
11月は週末が忙しかったり、天気が悪かったりして恒例の山梨県勝沼のワイナリー巡りも中々行くことが出来ず、後半に。気がつくともう最後の週ということで雨の予報も物ともせずに中央本線勝沼ぶどう郷駅を目指す。(写メはその前週に駅から見た北アルプスの風景)

吉祥寺駅から勝沼ぶどう郷駅まで途中高尾駅で乗換をして90kmを各駅停車で2時間、ようやく10時前に到着。タクシーでメルシャンの工場に到着したのは10時5分、これは10時半スタートのワイナリー見学に間に合わせるためである。


さすがにメルシャン、立派なビジターセンターがあるが、ここで1000円を支払い1時間のスタンダードコースに参加。集まったのはご夫婦2人、おじさん4人と我々2人、計10名。まずは地下の部屋に降りて勝沼のワイン作りの歴史や葡萄畑の1年をビデオで学ぶ。


そして隣の部屋に行くとワイン樽の保管庫。しかし、部屋に入ってもウイスキー工場のようにワインの香りはせず、樽の木の香りばかり。白ワインはステンレス製のタンクで作る方が多く、赤ワインは樽が多いとか、樽はフランス製が多く、アメリカ製もあるとか知識を仕入れる。その中で白葡萄の皮も種も入れて作るオレンジワインの存在を初めて知る。

次に外に出て葡萄畑を歩くが、葡萄棚は湿度が高い日本に合わせて実が黴びたり、腐らないように作り出されたことを知る。


しかし、ここではやはりヨーロッパのような垣根作りの方が根から実までの距離が短い分だけ糖度の高い葡萄が収穫できるため、カベルネソービニオン、カベルネブラン、シラーなどの畑を垣根作りにすることをここ20年くらい取り組んでいる。そこで大切なのは冬の剪定であり、どの枝を残すのかを考えなくてはならないらしい。

次はお楽しみの試飲。白(シャトーメルシャン萌黄)、ロゼ(シャトーメルシャンももいろ)、赤ワイン(シャトーメルシャン藍茜)のグラスが白い紙に乗せられている。講師からワインの楽しみ方、つまり目で見て、匂いを嗅いで、味わう方法を教えてもらう。いずれも若いワインだが、何の香り、何の味が残るかをじっくり楽しみながら飲むのは本当に久しぶり。


隣のラウンジで軽くつまみながら試飲することができる。このワイナリーでしか飲めないワイン(大森ケルナー、城の平ロゼ、岩出マスカットベリーA)と桔梗が丘メルローを試飲サイズで注文。ツマミはオードブル4品とソーセージ、あまり食べずに試飲してきたので腹に入れながら飲むワインは一層美味かった。


外は雨がまた激しくなったので次のワイナリーに行く前に雨宿りも兼ねてお隣のワイン資料館も見学。石倉や葡萄圧縮機など昔ながらの器具や古いメルシャンのボトルなどが展示されていて中々興味深かった。(以下、次回)
