きゅうりの初物、トゲがチカチカして痛いけど
採れたての味は格別!!
国道からはずれた静かな田園地帯の一角に終の棲家を建ててから、
指折り数えてみたら30数年すぎた。
南側には広い空き地があり、草がしげっていたが
地主さんの好意で、「草取り兼ねて、畑に使わんですか・・・」
じいやは子供のころに、母親の実家が大きな農家だったので
学校から帰るとすぐに手伝いをさせられたと。
見慣れ聞きなれで、退職後のじいやは畑仕事が楽しみになった。
約200坪ほどを手作業でコツコツ耕すのは大変だが、
あとで近所のSさんが参加して、5分の1ぐらいをひきうけてもらった。
残りをぼちぼちと耕すのを続けて、はや20年余にもなろうか。
ところが最近になり、「畑作りを減らそうと思うとる」と。
今までかなり手入れをして借地でも愛着あるが、今年の秋の収穫がおわったら、50坪ぐらいに減らすという。
「そげ~ん、無理せんでもよかろ?」といつもの私の口癖だったが
ようやくその気になったらしい。
時々、鍬をおいて腰をトントンしている姿を見て気になっていた。
「じゃがいもは、もう全部掘ってしもうたよ」
二人分残して、ほとんどをよそ様に配達したので
車庫がきれいにかたついている。
毎朝、午前5時すぎにはもう畑にチラチラ動く影は、 じいやだ。
朝から唐芋苗の手入れや、トマトのわき目の挿し芽で忙しいらしい。
夕方は近くの農業用の水路から バケツをロープで釣りながら
水を汲み、ほこりだした唐芋やトマトに水やりが忙しかったが
梅雨入りしてからは少しは楽になったようだ。
「あ~今日も元気で やっとらす・・・」
私は窓からながめ、 思うことは
来年もこうしてできるだろうか・・・
ミニトマト、まだ青いが元気です