ばあやの のんび~り日記  

還暦をむかえてからパソコンの勉強を始めて
傘寿も越えてしまいました。
いつまでパソコンできるやら・・・

むかし、むか~し あるところに

2009年05月17日 | 童話

 九重の旅 ~      ホテルのロビーにかけてあった ほのぼの おじぞうさん

 おまけつきのデートのゆくえは?

 むか~し、むか~し
あるとろに 美人で、おとなしいマツ子さんと 
        その甥っ子の大郎さんがいましたとさ

マツ子さんは あるところの男性とお付き合い中じやったそうな
いつものように、 デートの時には なぜか、甥っ子の大郎さんの手をひいて
出かけるんだと・・・

おとなしい大郎さんは いわれるままに、 だまぁ~って いつもピッタリくっついて
行ったそうな  

 雪の降る寒い日、花が咲き乱れるポカポカの春の日も、
  カンカンと陽が照る暑い夏の日にも、そして冷たい雨や雪が降る日も  
    わら草履をはいて スタスタとついていったそうじゃ~

それから、しばらくして お付き合いは 終わりになったんじゃ・・・

さぁて、いったい これはどうしたことやろうかい?

その後は かわいそうに マツ子さんは、それから ず~っと ず~っと 一人で暮らしたそうな・・・ 
弟の嫁との辛い百姓仕事も、だまってこなし ひとときの休み時間に、腰をのばして、汗をぬぐいながら
日の暮れるまではたらいて・・・

そして腰が曲がるまで 働きどうし 、 せめて夜のお風呂で やすらぎをもらいながら
ある日の夜に ひとり静かに、 
天に のぼって お星さまになったそうじゃ・・・
     
       ひとやすみ~

それから、65年余がすぎたころの話じゃ~
大人になった甥っ子の大郎さんが ポツリと いったとさ
「あん時に おれが ボサ~ッ と しとったから・・・」

おやおや 外野席から お声がかかった
   いいけど  少しは 遠慮するもんじゃなかったろうかい?

                 また、後日に・・・お目にかかりましょう。

コメント (4)
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