人形町や茅場町、日本橋界隈の店はかなり行き尽くしたので、日本橋からひと駅乗って門前仲町に遠征することにした。門前仲町で特に有名なのが魚三酒場だが、4時開店から満席ではなかなか行くことができない。他に沿露目(ぞろめ)にもたまに行ったが、最近はなかなか予約が取れない。そこで新たな店探し、ようやく1軒見つけて、先輩のNさんを誘い、お邪魔した。
店の名前は『あらばしり』、富岡八幡宮寄りの出口から3分ほど、店内はいるとすぐカウンター、奥には中二階席がある面白い設えで他に亀戸店、系列の沖縄料理の店もある。
暑くはなかなかならないが、やはり生ビールで完敗。ハートランドは爽やかで美味い。突き出しはパパイヤのキンピラ。
まずは『ポテトサラダの酒盗掛け』、このわずかな酒盗が酒のつまみに変えてくれる。ここで早くも日本酒、夏酒特集みたいなので『酔夏』(東力士・栃木県)のスイカのラベルから。やや甘酸っぱい爽やかな味わい。
『出汁巻、カニあん掛け』は出汁がよく効いた優しい味付け。『ししゃものアーリオオーリオ』、普段のししゃもと違い、こいつは刺激的な味。これには『山本 ドキドキ』(秋田県)、しっかりした酒はツマミに負けない旨さである。
そして『島らっきょの天ぷら』、食感はらっきょではなく、ホクホク。しかし、味はやっぱりらっきょの味がしっかり、珍味。
ここで『牛すじの煮込み』、肉もたっぷりでボリューミー、やや甘めの優しい味付け、最後につゆに小さなおにぎりを入れて雑炊のようにして食べる。
酒は『あら玉』(山形県)、キレの良い辛口ながら結構深みもある。『鯵のなめろう』を合わせる。
夏に行く北海道旅行の話をしたのですかさず國稀(北海道)を注文、増毛産のこの酒はしっかりとした辛口で『もずくの天ぷら』という沖縄料理に合わせたが、ぴったり。
最後に北海道ならばと『トウモロコシの素揚げ』、この甘さには痺れました。メニューも酒も種類が豊富で1回では感想を述べ尽くせないお店。でも頂いた料理は酒との相性もよくおススメの店でした。
ただ、特に早い時間は満員なので予約は忘れないように。ご馳走さまでした。
あらばしり門前仲町店
江東区富岡1ー1ー10
0358758633