりました。

今回の報を見て、正直京アニから新作が出なかったことのショックより、まだ山田さんがアニメーション制作を続けられていることを知れたことに何より安堵させられました。新作が見れない辛さ、絶望感はこの2年で、いや今も味わっている最中ですが、痛いほど味わったので、望みが繋がったというこの安堵感に勝るものはありません。

また新作が『リズと青い鳥』を彷彿とさせられるようなカット群で非常に期待感が高まっています。何よりグッときたのが冒頭の花が咲いてポトリと落ちていく一連。



花が咲くも首元から落ちるという、命を落とすようなイメージを淡々と描く画の魅力、また花が卵が割れたかのように黄身と白身を描いているようにも映る。そして過去山田さんが演出されたヴァイオレット・エヴァーガーデン 5話のような、花が舞うことで漫符の代わりにするようなお茶目さがこのような鮮やかなイメージと変化したようで、ここに演出家山田尚子の変容を感じずにはいられませんでした。今までが美少女が出てくる作品を多く制作してきた山田さんがどのような作品を見せてくださるのか、非常に楽しみです。

また前日に自分がこのようなTweetをしていました。

『たまこまーけっと』12話の娘と父の描き方の対比をメダルと生き様で対比していたことをふと思い出してのことでしたが、私が山田さんへ寄せる期待より、その生き様を追うことが山田作品を追うということではないかと山田作品から、そして自分自身のTweetから思えたので、ただただその姿を追いたいと、今はそう思っています。

さっそくFODに入会したので、配信日が待ち遠しいです。

コメントを投稿