R1夏旅行、その5。石狩新港を越えて広い一般道を走ってきたが、銭函ICから札樽自動車道、さらに後志道で余市ICまでは久々の高速道路。余市のニッカの工場の前を通り、ようやく積丹半島に向かう道に入る。40年ほど前にバスで通った時はもっと狭い道でグネグネと曲がりながら走った記憶があるが、完全2車線のトンネルを使った道に改良されている。
まずは積丹岬を目指す。途中、美国漁港あたりからは積丹ブルーと言われる美しい海を見ることができる。
入舸の集落に入り、岬に行く道をかなり登って行くと大きく開ける。駐車場に車を止めて案内板を見ると左に小さなトンネル、右側には灯台に続く道とある。まずはトンネルに入るが人がすれ違うのにやっとの幅、150mほど行くと急に開け、眼下に青い海と狭い砂浜が見える。これが日本の渚百選に選ばれた島武意海岸である。
左右には大きな切り立った黒い岩が見え、観光客はつづれ折の坂道を下りていく。所々に野花が咲き乱れ、とにかく美しい。ただ、その高さは半端なく、途中まで降りて引き返す。海パンを履いて透明度の高い海に潜る人も多く、羨ましい限り。
トンネルを引き返して今度は坂道を登り、灯台を目指す。しかし、距離はそれほどないがずっと上り坂のためか、人は殆ど来ない。10分ほど歩くと白に赤いシマの灯台の姿が見えてくる。この岬は出岬と呼ばれていて、灯台の先は殆ど高い木もなく、遠くまで見通しが効く。しかし、熊出没中の看板でやむなく引き返した。
時間は3時になったが、これだけの好天が続く保障もないと神威岬まで車を進める。駐車場に車を止めるとこちらは一本道。
まずはしばらく登るがすると女人禁制の門、かつては女性はここから先には行けなかった。門をくぐると岬の全貌や先にある灯台の姿がはっきり見える。ちょうど尾根に道がつけられていて、ところどころが金属製の橋となっているがそれほどアップダウンがなく、先端まで20分で到着。
途中、緑に覆われた岬と積丹ブルーのコントラストは素晴らしい以外に言葉がない。アイヌ語で神が住む岬という意味のこの岬、この絶景は是非とも行くべきと私は思っている。
黒白に塗色された灯台の先が突端となっていて神居岩が並んでいる。現在では無人の灯台であるが、2次元バーコードがあり、これを写すとちゃんと灯台カードもゲットできるのでお忘れなく。(2日目の走行距離は204km)