硬いブロック塀にも細い脚のつめで命がけ
寝苦しい夏の夜があけると、すぐに耳にはいる蝉の声。
7年もかかってようやく誕生し、わずか1週間で失ってしまう命を惜しむかのように
せわしく蝉の声が聞こえる。
蝉の抜け穴をさがしてみた。
「へぇ~、こんなに産まれていたのか」
あちこちにぽつぽつと小さな穴が無数に散らばっていて、毎年のことながらビックリする。
いったい蝉の抜け穴の深さは、どれくらいあるのだろうか。
7年もの長い間こもる穴だから、さぞや深いだろうな。
ふと思いついて、物差しをいれぞくぞくしながら測ってみた。
結果は直径は1.5~2センチ、深さはだいたい6.5~7センチぐらいまで。
どの穴を測ってみても、やはりおなじぐらいだった。