朝日新聞の速報ニュースサイトに、5月25日の鳩山由紀夫首相の動静として、午後8時11分から南麻布の料亭で報道各社の論説委員と懇談した、という記事が載っていた。これに対して、ネットでは一斉に批判の声が上がっているが、懇談とは名ばかりで、豪華な会食だったに違いない。そこでの高額な代金は誰が一体支払ったのだろうか。間違っても官房機密費が使われてはいないと思うが、そうした疑いがもたれても仕方がないのである。どこの新聞社も広告が取れなくて困っており、政府の広報費が喉から手が出るほどに欲しいはずだ。だからこそ、のこのこ出かけて行ったのだろう。うがった見方をすれば、朝日新聞のなかにも、後ろめたく感じる人間がいたようで、わざわざその懇談なるものをすっぱ抜いて、参加者に大恥をかかせたのではなかろうか。マスコミ各社は、そこに同席した論説委員の名前を国民に公表すべきだろう。そして、どの位の金がかかり、それを各自が負担したかどうかも明らかにすべきだ。民主党政治による報道管制の有無が取りざたされている最中に、社の方針を決定する論説委員ともあろう者たちが、政府から接待を受けてよいわけがない。鳩山政権が誕生してから、マスコミが権力に媚びるようになってしまった。「平成の脱税王」「嘘つき大王」と呼ばれているにもかかわらず、総理の座に居直り続けられるのは、マスコミが甘いからである。鳩山首相を退陣に追い込めるのは、もはやネットの力しかない。名も無きブロガーを、西麻布の料亭に招待してくれるはずはないし、志の高さでは、今のマスコミには負けないからだ。
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