hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

寿限無〜人形町ランチグルメ

2024-02-10 05:00:00 | グルメ
今年の冬はおかしい。暖かい日は最高気温15℃くらいになるが、急に最高気温6℃と極端な日々が続く。寒い日のランチはやはり身体の中から温めるのが1番早い。そんな時にはやはり『カレーそば』か『担々麺』につい足が向いてしまう。

今日お邪魔したのは担々麺では私のお気に入りの店『寿限無(じゅげむ)』である。開店は2017年10月、それ以来かれこれ6年以上通っている。

担々麺以外にも酸辣湯麺、ラーメン、汁なし担々麺などもあるが、殆どの人は担々麺を注文する。デフォルト以外にチャーシュー、蒸し鶏、パーコーなどの担々麺があるが、私はいつもパーコーをお願いする。麺は普通、固め、バリカタ。また辛さは普通、中辛、大辛、激辛とあるが、麺は普通、辛さは大辛と決めている。

愛想のいいおばちゃんは開店当時から変わらない。たまに餃子1つ、味玉半分なんかをサービスしてくれることも。また、ランチはライスサービスがあり、半ライスをお願いしている。

今日はお客さんが少ないこともあり、すぐに私の担々麺は到着。まずは麺に胡椒を振り、半ライスに沢庵を添えてから食べ始める。

まずは麺からいただくが、担々麺では珍しい細麺の縮れ麺だが、個人的に細麺好きの私には嬉しい。スープがよく絡んでくる。

パーコーは必ず揚げたてでカリカリ、脂身が溶けかけて、いい味が出る。細く切ってあり、一切れ摘んでライスと共に食べるのも好きな食べ方。パーコー担々麺でもちゃんとほろほろになるまで煮たチャーシューは入っていてこちらもスパイシー。

スープは私が食べて美味しいと感じるギリギリの辛さ、ズルズル啜ると咳き込むリスクもある。激辛に挑戦はしたいが、中々勇気がない。この店のパーコー担々麺は2018年は1080円だったが、今も1150円とその間消費税が2%上がったことを考えれば殆ど変わらない努力も嬉しい。

食べると腹の中からホカホカ、冬には食べにきたくなる、夏は汗をかきつつも来てしまうお店である。ご馳走さまでした。従業員は2月上旬まで中国へお里帰り、気おつけて春節の中国にお帰りください。



寿限無
中央区日本橋堀留町1ー18ー15
0366612176

末廣神社〜久しぶりの日本橋七福神⑦

2024-02-09 05:00:00 | 日記
『日本橋七福神を巡る』⑦、7社目は末廣神社、笠間稲荷神社東京別社からは人形町駅方向に向かい、一本左側の道沿いにある。間口の狭い本社はまさにビルの谷間でこの場所だけ昔の町が残されている。

末廣神社は1596年には鎮座していたという記録がある。江戸時代初期のこの周辺は沼地でこれを庄司甚右衛門らが幕府の許可を得て開拓、江戸町1、2丁目、京町1、2丁目と定めた。そして江戸で初めての遊郭『葭原(吉原)』と呼び、本社を鎮守とした。

しかし、1656年に明暦の大火で焼失、今の浅草に遊郭は移転した。街の繁栄はその後も変わらず、難波町・住吉町・高砂町・新和泉町の氏神として信仰された。今の社殿は1947年に再建されたものである。

末廣神社が近づくと周辺にたくさんの人がいて参道から外れた横まで人が並んでいる。ランチの時によく近くを通っても誰もいないはずなのにと警備員に聞くと、直前にテレビで紹介されたらしい。



やむなく列の後ろにつき、お参りをする。また、社殿に祀られている毘沙門天像は寅の日には開帳されるとのことであった。


御朱印は神社のものと毘沙門天のものの2種類があり、頂く。参拝に並んでいると境内には『養母世稲荷』が祀られている。これは旧高砂町にいた徳の高い女性を祀ったものである。

彼女は助産婦をしながら、働く女性のために子供を預かり、親から見捨てられた孤児の面倒をみるなど多数の女子供を助け続けた。この女性が亡くなった後に人々が稲荷社を建て、今も子供と女性の守り神として信仰されている。

さらにその奥には赤字で石に彫られた『は組』の石碑がある。これは多くの火消しがいた火消し屋敷(現代の消防署的なもの)が浜町にあり、火事の多かった江戸では彼らへの信仰が篤かったと思われる。

小さなお社ではあるが、街の人から強い信仰を集める神社、徳の高い人たちも崇められているのである。

七福神もあと残すところ1社、水天宮です。

さくら草〜人形町ランチグルメ

2024-02-08 05:00:00 | グルメ
甘酒横丁から伸びる道には明治創業の店が多くある。洋食の『小春軒』『来福亭』、新店を建築中の『玉ひで』などである。


一方で新陳代謝が激しい部分もあり、今日お邪魔した『さくら草』も2021年5月開店と新しい。



このお店は開業当時よりランチの値段がやや下がったような気がする。ランチメニューが3種類で『中落ち丼+豚汁』『日替わりの焼き魚+豚汁』『日替わりメニュー+豚汁』でいずれも1000円。訪れた日は日替わり焼き魚が秋刀魚の開き、日替わりメニューがカキフライであった。(小鉢2つ、ご飯がセット)

店に入ると先客は2組3人、カウンターに座るとすぐにお茶とおしぼり。持って来てくれる。
メニューは少ないので注文は簡単、私はカキフライをお願いした。直前に隣の二人連れが『秋刀魚』を注文すると目の前でロースターで焼かれている秋刀魚を皿に乗せる。カウンターの中の別の人がご飯をよそい、小鉢を出し、豚汁を付ける。これをお客さんに提供する。注文してから約1分、もちろん秋刀魚も焼きたてである。私のカキフライもフライ以外は同じ、奥から揚げたてのカキフライを持ってきて完成、こちらが私のところにくる。こちらも注文してから3分程度、とにかく早くて待たせない。

まずは大ぶりのお椀で提供された豚汁、厚めに切った大根がほろほろ、よく出汁が染みている。他にごぼう、こんにゃく、ネギ、タマネギ、ニンジン、里芋、豚肉など8種も具材が入っていて美味い。

カキフライもカラッと揚がっていて大変ジューシー。やや小ぶりだが、4個入っていてこれにソースを掛けて頂くが火の通りも良く、なかなかのもの。

小鉢はこんにゃくの煮物と白和え、いずれもいい味に仕上がっていて箸休めにちょうど良い。

この辺りから来店客が急に増えて忙しそうだったがメニューを絞っているだけに提供もはやく、忙しい人にはピッタリ。帰る際に気づいたのだが、イタリアのドルチェの店の提携していてジェラートを提供している。

焼き魚の種類やメイン料理の種類も日替わりのため、毎日来ても飽きないというのが、店長さんの自慢のようである、ご馳走様でした。



お食事処 さくら草
中央区日本橋人形町1ー16ー5
0356410888


都営浅草線スタンプラリー②・五反田駅〜新橋駅

2024-02-07 05:00:00 | 鉄道
『鉄道シリーズ』その224。都営浅草線スタンプラリー②、今回は五反田駅からスタート。五反田駅のスタンプは『ネムの木の庭、五反田公園』。

五反田駅を降りて5分ほど坂道を上がっていくと池田山という地区に出る。ここにはかつて美智子皇太后のご実家である正田邸があった跡地が寄贈された公園。



その名前は美智子様が高校生時代に作られた詩『ねむの木の子守唄』に由来する。

高輪台駅は『明治学院大学白金キャンパス』の図案が描かれている。白金キャンパスにはチャペル(1916年)、インブリー館(1889年)、記念館(1890年)といった歴史的建物がある。



泉岳寺駅は『泉岳寺の山門と山鹿流陣太鼓』、もちろん忠臣蔵で有名なシーンを再現してあるのである。


三田駅は都営浅草線と都営三田線の乗換えきであるが、それぞれにスタンプがある。(営団地下鉄は1駅1種類)ほぼ意匠は同じで『慶應義塾大学旧図書館、西郷隆盛・勝海舟の会見の地の石碑』だが、微妙に違うところが面白い。

大門駅は『芝大神宮、大門交差点のランプ』を図案化させたもの。写メは2016年に訪れた際に撮ったものである。

普通ならば芝増上寺なのかと思ったが、都営三田線芝公園駅のスタンプに『東京タワーと芝増上寺』が使われているため、このようになったのだろう。



新橋駅は『新橋駅、C11蒸気機関車』が描かれている。これは鉄道開業の際に作られた新橋停車場(汐留)と駅前に静態保存されているSLである。

ちなみにJRのスタンプには蒸気機関車、営団地下鉄のスタンプには『浜離宮と白鳥』が描かれていた。(以下、次回)






信州屋〜渋谷ランチグルメ

2024-02-06 05:00:00 | グルメ
午後から雪が降ると言われていたけど、思った以上にひどい雪。渋谷で乗換の際に飯でも食べようと立食いそばを探すも中々思い浮かばない。『しぶそば』は閉店してしまったし、などと考えていたが、ようやく一軒発見できた。

店の名前は『そば処 信州屋』、主に立食いたが、幾つか席もある。この店は食券ではなく、カウンター横でお金を払い、蕎麦ができるのを待つ方式。1番人気はかき揚げそば(490円)、私ももちろんかき揚げそばにした。すると『(できるのは)2番目ですね』と言われ、お冷やを汲むともうできていて木のお盆ごと渡された。さすがに立食いだけのことはある。



席に戻り、写メを撮り、七味を振って食べ始める。しかし、サクサクすぎるかき揚げはツユを吸って既に崩壊が始まっている。

この店のかき揚げは細かく切ったニンジン、ネギ、青のりで構成され、ふわっとというか、サクッとというか軽めに揚げてある。ぼてっとしたうどん粉の塊のようなかき揚げよりはかなりいいが、すぐに食べないと箸で掴みにくくなる。味の方は一口頂くと海苔の香りが鼻に抜け、美味いことは間違いないのだが。加えてワカメがたっぷり乗っているのも嬉しいところである。



蕎麦は信州更科御調整處とあるくらいで麺は白っぽく喉越しがいい細いタイプ。ツルツルと食べられ、他の立食いそばの茹で麺とは一線を画す美味さ。

ツユも東京にしてはやや薄め、甘めでいい。やむを得ず、レンゲでかき揚げを拾いながら蕎麦を頂く。寒さもあってこういうタイミングはやはりあったかい蕎麦が嬉しい。

もちろん暖かいうどん、担々麺でもいいのだが、コスパがこちらの方が一枚上手。満腹になりたいならばカツオのおにぎり(130円)を追加しても620円である。それにしても渋谷には立食い蕎麦が少ないなあ。ご馳走さまでした。
信州屋
渋谷区道玄坂2ー6ー4
0334619066

久我山歳時記㉞〜立春の久我山に春を探す

2024-02-05 05:00:00 | 日記
今年の立春は2月4日、節分はその前日の2月3日であった。ただ、実際の気候は立春になるや否や寒さが増して、2月4日午前中は都心部で風花が舞ったところもあり、2月5日〜6日の天気予報は雪も積もるというものではあるが。

立春は二十四節気のスタートである。冬至と春分の真ん中にあたり、季節上は春となる。また、『八十八夜』『二百十日、二百二十日』などの日にちを数えるのは全て立春を基準として数える。

また、立春は旧暦の元旦(1月1日)ではないかと思う人もいるが、必ずしも同じではなく(重なることもあるが)、年により旧暦の12月下旬だったり、1月の中旬だったりする。ちなみに昨年2023年は旧暦の1月14日、今年は旧暦の12月25日である。



雨上がりの久我山をうろうろとしてみるが、目につくのは梅の花。紅梅も白梅も見事にさいていて例年よりは満開に近づくのが早い気がする。早咲きの桜の花には少し驚いた。



さらに蝋梅も黄色の花を見事に付けていてこちらももうじき満開となるであろう。

他に花と言えば昨年から残っているサザンカやツバキはまだ花があるが、例年ならば花を落としている菊がまだけなげに花を付けているのには驚いた。



植え込みにはなぜか前の日に使われたであろう鬼の面、誰かが落としたものを拾ったのだろうか。

神田川の中にはつがいで泳ぐカルガモの姿。川の中には大きな真鯉と緋鯉、いつもながらの風景が見ることができた。



春に向けてということであればスイセンが花を付けかけていて美しい。日向のものはかなり花が咲いているが、線路沿いはまだこれからである。



また、歩道の横の狭いスペースからノゲシが生えていて蕾も膨らみかけている。その先にはタチツボスミレが咲く場所もある。

暦だけではなく、春の兆しをいくつか見つけることができた。

都営浅草線スタンプラリー① 西馬込駅〜戸越駅

2024-02-04 05:00:00 | 鉄道
『鉄道シリーズ』その223。都営浅草線スタンプラリー①。これまでもJR線(東京管内)、東京メトロはイベントで全駅スタンプを集めた。さらにさくらトラム(都電荒川線)や日暮里舎人ライナー(新交通システム)も一日乗車券で全ての駅に降りてスタンプを集めた。残されているのは都営地下鉄線の各駅、ここで3月までに都営地下鉄のスタンプを完集しようとスタートすることにした。

都営浅草線は1964年の東京オリンピックに合わせた開業を目指したが、建設時に事故が発生、オリンピックに間に合ったのは押上〜大門のみ。全線開通は1968年11月のことである。

東京では銀座線、丸の内線に次ぐ3番目の地下鉄であるが、ナンバーリングの際に東京湾を中心に時計回りに付けたため、都営浅草線が1番となっている。



最初に西馬込に向かう。西馬込駅は都営浅草線の終着駅ではあるが、ここから先の連絡線はない。地下連絡通路はあるが、どちらのホームが先発かを見ないと早い電車に乗れない。また、意外に地下深い駅で上りはエレベーターを3回乗り換えないと地上に出ない。

都営地下鉄のスタンプはスタンプ台のあるリアルな判子とバーチャルスタンプが併存、ただリアルがないケースもある。

また、バーチャルの方はQRコードを探すことになる。都営地下鉄のQRコードは駅事務室に貼ってあるためこれを探すが、浅草線はA線からB線に向かう通路すらないことがあるため(日本橋駅)注意を要する。西馬込駅は西口の地上に出たところにあるため、時間がかかった。



改札を出ると前には第二京浜、特に終着駅感のない駅であった。まあ、方南町駅同様に馬込車両検修所の関係でここまで延伸したわけであるが。



ここから、馬込駅、中延駅、戸越駅と一駅ずつ降りて駅事務室を探しながらスタンプを集めた。(以下、次回)

かつ嬉〜蔵前ランチグルメ(にくの日バンザイ)

2024-02-03 05:00:00 | グルメ
蔵前に出かけたタイミングでランチとなった。チェーン店を除くと元楽総本店をはじめとするラーメン屋はたくさんあるが他の飲食店が少ない町である。

その中で都営浅草線と都営大江戸線の出口の中間くらいに『浅草とんかつ かつ嬉』というお店を発見。この店はグルメサイトによると2022年5月に開業したばかりだが、店内は11時40分でほぼ満席。私はようやく端の方の2人席に座ることができた。

ベトナム出身と思われるフロア担当の女性がメニューとお冷を運んでくれる。メニューを見て『ロースカツとメンチのセット』をお願いしようとすると彼女は『今日はメンチボールサービス』と連呼する。私は意味がわからず『ロースカツランチカット』(930円)をお願いするが腑に落ちない。

すると店の中央に皿が置かれていてそこから他のお客さんがメンチボールを小皿に取って席に戻っている。

そうか、彼女はメンチカツ同様のメンチボールが食べ放題なのでメンチカツはやめた方がいいとアドバイスしてくれたのである。早速、メンチボールを3個頂き、席に戻る。
中には料理が来る前に盛んにメンチボールを食べる猛者もいるが、殆どのお客さんは2つくらい取ってくるくらいである。

店が混んでいるのかランチの提供まで8分くらいかかった。次々とお客さんがやって来るが、ついに2階も満席となり断る状態に。そのタイミングで私のランチが到着。



シンプルにロースカツと千切りキャベツ、漬物がわりに生姜の甘酢漬けが添えてある。味噌汁はしじみ、ご飯茶碗は思いの外小さい。

ソースは辛口と甘口があるが、私は甘口を選択。辛子も取って準備OK、5切れに切ってある真ん中あたりから頂く。思っていたより厚みがあり、脂が甘い。ご飯が進む。千切りキャベツには和風ドレッシングをかけて頂くが、切り方が上手いのかシャキシャキ。

別に頂いたメンチボールも周りがカリカリに揚っていて食感も味もいい。このランチはサービスのメンチボールを除いてもコスパが最高である。




早食いしようとは思っていないが、あっという間に完食。美味かった。店は元中華料理店らしく店の調度やインテリアが昔のまま、でも店も綺麗である。



会計を終えて外に出た際に『毎月9のつく日』という幟がはためいていた。メンチボールは9の付く日のサービスのようである。ご馳走さまでした。

かつ嬉
台東区蔵前3ー13ー14
05055892337

泉岳寺駅付近の坂道①

2024-02-02 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その197。今回の坂巡りは泉岳寺駅周辺にある坂道を巡りである。泉岳寺駅は都営浅草線と京急本線が乗り入れていて京急本線の終点、また都営浅草線は西馬込駅まで続く中間駅だが、都営浅草線は直接京急本線に乗入れるものも多く、終着駅のイメージは少ない。



駅を降りると泉岳寺に向かう坂とは反対側に高輪ゲートウェイ駅(山手線)が開業し、駅前に大きなビルが建設中、以前とは大きく風景が変わった。



その向かい側には稲荷神社があり、ビルの1階が入口、中二階が社務所、2階が本堂となっていてここから第一京浜を挟んだ反対側がよく見える。



階下に降りて泉岳寺方面に歩くと坂の上あたりに大きな石に『四十七士』と刻まれた大きな石がある。





さらに中門、忠臣蔵グッズを商う商店が3軒ほどある。さらに右手には大石内蔵助の像がある。



この銅像は有名な浪曲師桃中軒雲右衛門が寄進、大正10年に除幕された。内蔵助は連判状を手に東の方向を見ている。

本来ならば3つ目の門が山門、大きく泉岳寺と書かれた額が目を惹く。山門は1832年に再建されたもので2階には十六羅漢が安置されているとのことである。



本堂は太平洋戦争で焼失、1953年に再興されたもの。また、正面には『獅子吼』という額が飾らせている。ちなみに獅子吼とはお釈迦様の説法のことを指す。ただ、今回は寺を訪ねる訳ではないので四十七士の墓参りはせず、元に戻る。



中門を出て、右に曲がる細い道を歩き、2本目を右に曲がるとだんだん上り坂となって行く。この坂が(高輪の)『幽霊坂』である。初めは緩やかだが、急に勾配が激しくなり、また左右に曲がりながら続く。最後は22%という急な坂道となり、高輪幼稚園の前に出る。

高輪台から泉岳寺に抜ける道で今はマンションの中を通る道だが、以前は寂しい道で幽霊が出そうな場所だったのであろう。
少し歩くと少し広い通りに出る。右から左に下る坂道で左側には石垣が積まれているが、この坂道が『桂坂』である。名前の由来は蔓が蔓延っていたという説、かつらを被った僧が品川からの帰途にこの場所で亡くなったという説などがあるが、真実はわからない。



桂坂を少し下ると右手に『高輪館』という洋館が出て来る。高輪館は元東芝山口記念館と呼ばれていた洋館で大正15年に朝吹常吉の私邸としてヴォーリーズの設計により造られた。但し、中には入れず遠くから眺めるのみであった。



これを右に曲がると道は左に曲がり、急な下り坂となる。さらに道は乗用車は通過できないほど細くなる。この坂が『洞坂』、案内板によるとこの辺りの字の名前が洞村だったからである。



洞村の由来はこの辺りで昔法螺貝が出たという説、窪地だったからとする説などあるとのことである。(以下、次回)

(洞坂下から高輪館を見上げる)




㐂串(きぐし)〜人形町ランチグルメ

2024-02-01 05:00:00 | グルメ
久しぶりに人形町交差点にある『ハシゴ楼』にきてみた。昨年できたばかりの飲食店が立ち並ぶエリアとオフィスエリアで成り立つビルだが、だんだんランチをやる店が減ってきたような気もする。

今回は3階へ。以前にお邪魔した中華料理店とおにぎり屋産に挟まれている牛タンのお店。注文が入るたびに焼いている丁寧な仕事が売りのようだ。店の名前は『きぐし』という。



他の店同様にQRコードをスマホで読み取りこちらからオーダーするシステム。メニューを見ると牛タンが美味そうだが、値段がやや昼飯にはお高く、悩んだ末に『ハラミ丼』(1320円)をお願いする。



ガラス越しのカウンター内では私が注文したハラミをコンロの上で焼き始めるのが見える。頂いたお冷を飲みながら、焼けるのを待つ。

すると6人連れが来店、店に取ってありがたい話かと思いきや、フロアの女性が多少お時間を頂きますが、大丈夫ですか、と聞いている。なるほど、一度にたくさんの焼物はできないのだ。するとサラリーマンたちは諦めて違う店を探し始めた。真面目な店主なのだろう。

そうしているうちに思ったより早くハラミ丼到着。お重を開けると8枚のハラミと串を抜いたつくねを確認。他にスープ、サラダ、南蛮の味噌漬け、漬物がトレイに乗っている。
まずはサラダから、レタスサラダにシーザードレッシングがかかっている。ランチにサラダが付いて来るのは嬉しい。

ハラミを一口、焦げ目が香ばしく、甘辛のタレが美味い。ついついご飯が進んでしまう味付けである。

お店の人に熱いと注意されたスープ、肉が入り、テールかはわからないがさっぱりとした塩のみの味付け。たっぷりのネギと牛のエキスが溶け込んだ味はいたってシンプルだが、中々奥が深い。

さらにつくねはしっかりとした歯応え、合間に南蛮(青唐辛子)の味噌漬を齧りつつ、頂く。食べ応えのあるつくねであった。

よく焼肉好きの人にハラミが一番美味いと聞くことが多いが、確かにカルビほど脂が強くなく、ロースよりしっとりしているちょうどよい部位なのかもしれない。
12時を過ぎるとさらにお客さんが増えてくる。あまり混み過ぎる前にPayPayで支払いを済ませて店を後にした。ご馳走さまでした。

きぐし(㐂串)
中央区日本橋人形町1ー19ー5はしこ楼3階
05055924638