晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

晴徨 大簾、奥山峠、大原(3) 8/5

2012-08-05 | 晴徨

2012.8.5(日)曇

 峠の呼び方は様々である。両方の麓で呼び方が違ったり、同じ峠名がいくつもあったりする。例えば大原に入る峠は各方面からいくつもあり、大原峠と呼ばれる峠はいくつもある。同様に奥山峠も過去には大簾峠と呼ばれていたのだろう。ところが府道が開通した後、国土地理院の地図にも掲載されている大簾峠が別に存在することから紛らわしさを無くするために奥山峠と呼ぶようにされたのでは無いだろうか。
 そのあたりのことを確かめるべく、中津戸の最奥の集落を訪れたが、なにしろ昼寝の時間帯なので訪問することをためらってしまった。
 中津戸の雰囲気は予想していたものと違い、明るくて建物も近代的で裕福な村の印象である。蛇ヶ谷との出合いまで2500mの道は自転車で下るとあっという間だが、徒歩の時代の生活は大変なものがあっただろう。積雪だって尋常のものではなかったろうと想像するが、行き止まりであった車道が大簾に開通したときは、この谷の人々の閉塞感を吹き飛ばすものがあっただろう。
 最奥の集落から少し下った道端にお地蔵さまが現れる。この峠道で初めての発見だ。よだれかけがしてあって大切に祀られているようだが、年代的に新しそうなお地蔵さまだった。P1020369_2
 
中津戸のお地蔵さま


 時間に余裕があるので蛇ヶ谷の最奥の家まで行ってみることにする。
 蛇ヶ谷に入ると祠や地蔵さまがあちこちにある。大原志(おばらざし)と呼ばれる大原神社参詣の道としては奥山峠よりはこちらの方がメジャーであったような気がする。P1020370

蛇ヶ谷入ってしばらくのお地蔵、こちらは旧そう。


 西谷との分岐は十字路になっており、府振興局の治山事業の案内看板が立っている。ここから奥三郡山までの地図があり谷名など詳しく書いてある。実はこの中に気になっていた谷名があった。ロクロ谷、イモリガ谷、大蛇ヶ谷などである。P1020371
P1020373  
案内看板と西谷出合いの四つ辻。地蔵さまも新旧たくさんござる。



 またこの西谷は和木峠を越えて綾部市和木町に出られるのだが、大原から由良川へは最短コースでもあり、和木と大原が歴史的にもつながりがあったようなので、この路は重要な道でもあろうかと思う。峠の両麓に自転車を置いて、峠の部分は徒歩で歩いて三年間綾部高校に通った大原の高校生がいたそうだ。オール自転車で質山峠を越えるより距離的にも時間的にも有利だったのだろうが、なんとも強者である。
 大原ではなにかと調べたいことがあったのだが、今回は下見程度に考え、再訪をすることにしてあとにする。質山峠、西原、上谷を通って帰宅する。

晴徨雨読 5日目 武生滞在
 暑さと疲労で動くのが嫌になって、初めて休養日とする。武生は旧い町で興味深いところだが、そういうものを見つける手だてができなくて、単に街中をうろついただけである。多分この日に初めてブログの書き込みをしたのだろう。今から思えば今庄で一泊していた方が面白かったかなと思う。

今日のじょん:晴れているときは朝の散歩は割愛して庭で遊ぶだけなんだが、なぜかカンカン照りの中で座り込んで固まってしまう。日陰に来なさいと言ったらのそのそ来るんだが、どうもこの仕草は理解ができない。P1020386
 
見て、このコントラスト。

コメント (2)
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