晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 黄金の日本史 8/13

2012-08-13 | 雨読

2012.8.13(月)曇、雨

 日曜日の讀賣新聞の楽しみは、本よみうり堂という紙面だ。新刊書の書評を掲載しているのだが、その書のジャンルにあった専門家が書いておられるのだが、実に興味深く、ものによってはその本を読まなくてもいいような素晴らしい書評もある。
 しかし本当に買って読んでみたいと思う本は数千円と高価で、手が出ない。やむなく切り取りをしておいて、やがて古書で安くなったらとか図書館で探してとかの方法となる。
 しかしよくしたもので、文庫新書というコーナーがあるのだ。3,4冊を紹介してあるのだがこれだと7,8百円で事足りる。ところが新書で買うとすれば本屋さんで中身を見ないと損だ。てなわけで図書館で検索してみると置いている図書館があるんだな。出版会社にしたら堪らないだろうなあと思いつつ借りることにする。
 
 「黄金の日本史」(加藤廣著)新潮新書2012年5月20日発行 借本(府立図書館)
P1020436
 


 Pyrite,愚かな金とは黄鉄鉱のことである。この本にぴったりと思うのだが、、。


 
人気の無い日本史の授業、教科書にもの申すとして、黄金(きん)を通して日本史を面白く、興味深く楽しめるように書かれたものである。金にからむ歴史的なエピソードが次々に出て来て大変面白い。「へーそうだったのか、なるほどそういうことか」と思わせる。
 加藤氏は小説家という肩書きだが、金融機関での経歴もあり、政治的経済的な分野からの提言でもある。
 現在の日本の政治情勢を見ていると随分程度の低いものだと誰しも思うところだが、日本の政治、特に外交の弱さ、間抜けさはなにも今始まったことではなく、遠く聖徳太子の時代からのようだ。特に徳川幕藩時代の300年は最悪であったというのはわたしの思うところである。その後の明治新政府も随分頼りない政治であったが、徳川時代の世界からの遅れというものを考えると致し方ない部分もあろうかと思う。
 しかしその後今日に至るまでろくでもない政治を続けながらも、度重なる神風に助けられてきた。そのことが余計日本人を駄目な国民にしてきたのだろう。
 まあこのへんのところが金や貨幣を巡る経済的な面から述べられているのだが、どうも愚痴ばかりで指針が示されていないように思われる。
 いずれにしても、借りて読んで良かった、買ってまで読むほどの本じゃないなあとわたしは思ったのだが、、、。

 今日のじょん:いよいよ動画を導入いたしやした。パオパオ奥さん、これがにしくりじょんだ。


 
YouTube: にしくりじょん

晴徨雨読 13日目飛騨古川~木曽福島
 最悪ベスト5のうち3日がここに固まっている。美女峠と言う美しい名前の峠に足を使わされ、塩沢温泉の食堂で昼食をとったとき、そこで泊まれば良かった。開田高原で宿が無く困ったが、そこで野営をすれば良かった。お盆の木曽福島で暗くなるまで彷徨って結局野宿をするハメになり、精神的にも肉体的にも疲労はピークとなった。日本アルプスを越える峠に対し余りにも安易な考えであった。
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最も大きな峠は長峰峠だったのだが、美女峠の急登が足にきた。 

コメント
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