晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

初真桑 8/15

2012-08-15 | 日記・エッセイ・コラム

2012.8.15(水)曇

 先日真桑瓜を戴いた、初真桑である。西瓜やメロンなど瓜類の糖度を上げることに血道を上げ、逆に真桑のようなあっさりした味が涼を誘う。もっとも今では冷房の効いた部屋で食べるので、涼をとる必要も無いし、糖度の高いものが好まれるのかも知れない。
 芭蕉は殊の外瓜が好きであったときく、近江屋玉志亭で催された真桑の句会はそんな芭蕉の好みを知り尽くした主の趣向かもしれない。

 初真桑 四にや断ン 輪に切ン
 
 我が家ではどうするかなと思ったら、輪に切ったのが出てきた。P1020433

 



 酒田の夏は暑い、わたしが滞在したのは九月八日から十日までだが、何とも暑い毎日だった。盛夏だといかばかりかと思う次第だが、芭蕉の句で涼をとるのも一興である。

 暑き日を 海に入たり 最上川Img_0559

 
最上川河口付近(2006.9.8)



 温海山や 吹うらかけて ゆふ涼
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温海の海岸(2006.9.2)


Img_0592
吹浦十六羅漢(2006.9.10)



 今日はお盆の墓参りをする。お墓で一句

 亡き父の 齢をこえて 盂蘭盆会   うとく

 寒~


【晴徨雨読】 15日目(2006.8.15)八千穂村閑人舎逗留
 スタートから半月、なんとも厳しい旅を続ける。この間雨は神通川沿いでの夕立のみ、自転車ツーリングの人に会ったのは一回だけ、北陸、信州と素晴らしいところを周りながら、楽しむことを知らず苦しいだけの半月であった。とにかく今日は休養に徹すること、涼しい白樺の高原でのんびり一日を過ごす。飯も酒も美味いぞ。ヘルメットが壊れて買い換える。15,400円也
Img_0268





【今日のじょん】:どうも元気が無いと思ったら、朝から草食ってる。どうも夕べの留守番花火がきいたみたいだ。P1020462神経細いんだからん。


後ろ姿も何となく心細い。

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招か猿客 8/14

2012-08-15 | 日記・エッセイ・コラム

2012.8.14(火)雨、曇

 朝も明けようかという時、寝ぼけた耳に妙な鳴き声が聞こえる、猿だ。半年以上聞いたことの無い、異様な鳴き声である。遂に来たか、ひょっとすればもう二度と来ないのかと根拠のない期待をしていたのだが、、。
 桜井さんとこも中尾さんとこも、もう来ないのかと思っていたら突然に来て被害に合っているそうだ。パジャマのまま雨の中に飛び出すとボスだかなんだかがボッボッボと威嚇している。雨の中を追うわけにもいかずパチンコで防戦する。やっと逃げていったかなと思えば、隣家の栗の木にわんさかと群がっている。隣家が不在であること、雨の日には人が追ってこないことを知っているようだ。それでも栗はまだ未熟のようで諦めて山に帰っていった。ようやく眠れることとなったが、朝起こされたのはすこぶる気分が悪い。
 雨模様の間に先日切った桐の木の枝葉を燃やしてしまおうとドラム缶で燃やしていると、谷から蛇が顔を出している。おやっとよく見ると、これはマムシだ。しかも一昨年同じ場所で見つけて取り逃がしたことがあった。同じ蛇の類なんだが、マムシと普通の蛇に対してはこうも対応が違うのだろう。マムシだと妙な憎しみがわいて、瞬間に無惨に殺してしまうのだ。たまたま身近にスコップがあったので一気に叩き殺してしまった。と思ったら、まだ息の根があったので燃えさかる焚き火の中に放り込んで遂に黒焼きとなってしまった。普通の蛇に対してこのような残酷なことは絶対にできない、マムシに対するこの感情は一体何なのだろう。P1020437_2
 P1020438

刺激がきついので蛇力の無い人はアップにしないこと。


 思えば今日はお盆である。子供の時は殺生をしたらあかんでと言われ、魚捕りにも行かなかった。それなのに罪な気にもならないのが不思議だ。マムシだって人を襲うわけでもないのに、ただ毒があるというだけでかくも嫌われるのだろうか。南無阿弥陀仏、合掌。

 夜は町内会の納涼祭があり、コーヒーやかき氷の店を出す。本格的な花火大会もあって、上林の夏は真っ盛りである。
P1020444 P1020457_2
今年からかき氷始める。たまや~。




 晴徨雨読 14日目(2006.8.14) 木曽福島~八千穂村閑人舎

 旅の苦しさワースト5、いやワースト10の3日目である。作日の疲労困憊が、野宿のために一向に回復せず、疲労と睡眠不足で権兵衛峠、杖突峠、麦草峠とアルプスのでかい峠を越そうというのだから無謀である。Img_0249

権兵衛峠の下りは長くて直線的、70Km/hの最高記録。


遂に杖突峠の途中で足が廻らなくなって、徒歩で峠を越える。筋肉的な疲労というのはこの日がピーク、ところが神風が吹いて助けられるのだ。自転車を作ってもらったキャファの辻本さんが八ヶ岳で合宿をしていたのだ。茅野まで迎えに来てなんて頼んで、麦草峠は車で越える。文明の利器、自動車がこれほど素晴らしいものだと思ったのは初めてだった。

今日のじょん:おとーもおかーも居なくて、花火の音したんだからさすがにビビっていたみたい。ゴミ箱出してたんだって。

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