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以前から行きたかった『すみだ北斎美術館』のチケットが当たり、酷暑の中見に行く。場所は総武線両国駅から7分ほど、亀沢通りを行けばすぐにわかるのだが、建物の入口がわかりにくい。
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現在は『スミソニアン協会フリーア美術館の北斎展』という企画展と常設展示を開催中。この企画展は一風変わっている。
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通常ならば展示物、この場合は北斎の版画を借りて来て展示するのだが、フーリア美術館は収蔵品が門外不出のため、高感度のカメラなどの技法で写し取り、キヤノンのプリント技術を生かした再現を行い展示してある。
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玉川六景図、雷神図、漁猟問答図、年始回りの遊女図、蟹尽し図などが出品されている。玉川六景図は各地の玉川の図を出していて、2艘1組となり構図が面白いだけでなく、調布や野田玉川など知った場所が舞台になるだけで興味を惹く。
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もう一つ面白いと思ったのが『蟹尽し図』、大小色々な種類の蟹を一堂に会した作品だが、その線密さに驚くとともに遊び心にも感心した。
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常設展示は写真を撮ることが許されたものもあるが、若い時から年を取り、さらに老人となっていく間の作風の変化、描く対象の変化などを知ることができる。もちろん、北斎といえば富嶽三十六景が有名だが、北斎漫画の凄さを見せつけられた展示会である。
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時間をかければかけるほど丁寧に見ることができる勉強をすることができる美術館であった。