見てますよー。
怪盗事件の話で画面からエビちゃんが消えていって、
振り払って食べようとしたらこのインパクト。
私、気になります!の怖さを感じさせてくれる感じ。
こうした腕のパース強調とか京都にしては珍しい感じで新鮮だったなぁ。
折木が回転して決めポーズは魔法少女の文法のように思えた。
特に足を揃えてナメるように見せていくところが。
伊原はひみつのアッコちゃんのコスプレしてるけど、
魔女っ子はむしろ折木がやっちゃってるっていう。
山田さんだけじゃなく内海さんもかーみたいな。
今回も手の芝居に意識が向く感じ。
特にナメで見せたり画面の下からINしたり中心に置いたりとか、
武本さん的な置き方をちょっと意識されているような感じ。
里志とか壁新聞部とか男どもはカメラ手前でのブレを印象づけるアクションが目立ってたかな。
あと前回はどちらかと言えば折木の方が影を強く落とすような格好だったのに、
今回は画面手前のナメで見せたキャラに影を落とすようなショットがあって目についた。
伊原と部長のやり取りとか。
女帝のときの里志と折木の対比の裏返し狙いなところもあるのかなと見てて思ったり。
私、確認してます!
女帝イリスの教えを反芻する千反田える。
この辺も手のディテールに目が行きますよね。
芝居を印象づけるためなのか、その確認するという手順にリアル感を出したいのか、
ちょっと狙いが読み取りにくい感じはありますがインパクトはありますよね。
日常でも内海回の手は目立っていたので、そういうことなのかなと。
色合いがどこか石立空間。
まあ先輩の話をメインでやったのが石立回だったのでリスペクト的な感じなんでしょうかね。
しかし制服を伸ばすとか、オカルトというかトンデモっていう感じが。
それが天然パワー、ピンク空間なのかなと思ったり。
京アニのスタッフコメ的に言うなら絶対可愛い男の子って感じで描いてるんだろうなと。
こんな髪型の男の髪が揺れたって!というワタクシの叫び。
里志が戦っているのは折木なので、
こういう噛ませ犬的なキャラがより里志を引き立てるのに必要なのでしょうが、
愛らしさは別に求めてないかなーみたいな。
伊原サイドがどちらかというとダーティーだしな、と。
遠垣内先輩もそうだけど、折木もアゴ触る芝居しててちょっと絵的にワンパターンな印象も。
奇術同好会の司会?の人が最初に廊下で振り返るところとかは、
腕の芝居でどういう動きをしたのかっていうのを印象づける感じで新鮮だったな。
漫研は女の戦い。
先輩が入ったところで急に演劇的な印象になるのが興味深いというか。
男装してるせいかもしれないけど、
赤い薔薇のような花を手に取るというところに含むところを感じてしまうのですよね。
それが部長の語るところのエピソードがどのようなものなのか、
というところの想像に繋がってくるというか。
ちょっとウテナっぽいというか。
壁新聞部って手書きしてるんだろか。
なんというかこの作品でスマホとか使われても異次元で使わてる印象、
同時代性っていうのをイマイチ感じられない作り方をしているように思うので、
この距離感についてはもう少し考えてみたい感じ。
古典部の意味するところがソレなんじゃないかなと初期の頃は思っていたんですが。
文字を手で書くというところが古典でもあるように思えるし、
古典を取り巻く雰囲気ってなんなのかなーという感じになるというか。
似たような構図を反復して最後のショットに繋げてる感。
このエピソードが夜の千反田から始まったので、
それを里志が反復しているのがまた印象深いですね。
古典部員がそれぞれ文化祭で違った繋がりを持ちながら、
古典部に帰属していく様子っていうのが気になる感じ。
伊原はそれだけに終わらなそうなのが引っかかる感じ、かな。
折木が千反田をよく観察しているっていうのと、
通販できるのかーとか言ってるのを見るとまた折木の変化みたいのが見て取れて、
文化最後のやり取りっていうのがどういう風景なのかまた気になるかな、と。
脚本:賀東招二
絵コンテ・演出:内海紘子
作画監督:門脇未来
内海さんは結構全体に気を配るような感じで見てたのかなーという感じ。
文化祭編に入ってみんな好き勝手やるのにギアが入りすぎてるためか、
武本さんのコンテの処理やってたからか、
氷菓でやっている要素っていうのがある程度でた回だったのかなぁと思えたり。
本来の作品のあり方に物語が戻ってきたからっていうのが正確な感じもしますが。
前回が男の体寄りな作風だっただけにあの感じを味わえなかったのは少し残念だったけど、
虚構の折木の姿だったり、手だったりでそういうのを補給できたかなぁと。
今後の内海、門脇回がまた楽しみです。
色々凄いんだか怖いんだかですね。
4人の変化がまたどういうものなのかまた気になりますね。
でも、最後は千反田は慣れないことをしたせいか、疲れていたり。
古典部の4人とも、いろいろと変化がありそうで、次回も楽しめそう。