朝日新聞の5月29日付の社説には失望した。どうしても、進歩的文化人のいやらしさから抜け出せないのだろうか。最近は面白い記事が載っていたので少し期待したのだが、今回の社説で全て帳消しである。鳩山政権や民主党政治が、あまりにも酷すぎて、日本の議会政治は重大な試練に直面している。その現実を直視せずに、鳩山由紀夫首相の続投を容認する主張をなぜしたのか、どうしても首を傾げたくなる。即刻鳩山首相が退陣することで、国民の閉塞感は解消されるのである。それもしなければ、国民の怒りはいつか爆発してしまう。鳩山首相がどれだけ国民を裏切ったかについては触れているくせに、「選挙で初めての政権交代」とか言って、悪政の数々をうやむやにするというのは、まさしく国民を馬鹿した議論のすり替えである。ルーピー首相を持ち上げるようなルーピー新聞であれば、誰も手に取らなくなるはずである。しかし、よくぞ書いたものである。民主党にだって、それなりの人材が少しはいるだろうに。どうして鳩山首相でなければならないのか、理解に苦しむ。東大卒という看板が、今回ほど情けなく見えたときはない。鳩山首相然り、朝日新聞の社説を書いた論説委員も東大卒に違いない。勉強ができたからとエリートぶっても、その程度なのである。常識を欠いたエリートが、日本には多すぎるのではなかろうか。まったく付き合い切れない。民主党のデマゴギーのお先棒を担いだ身としては、ついつい自己弁明をしたくなったのだろうが、あまりにもルーピーな社説であり、多くの朝日新聞の記者にとっては、迷惑な話だと思う。
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