フジサンケイグループの方が民主党を擁護しているのではないか、という疑惑が持ち上がっている。意図的な報道が目立つからだ。鹿内信隆が「財界からマスコミ界に送り込まれた斬りこみ隊長」と言われたのも、もはや過去のことだ。産経新聞に正論欄を開設して、進歩的文化人を攻撃させたのも、鹿内であった。しかしながら、非自民連立政権が誕生して、保守勢力が分裂したあたりから、グループ全体の主張に変化が見られるようになった。とくにフジテレビは、電波利権を通じて小沢一郎民主党幹事長と密接な関係があったともいわれ、以前から「偏向しているのでは」という疑いが取りざたされていた。それだけに「フジ新報道2001」の首都圏500人調査はすぐに槍玉に挙げられる。今日の番組で発表された世論調査の結果も、捏造だと「2ちゃんねる」では大騒ぎになっている。考えられないことに、鳩山内閣の支持率がアップしているからだ。質問項目も、見え見えである。「沖縄に米軍基地があることは、日本に対する脅威への抑止力になっていると思いますか」と聞かれれば、「なっていると思う」と答えるしかないからだ。鳩山由紀夫首相ができもしないことを言って、沖縄県民を惑わした責任を問うべきなのに、問題をすり替えているのである。産経新聞だって、小沢幹事長の手が入っている気がする。今国会議員になっているフジテレビ関係者が転んだ一件でも、写真をベタベタ掲載したのは、センセーショナル過ぎて、報道機関としての品位が感じられない。ネットは権力の走狗と化したマスコミに対しては、徹底した批判を加えるべきだろう。フジサンケイグループだからと安心していると、裏をかかれる場合があるからだ。あくまでも問題は、何を報道したかなのである。週刊誌に期待したいのは、フジや産経に巣食っているに違いない、小沢シンパの暗躍ぶりを記事にすることだ。朝日新聞どころではないはずだから。
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