hokutoのきまぐれ散歩

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『初夢』を巡る諸説

2021-01-06 05:00:00 | 日記
新年らしく縁起の良い話。よく『初夢』というが、初夢とは新年最初に見る夢のことと思われがち。しかし、江戸時代には『大晦日→元旦』『元旦→二日』『二日→三日』という3つの説が現れた。現代では一般的には『元旦→二日』の説を取るものが多いが、これは大晦日→元旦は眠らない習慣があったことによるようである。



ちなみに『二日→三日』の説は多くの新年の行事が二日に行われるため、初夢も二日となったためと思われる。

では良い初夢を見るためにはと先人たちが考えたのは七福神の乗っている宝船の絵に『長き夜の遠の眠りに皆目覚め波乗り船の音の良きかな』という歌を書いた物を枕の下に置いて眠るといいと言われている。この和歌はよくできていて回文となっているのである。

また、どんな夢がいいのかに関しては『一富士二鷹三茄子』と言われるが、一富士二鷹くらいまでは分かるがなぜ3番目に茄子が出てくるのであろうか。これには色々な解釈があるが、江戸時代に最も古い富士講組織である駒込富士神社の近くに鷹匠屋敷があり、名産が駒込茄子であったから縁起物を3つ繋げて『駒込は一富士二鷹三茄子』という川柳が読まれたからというのが有力説である。

また、四以降は『四扇、五煙草、六座頭』と続くが、こちらは諸説ある。先程の川柳が由来とすると後付けとも考えられる。今年はもう終わってしまっているが、こんな雑学も来年の初夢まで覚えておきたいものである。
それでは駒込富士神社にお参りに行くこととしたい。(以下、次回)


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