つわぶきの花、一輪だけ・・・
呼吸器科の主治医がこの4月から代わりました。
発病以来20余年、4人目の先生です。
「久しぶりに、CT 検査やってみましょうね」
ところが3年目ぶりのCT検査で、意外なことを知ることになりました。
画面を見ての説明で、
先生は「杏子さん、今までの病気は(非定形抗酸菌症)は安定していますけどね・・・」
言葉を選びながら、先生は「ここに怪しいのが・・・」
指差された部分には、右肺の下の方に一点から雲の巣のような
放射線状の影がみえました。
「言いたくはないのですが、これは肺がんのようですね」
「え? ・・・」
うそ!・・・うそでしょ。
口にはにはだしませんでしたが、他人事のような気持ちで聞いていました。
「ご家族に詳しく説明いたしますから・・・ご都合の良い日にね」
そして家族への説明の日をむかえました。まもなく86歳のじいや、次女、そして孫も駆けつけてくれました。
「肺がんの疑いですが、内視鏡検査、PET検査等々詳しい検査を行いますから2週間程度の検査入院ですね」
「その後のことは、 まだこれからですが・・・」
あ~、それなりになってきたか・・・覚悟しなければなりません。
「がんでは、ないかもしれませんからね」先生はいわれましたが・・・
11月6日、入院に決まりました。
後はもう流れに身を任せて・・・
再び皆様に、元気でお会いできますように・・・
ホトトギスの花が咲きました
泣いて・・・・・・ (正岡子規)