hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

東新宿周辺の坂道①

2019-12-24 05:00:00 | 坂道


『東京の坂、日本の坂』その119。今回は都営地下鉄大江戸線東新宿駅で降りて周辺の坂道を歩く。東新宿駅はあまり馴染みがない駅かもしれないが、都営地下鉄大江戸線に加え東京メトロ副都心線も通る便利な駅で降りると大きな再開発ビルの1階に出る。ここから階段を上り、抜弁天通りに出る。


次の道を右に曲がり、細い道を左折すると先に階段の上にある神社が見えてくる。これが西向天神社、本殿の手前にある銀杏が美しく黄葉している。


正面左側にある階段坂が『山吹坂』、その由来は神社に隣り合う大聖院の境内(今は駐車場)にある紅皿という女性に因んだもの。




太田道灌がこの地を訪れた際に雨に降られ、蓑を所望したところ、紅皿が扇に八重咲きの山吹の花を乗せて差し出したところ、意味がわからず怒った。しかし、この話を別の人にしたところ、『七重八重、花はさけども山吹のみの一つだになきぞ悲しき』ていう古歌になぞらえ、蓑がないことを伝えたと教えられる。






道灌は自らの知識の無さに恥じて、歌道に励んだという故事から坂の名前につけられたものである。




また、その先に階段坂があるが、こちらは『不動坂』、階段の一番下の石に名前が彫られていて微かに字を確認することができた。




神社を後に抜弁天通りの下を潜り、右に曲がると緩い坂道になっているが、これが『久右衛門坂』。家康江戸入府以前から大久保に居住していた島田久右衛門が新たに開いた坂道であったためついた名前である。




久右衛門坂を下まで降りて、並行する一本奥の坂道が『梯坂(はしごさか)』。由来はその名前の通り、梯子のような急な階段の坂道のため付けられた名前である。




行った時には真ん中あたりの家の植木を切っていたが、足場が安定せず、かなり大変そうであった。(以下、次回)